映画『マザーハウス 恐怖の使者』あらすじネタバレ結末と感想

マザーハウス 恐怖の使者の概要:ベネズエラで制作されたホラー映画。スクリームフェストホラー映画祭U.S.2014などでいくつもの賞を受賞し、ファンタジア国際映画祭などにも正式出典された作品。

マザーハウス 恐怖の使者 あらすじネタバレ

マザーハウス 恐怖の使者
映画『マザーハウス 恐怖の使者』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

マザーハウス 恐怖の使者 あらすじ【起・承】

夫フアン=ホセと長男レオポルドを殺した罪で、終身刑に処されたドゥルセ。

事件から30年後。
年老いたドゥルセは、特別に自家での生活が許された。
ある日、神父がドゥルセの元を訪れ、レオポルドの遺体が見つかっていない30年前の事件の真相を訪ねる。

エルナンデス家は、働かない夫フアン=ホセのせいで貧しい生活を強いられる、妻ドゥルセ、長男レオポルド、次男ロドリゴの4人家族。
ある晩、家に何者かが侵入してドゥルセの部屋に押し入ろうとし、2人の息子にも接触した。
レオポルドは「弟と遊ぶな」と告げられ、ドゥルセ宛てのメモを渡される。

レオポルドとロドリゴは遊び仲間のサライに恋心を抱いていたが、サライはロドリゴが好きだった。
それに嫉妬したレオポルドが弟や仲間たちと遊んでいる途中、不幸な事故が起こってロドリゴは命を落としてしまう。
葬式の後、レオポルドは親友マリオと「ずっと親友だ」と約束する。
その後、レオポルドがフアン=ホセの子供ではないとバレてしまい、フアン=ホセは殺意を抱くようになる。

話を聞いた神父は、ドゥルセの家は失踪事件が何度も起こった、曰く付きの家だと突き止める。
自殺しようとするドゥルセを止めた神父は、11月11日11時11分11秒まで耐えろと言う。

マザーハウス 恐怖の使者 あらすじ【転・結】

神父に言われた、2011年11月11日の11時11分11秒が過ぎた。

ドゥルセが部屋に入ろうとすると、中には過去の自分がいた。
タイムスリップしたと気が付いたドゥルセは、弟を亡くす前のレオポルドと会い、自分が未来からやってきた母ドゥルセだと告げて2つの伝言を預ける。
その頃、事件直前のレオポルドは死んだはずの弟と再会して涙を流し、母からもらったお守りのムーンストーンをロドリゴに渡していた。

過去から戻ったドゥルセの目の前に、不気味な老人が現れる。
彼は未来のレオポルドだった。
そして自分を殺そうとしている30年前のフアン=ホセを殺して、30年前の医療では助からない病気の自分を助けてくれと頼んでくる。
それは、レオポルドの実の父の命を奪った病気でもあった。

全てを終わらせてレオポルドを連れ帰ったドゥルセは、孤児院も営んでいるという神父マリオと、彼の友人のサライにレオポルドを託す。
2人は成長したレオポルドの親友と、初恋の人だった。

マザーハウス 恐怖の使者 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、SF
  • 監督:アレハンドロ・イダルゴ
  • キャスト:ルディー・ロドリゲス、ゴンサーロ・クベロ、ロスメル・ブスタマンテ、ギジェルモ・ガルシア etc

マザーハウス 恐怖の使者 批評・レビュー

映画『マザーハウス 恐怖の使者』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ありがちなゴーストハウス映画ではない

なかなか見かけない、ベネズエラで製作されたホラー映画。
それだけでも珍しいが、ストーリーの細かさや伏線の張り方と回収の丁寧さ、そして感動して泣けるラストという意外さが詰まった作品。

前半は、やや盛り上がりに欠けるのだが、後半でのタイムスリップやレオポルドの行方がわかってくるうちに、いつの間にか引き込まれていく。
派遣された神父が老婆の話を聞きながら、事件が起こった頃の回想シーンへとつながっていくのだが、「家が家族を殺した」という台詞からゴーストハウスものだろうと思わせてくる。

回想シーンが終わると、神父は家の過去を調べ、老婆ドゥルセは怪現象に遭遇し、そして再び神父との会話になって回想シーンへ。
この繰り返しが少々うっとおしく、神父が調べた事が何一つ明らかにされないのにはイライラさせられる。

巧妙に張られた伏線や無駄の少ないストーリー

タイムトラベルが起こった時のぞれぞれの動きはうまくできていて、自室で怯える若いドゥルセ、その部屋に入ろうとする老婆ドゥルセ、事件直前のレオポルドと弟の再会、弟を失う前のレオポルドと老婆ドゥルセなど、何重にも絡み合った再会シーンには唸ってしまう。
ドゥルセがレオポルドに渡したムーンストーンをロドリゴも持っていることも、タイムトラベルのシーンの後には全てスッキリする。
あまりにも細かい部分までつなげてあるので、何度見ても新しい発見がある。

3つの時間軸をうまく組み合わせていて、タイムトラベルを扱った作品の中では、かなり丁寧に作られたストーリーだろう。
盲目の霊媒師が全く役に立っていないのはツッコミどころだが、ホラー映画のムード作りには役立っている。
神父になっていた成長した親友マリオや、初恋の相手サライとも再会したレオポルドが、時間を超えて彼らと生きていくというラストは胸が熱くなる。

マザーハウス 恐怖の使者 感想まとめ

ラスト30分の怒涛の展開に驚かされ、なるほど!と納得させられる手の込んだストーリーのホラー映画。
ホラーだけでなく、サスペンスやSF要素もたっぷり詰まっていて、何度も見たくなる作品。
3つの時間軸が絡まりあい、未来からの訪問者も現れるなど、一筋縄ではいかない展開に驚かされる。

パッケージを見るとおどろおどろしいホラー映画のようだが、中身はホラー要素が少なめ、ラストでホロっとさせられる作品。
バタフライ・エフェクト」などのタイムトラベルもの好きなら、一度は見ておきたい作品。

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