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映画『魍魎の匣』あらすじとネタバレ感想

映画『魍魎の匣』の概要:2007年に公開された京極夏彦原作の小説をベースにした映画。主演は堤真一、監督は原田眞人。箱にまつわる事件と、箱を祭ったインチキ宗教が複雑に絡み合って、ひとつの大きな出来事へと発展していく。

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映画『魍魎の匣』 作品情報

魍魎の匣

  • 製作年:2007年
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:ホラー、ミステリー
  • 監督:原田眞人
  • キャスト:堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之 etc

映画『魍魎の匣』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

映画『魍魎の匣』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『魍魎の匣』のあらすじを紹介します。

私立探偵の榎木津礼次郎は、引退が決まっている女優の美波絹子、本名柚木陽子から娘、加奈子の居場所を探して欲しいと依頼される。
柴田財閥の遺産をめぐる相続争いに巻き込まれて嫌気がさしている加奈子は、親友の頼子と共に夜の学校に忍び込んでいた。

小説家の関口巽がペンネームを使って出入りしている雑誌社に、バラバラの手足が箱詰めになって送りつけられた。
編集者の鳥口は、世間で騒がれているバラバラ事件と箱に穢れを封じ込めるという新興宗教「深秘御箱教会」のつながりを発見し、関口と偶然居合わせた中善寺敦子の協力を得て、御箱様の正体を明らかにしようとする。

美波絹子の大ファンの木場刑事が劇場にこもって映画を見ていた頃、相棒の青木刑事の乗った列車が、ホームに突き落とされた加奈子を轢いた。
そして陽子は箱のような建物の美馬坂近代医学研究所に篭り、加奈子の延命治療に専念しはじめる。

それぞれ問題を抱えた榎木津、関口は友人の中善寺秋彦、通称「京極堂」の元に集う。
妹の敦子が関わっていることもあり、御箱様のインチキを暴いた京極堂。
そして、榎木津と戦場で行動を共にした怪奇作家の久保竣公が御箱様が作られたきっかけであり、バラバラ事件の犯人だと判明する。
偶然だが、加奈子を線路に突き飛ばしてしまったことで自責の念に駆られていた頼子までもが、久保の犠牲者となっていた。
やがて、美馬坂幸四郎と京極堂の関係が明らかになる。

久保竣公の手足が発見され、彼は亡くなったものだと思われたが、京極堂は生きていると断言した。
真実を明らかにするべく京極堂、榎木津、関口、木場刑事、青木刑事、敦子らが美馬坂の研究所に乗り込むことに。

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映画『魍魎の匣』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『魍魎の匣』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

難解なストーリーの映画

豪華キャストで、京極堂役の堤真一、榎木津役の阿部寛、関口役の椎名桔平と、元女優の柚木陽子役の黒木瞳など、それぞれ主演を張るレベルの俳優陣が何人も揃っているのは圧巻。
田中麗奈や宮迫博之、宮藤官九朗といった出演者も目を引く。
しかし、豪華どころを揃えすぎているために、見せ場や注目どころが拡散してしまい、ただでさえ入り組んでいるストーリーに集中できない。

またストーリーが難しいわりに、展開が早すぎるために、何がどう進んでいるのか全くわからなくなる。
榎木津視点、関口視点から始まった事件が京極堂に集まって複雑に絡み合っていくのだが、そこから柚木陽子と加奈子の遺産相続の話、久保竣公の話などに広がっていくため、小説ならまだしも映画としては収集がつかなくなっている。
魍魎についての説明や、京極堂、榎木津、関口、木場刑事と青木刑事の関係について説明するシーンが存在するにもかかわらず、全く頭に入ってこない。
クライマックスでの延々とした解説シーンも余分な箇所が多すぎるように感じる。

前作の「姑獲鳥の夏」や原作小説を読んでいない場合、登場人物の関係や設定を、ほとんど意味を理解できない作品だろう。

こだわりすぎて利点が不利になった

昭和の日本を再現するために上海ロケを行った映画だが、そこまでしてこだわりぬいた割には、昭和27年の日本をうまく利用できていない。
むしろ、ストーリーの難解さと、キャスト陣の豪華さの割に一貫性が無い作品の中では、余計な手間だったのではないだろうか。

「明らかになる京極堂の過去」というキャッチフレーズをつけたわりには、あまり明らかになっていないのも問題だろう。
美馬坂の箱屋敷の外観と内装の作りや、かろうじて生きる加奈子の姿は独特の美しさがあるものの、全体的な難しさに埋もれてしまっている。

映画『魍魎の匣』 まとめ

原作が京極夏彦の代表作のひとつ、百鬼夜行シリーズの「魍魎の匣」であり、第49回日本推理作家教会賞を受賞した作品でもある。
それを映像化という魅力的な作品であり、キャスト陣の豪華さも際立っているが、内容が入り組みすぎて難しい作品になってしまっている。
原作を未読のまま映画を見ると理解しにくい部分が多く、原作を読んでから見ると、原作のアクの強さが癖になって映像化作品がつまらなくなってしまうだろう。

実際に原作を読まずに映画を見たのだが、内容が入り組みすぎていて半分ほどしか理解できなかった。
3~4回見てなんとか把握できたストーリーだが、そう何度も見ようと思わせる作品でもないため、結局疲れてしまう。

ラストシーンで中善寺の妻と関口の妻が話す内容は、どこか江戸川乱歩の小説の「押絵と旅する男」に似通ったものがあり、ファンにはやられた!と思わせるラストになっている。

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