映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』あらすじとネタバレ感想

マイ・ブルーベリー・ナイツの概要:「恋する惑星」のウォン・カーウァイ監督が描く心に傷を持った男女の恋愛物語。出演はノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン。おしゃれな映像と音楽に心が癒されます。2007年の香港・仏映画。

マイ・ブルーベリー・ナイツ あらすじ

マイ・ブルーベリー・ナイツ
映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のあらすじを紹介します。

ニューヨークにおしゃれなカフェがあった。カフェの店主ジェレミー(ジュード・ロウ)は、店名の”カフェ・クルーチ”という名にちなんで客の鍵を預かっていた。彼はまた客の名前ではなく、客が注文した内容で人物を覚えるという特技を持つ。

そんな彼は、彼氏に振られたばかりの女性エリザベス(ノラ・ジョーンズ)と出会う。エリザベスは、優しいジュレミーに慰められるが、なかなか失恋から立ち直ることができない。ジュレミーは、いつも売れ残ってしまうというブルーベリー・パイをエリザベスにおすすめした。
”パイのせいじゃない、選ばれないだけだ。”そして、時に別れた理由を知らない方がいいとも言う。エリザベスがブルーベリー・パイにアイスをかけて食べると、沈んだ心に甘酸っぱさが染みてきます。

それから度々、訪れるようになったエリザベスは、ある日、彼氏とのいざこざで鼻血を出してしまう。カフェに逃げ込んだところ、ジェレミーも鼻血が出たという。2人はブルーベリー・パイを食べ、酒を飲み楽しい時間を過ごす。
口にクリームがついたエリザベスにそっとキスをする、ジェレミー。その夜、鍵を残して彼女は旅に出てしまう。

ニューヨークから1120マイルのテネシー州。不眠症のエリザベスは愛称のリジーという名前で、昼は町のダイナー(レストラン)で、夜はバーで働くようになった。テネシーから、ジュレミーに手紙を出す。
夜、働くバーでアニーというアルコール中毒症の警察官に出会う。彼は別れた妻、スー・リンの事が忘れられずにいた。やがて、アニーの運転する車は事故に遭い、彼は死んでしまう。しかし、彼の酒のつけが払われていなかった。
スー・リンは最初、つけを払うことを拒否したが、やがて彼の伝票を店に残してほしいという。彼の死に後悔し悲しんでいたのだ。

ニューヨークから5603マイル。エリザベスは、カジノで働いていた。そこでポーカーに興じる女性レスリー(ナタリー・ポートマン)と出会う。車を買うために資金を貯めているというエリザベスに、負けが込んだレスリーはお金を貸してくれれば、倍にして返すという。
もし負けた場合は、ジャガーの新車をあげるとも。彼女を信用し、お金を渡すが負けてしまう。レスリーと共にベガスまでゆくハメになってしまう。車内で、レスリーから”たとえ人を信じても最後にはカードを切れ!”と教わります。彼女は他人の言葉を信用するなと言う。
ベガスの病院から、レスリーの父が入院したと連絡を受け、病院に行ってみると亡くなったと聞かされます。ショックを受ける、レスリー。結局、ジャガーの車は父名義であげられないと言われるが、賭けに勝った分のお金でエリザベスは新しい車を得ることができたのだった。

300日後、エリザベスは多くの事を学び旅からニューヨークに戻ってきた。そして、ジェレミーと再会します。”鍵はどこ?もう取っていないの?”1年近くかかったが、ようやく2人は恋人同士になった。優しいキスを交わす。

マイ・ブルーベリー・ナイツ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、音楽
  • 監督:ウォン・カーウァイ
  • キャスト:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ etc

マイ・ブルーベリー・ナイツ ネタバレ批評

映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』について、感想批評です。※ネタバレあり

失恋した時に観たい映画!きっと出会う運命の人

ウォン・カーウァイ作品のファンなら、空気感というか雰囲気と音楽で映画を観ます。「恋する惑星」(94)や「天使の涙」(95)が好きな人におすすめ。もし、単調なロード・ムービーに我慢できないというのなら途中で観るのを止めても構いません。

それでも何か心に引っかかると思うのです。失恋した男女が長い時間をかけて、心の傷を癒し、やがて恋人同士になるという物語。主人公のエリザベス役を歌姫ノラ・ジョーンズ、カフェのオーナー、ジェレミー役をジュード・ロウが演じています。
エリザベスが旅先で出会う、女ギャンブラーのレスリー役をナタリー・ポートマン。この映画を観れば、失恋した時は辛いけど、多くの人との出会いで人生を学び、時と共に心の傷が癒されてゆくのを感じることができます。

何よりもセンスの良い音楽とブルーベリー・パイが美味しい!食べるという行為も人間にとってなくてはならないもの。カフェのオーナーとの会話や食事がとても重要なんです!過去の作品と比べて思うのは、登場人物が酸っぱいものを食べている事。
「恋する惑星」ではパイナップルを食べ、本作ではブルーベリー・パイという具合に雰囲気も物語構成も似ています。ただ違うのはカメラマンだけ。情感は、「恋する惑星」と比べてシンプルになっていますが、その分、役者の演技のリアルさが抑えられているように感じます。

筆者は、「恋する惑星」の時のようなクリストファー・ドイルの映像が好きです。今後の映画製作にどう影響を与えるでしょうか。

音楽と映画、役者のおいしい関係

ウォン・カーウァイ監督が、ノラ・ジョーンズの歌に惚れこみ、作った作品です。そのため、ノラ・ジョーンズをはじめ、ライ・クーダーなどの名曲も堪能できます。映画を観て、気に入ったらぜひ、サントラ盤の視聴もおすすめします。

ノラ・ジョーンズの音楽はジャズだと思っていたのですが、実はジャンルレスなんですね。音楽の良いエッセンスが詰まった癒しの一枚。ただ、劇中で歌うシーンがないのが残念なところ。

さて、役者で忘れてならないのが、ジュード・ロウです。主人公を優しく守る存在で、恋人たちの鍵の番人!鍵や人生について語りだすともう止まらない。2人のキス・シーンに注目して下さい。
色男の役が1番似合うイメージがありますが、彼女を秘かに待つカフェのオーナーというのも繊細な演技の良さが出ていて必見です!

マイ・ブルーベリー・ナイツ 感想まとめ

歌姫ノラ・ジョーンズとジュード・ロウが奏でる愛と再生の物語。心地よいカフェ・ミュージックが2人の心情を結び付け、一旦離れた2人の距離が再び縮まる瞬間が見どころです。2人のキスシーンにも注目です!

ウォン・カーウァイの作品らしく、音楽や台詞、食事シーンのどれをとっても切ない気持ちになります。単調に見える映画でも、人との出会いで物語が大きく揺さぶられていきます。ウォン・カーウァイ作品は、日々の何気ない出来事を特別な気持ちにさせてくれるのが上手い。

またジュード・ロウの抑えた演技も効いています。彼はとてもハンサムなのであまり悲しそうに見えないのですが、客が預けていた鍵の物語を語るシーンやエリザベスを電話攻撃で探すシーンに必死さと愛があふれています。ぜひ、ご覧下さい。

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