映画『武蔵野夫人』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『武蔵野夫人』のネタバレあらすじ結末

武蔵野夫人の概要:道子の両親が残していた家で暮らしていた忠雄と道子。貧乏な家の出で肩身の狭い思いをしていた彼は、金目当てで近づいてきた富子に唆され道子から遺産を奪おうと計画するが…。

武蔵野夫人の作品概要

武蔵野夫人

公開日:1951年
上映時間:88分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:溝口健二
キャスト:田中絹代、森雅之、山村聡、轟夕起子 etc

武蔵野夫人の登場人物(キャスト)

秋山道子(田中絹代)
忠雄の妻。両親から継いだ土地を守ろうと奔走する。
秋山忠雄(森雅之)
道子の夫。妻との家柄の差に引け目を負っている。
大野富子(轟夕起子)
英治の妻。道子が継いだ資産を狙って忠雄を誘惑する。
大野英治(山村聡)
富子の夫。工場の経営者。
宮地勉(片山明彦)
道子の従弟。戦場から生還した。

武蔵野夫人のネタバレあらすじ

映画『武蔵野夫人』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

武蔵野夫人のあらすじ【起】

家が焼け落ち、空襲警報が鳴る中を走って逃げる忠雄と道子。二人は道子の実家を目指した。無事で良かったと歓迎する道子の両親。戦争が終わるだろうと喜ぶ忠雄に対して、道子の父は日本が戦争に負けることを嘆いた。

近所に挨拶をして回る忠雄と道子。富子と英治も忠雄たちを歓迎した。

敗戦した日本。先の見えない中、いざという時に自決できるように青酸カリの配給が行われた。未来を憂う空気が蔓延していたが、道子の父はどんなことがあっても先祖代々守り抜いてきた土地を捨てないと言い切った。

道子の父が人を雇って庭の整備をさせると、土の中から髑髏が見つかった。何か見つかるかも知れないから、もっと掘れと言う道子の父。それを聞いていた道子の母は墓の上に住んでいるようではいつか祟られると呟く。それから間も無く、道子の母は死んでしまった。こんな世の中では生きた奴が幸せか、死んだ奴が幸せか分からない。線香をあげて言う道子の父は、道子を墓参りに誘った。

武蔵野夫人のあらすじ【承】

夫との仲はどうだと娘に尋ねる道子の父。忠雄は卑しい男だから気をつけろと忠告しながらも、道子の父は二人でこの土地を守るんだぞと念を押した。妻に先立たれた道子の父は、直に自分も死ぬ予感がしていた。そして、彼の予感は的中してしまった。財産は全て道子が継ぐことになった。自分は信用がないのだと忠雄は友人に愚痴る。

三年後。道子は父の仏壇に戦後の日本の様子を報告する。みんな熱病にうかされたみたいで道徳を失ってしまった。そんな世の中になっても、自分は変わらず土地を守っていくと道子は墓標に誓った。

ある日、道子が洗濯をしていると、シンガポールの収容所から従弟の勉が帰ってきた。父を失った勉に対して道子は彼の父を褒めた。だが、勉は自決した父を卑怯者呼ばわりした。勉の帰還を祝う場で、道子は彼を家に招かないかと提案する。勉も道子の家で世話になりたいと言った。忠雄はその話を渋り、五反田に行って同年代の人たちと暮らすのがいいと言って、勉を追い払う。

武蔵野夫人のあらすじ【転】

五反田での生活を始めた勉は、忠雄が勤める学校に通った。昼も夜も騒いで浮かれる同年代の人を見て、勉は虚しさを感じていた。

富子が道子の親が残した遺産を目当てに忠雄に言い寄る。富子は忠雄を奮い立たせ、威厳を取り戻せという。貧乏な家の出であることで肩身の狭い思いをしていた忠雄は、反旗を翻す決意をする。

このままの暮らしを続けていては、非行に走ってしまう。そう危惧した道子の手引きで五反田から連れ戻された勉は、忠雄たちの酒盛りに招かれる。しかし、低俗な話で盛り上がる忠雄たちに嫌気がさし、勉はその場を早々に立ち去った。その足で勉は道子を散歩に誘う。二人きりになったところで勉は忠雄が嫌いだと漏らす。そして、道子のために何か自分にできることはないかと問う。勉は昔から道子に思いを寄せていた。道子は夫のいる身であるため、勉の気持ちを受け流す。

忠雄は道子と勉の関係を疑い、彼女を問い詰める。しかし、道子はきっぱりとそれを否定する。

武蔵野夫人のあらすじ【結】

英治は自分の工場が経営危機に陥ったから、土地を抵当に入れさせてくれと道子に頼み込んできた。それを富子から聞いた忠雄は、道子に離婚を言い渡す口実にした。離婚だけは嫌だとすがる忠雄だが、彼は彼女を振り払った。

道子と別れ、自由になった忠雄は、富子と共に念願だった新しい生活を始めた。事情を道子から聞いた勉は憤る。忠雄が家から出て行った後、道子は土地の権利書が持ち出されていることに気づいた。権利書が誰かに売られてしまえば、先祖代々の土地を手放さなければならない。父との約束が果たせなくなってしまったことに、道子は絶望する。

一方、土地の権利書を町で売ろうとした忠雄だったが、書類に不備があり、買い手は現れなかった。彼の目論見は失敗に終わる。金を目当てに忠雄に近づいた富子は愛想を尽かし、忠雄は一人きりになってしまった。

屋敷に戻ってきた忠雄はもう一度道子に取り入ろうと彼女を呼ぶ。道子は布団の中で横たわっていた。寝ているものだと思って彼女を起こそうとする忠雄だが、彼女の傍らに青酸カリの瓶を見つける。息を引き取った道子に秋山は謝罪した。

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