『ムーラン・ルージュ(2001)』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ムーラン・ルージュ(2001)の概要:「ムーラン・ルージュ」(原題:Moulin Rouge!)は、2001年のオーストラリア・アメリカ映画。監督はレオナルド・ディカプリオ主演「ロミオ+ジュリエット」のバズ・ラーマン。主演は「スター・ウォーズ エピソード1」のユアン・マクレガーと、「誘う女」のニコール・キッドマンのダブル主演。

ムーラン・ルージュ

ムーラン・ルージュ あらすじ

映画『ムーラン・ルージュ(2001)』のあらすじを紹介します。

1900年のパリ。作家を目指しモンマルトルに訪れた青年クリスチャン(ユアン・マクレガー)は、街の安宿で自由と愛についての物語を書こうと意気込んでいたが、物語に出来る恋愛経験がない事に気付き途方に暮れていた。ある日、部屋の天井を突き破り、気を失ったアルゼンチン人が落ちてくる。驚いた彼が天井を見上げると、キャバレー「ムーラン・ルージュ」専属作家のオードリーや、新進の画家ロートレックたちがクリスチャンの部屋を覗き込んでいた。彼らはクリスチャンの生活を普段から覗き見しており、物語は出来たのかなどと彼を囃し立てる。ロートレックたちはムーラン・ルージュの新しい舞台を考えていたが、音楽が決まらず焦っていた。そして彼らの現場を見ていたクリスチャンは、気軽な気持ちでショーに似合った曲を披露してみせた。ロートレックはそれを大層気に入ってクリスチャンをライターとして誘い、紆余曲折ありながらも、ショーの台本をクリスチャンは代理で担当することになった。

やがて彼はムーラン・ルージュの高級娼婦サティーン(ニコール・キッドマン)に恋をしてしまう。女優を目指していたサティーンは、クリスチャンを自分を女優にしてくれる約束を取り付けている資産家の公爵と勘違いし、ベッドに誘い込もうとするが、自作の詩を口ずさむ彼に心を動かされ、クリスチャンが貧乏作家だと知りつつも、彼女の恋は燃え上がった。

作家と女優の関係を装いながら愛し合う二人だったが、ムーラン・ルージュのオーナーであるジドラーにキスの現場を目撃され、サティーンは公爵のところへ行くように命じられ、二人の関係を知った公爵はクリスチャンに激怒する。

やがて結核で自分の死期が近いことを知ったサティーンは、クリスチャンと別れることを決意する。芝居と現実がシンクロしていくムーラン・ルージュの舞台で、二人の愛は再び燃え上がるが、間もなくサティーンは亡くなり、クリスチャンは愛した女性の物語を綴り始めた。

ムーラン・ルージュ 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:ミュージカル、ラブストーリー、コメディ
  • 監督:バズ・ラーマン
  • キャスト:ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー、ジョン・レグイザモ、ジム・ブロードベント etc…

ムーラン・ルージュ 批評 ※ネタバレ

映画『ムーラン・ルージュ(2001)』について、2つ批評します。※ネタバレあり

バズ・ラーマン監督の遊び心溢れたエンターテインメント

貧乏作家と高級娼婦の悲しい恋物語をベースにした、プロモーションビデオのようにスタイリッシュなミュージカル映画である。ビートルズ、エルトン・ジョン、マドンナ、ポリスなど馴染みの名曲をフューチャーし、この映画用にカスタマイズされた曲のアレンジも秀逸である。マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」、エルトン・ジョンの「ユア・ソング」、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズ「愛と青春の旅立ち」まで、1900年のパリを舞台にするミュージカルとは思えない選曲であるが、時代性を考えなければ画面の中でそう違和感は感じない。新しいミュージカルという観点では革新的な音楽演出と言えるのではないか。

目まぐるしく移り変わる映像と、音楽の使い方は観る人それぞれに好き嫌いが分かれるところだろうが、主演の二人(ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー)の生歌と、豪華なセットときらびやかな衣装が話題になり、アカデミー賞の衣装デザイン賞と、美術賞に輝いている。当時のパリで有名になる前の画家、ロートレックを出演させているというのもマニアライクな演出であり、遊び心に溢れたエンターテインメントである。

ニコール・キッドマンのゴージャスさにクギ付けになる

何というか、掃きだめに鶴という様相のニコール・キッドマンが、他の出演者と対比され、けばけばしいながらも美しい。幻想的かつ猥雑さが溢れる画面の中で、色とりどりの衣装に身を包み、惜しげもなく肢体を見せつけるエロティックでゴージャスな悪魔というイメージである。もしかしたらこの役はアンジェリーナ・ジョリーでも良かったのではと思ったりするのだが、パリの娼婦というミステリアスなキャラクターを演じるには、正統派美人のニコール・キッドマンが適役だろう。他の映画でシリアスな役を演じる彼女の姿からは想像も出来ないギャップに、身をよじって笑わせてくれるところもあり、実にユニークな演技を披露してくれる多彩な女優である。

まとめ

現代的なミュージカルという観点では、このようなコメディタッチの展開が合っているのだろう。ゴージャスな社交界というのも未だに存在はするのだろうが、前時代的なラブストーリー が表現できる世界かと言えば、少し怪しさを感じずにはいられない。正直、ミュージカルの時代設定をどう考えるかという局面で、現代を舞台にするのは難しいだろう。リアルな社会の中で芸術というものが重みを持たなくなってきた今の時代は、ミュージカルにも向いていないのだと感じる。それを考えると、ミュージカル映画もファンタジックな過去の世界でしか展開できないのだろうと思うが、この世界観で表現できるならまだまだ新しいミュージカルが作られる余地は充分にあるのではないだろうか。これまでの常識を覆した実に楽しい現代版ミュージカル映画だ。

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