映画『涙そうそう』あらすじネタバレ結末と感想

涙そうそうの概要:『涙そうそう』は、森山良子作詞の大ヒット曲「涙そうそう」から発想を得て作られた映画。血のつながらない兄と妹の切なく悲しいラブストーリーを描く。主演は妻夫木聡と長澤まさみ。

涙そうそう あらすじネタバレ

涙そうそう
映画『涙そうそう』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

涙そうそう あらすじ【起・承】

新垣洋太郎は、那覇で飲食店を経営することを夢見ている。そのために、居酒屋や市場などバイトを掛け持ちして働いている。
そんな洋太郎には、一人の妹がいる。名前はカオル。実はこの兄弟は血がつながっていない。カオルは洋太郎の母親が再婚した男性の連れ子だった。幼いころに出会った二人は、父親の失踪、母の死を一緒に乗り越えた。たった二人の家族としていきてきたお互いにとってかけがえのない存在だった。

中学生だったカオルは祖母と暮らした離島を離れ、高校進学をきっかけに那覇へ引っ越してくる。兄を頼って那覇にきたカオルは当然洋太郎と一緒に暮らし始める。
洋太郎には恋人の恵子がいたが、カオルとの関係もうまく行っていた。しかし、本当のところは血のつながらない妹であるカオルに少し嫉妬していた。

洋太郎は、念願だった飲食店を開業する。居酒屋「なんくる」を開き、仲間たちと祝うが、喜びは長く続かなかった。土地の持ち主が現れ、洋太郎が詐欺に遭っていたことが分かる。長い間働いて手に入れた自分の店はあっという間になくなり、残ったのは多額の借金だった。

涙そうそう あらすじ【転・結】

医者である恵子の父は、洋太郎にお金の援助を申し出る。それは実質手切れ金である。医者になる恵子にはふさわしくないと、別れるように言ったのだ。

こうして恋人までなくした洋太郎には、カオルだけが唯一の支えとなった。洋太郎は必死に働き、カオルも支えようとこっそりバイトをした。しかし、大学受験に集中してほしいと思った洋太郎はそれを辞めさせる。
二人はだんだん気まずくなっていった。カオルは大学に進学し、いつしか別々に暮らすようになった。そして、同じ市内に住みながら、会うこともなくなる。

数年後のある日、沖縄本島に台風が近づいていた。離れて暮らすカオルを心配した洋太郎は、カオルの家にやってきて窓をしっかりふさいだ。久々の再会だったが、洋太郎はそこで倒れてしまう。
病院に運ばれた洋太郎はそのまま亡くなる。借金返済のために働いてばかりいた洋太郎の体はもう疲れ果てていたのだ。

兄の死に涙するカオルに、あるものが届けられる。それは、洋太郎が用意したカオルの成人式の振袖だった。

涙そうそう 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:土井裕泰
  • キャスト:妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史 etc

涙そうそう 批評・レビュー

映画『涙そうそう』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

血のつながらない兄妹のラブストーリー

連れ子同士の兄妹で、両親はいなくなった。祖母に育てられたが、兄妹の絆は強い。そんな二人はいつしかお互いを愛するようになり……というストーリー。最後に兄が死んでしまうのも切ない。
洋太郎は「兄妹は結婚できん」というが、実は再婚した義理の兄妹ならば普通に結婚できる。こんなことをいうと感動の涙も引いてしまうが、こういった義理の兄妹のかなわぬ恋はよく題材にされるが、実際はそれほど深刻ではないのだ。

こうはいったが、この映画はラブストーリーというより兄妹の絆の方をメインに描いていると思う。むしろ恋愛面よりもそちらの方が感動できた。
この映画があだち充の漫画『みゆき』に似ているというのはよく言われることだが、『みゆき』の場合は最後妹のみゆきと結婚するエンディング。違うのはそこだけかと思うが、こういうストーリーってお決まりの展開なのにやっぱり感動してしまう。

沖縄らしさ

主演の妻夫木聡も長澤まさみも、沖縄出身ではない。この二人がいくら沖縄弁でしゃべっても、うーん……という感じだったのだが、そこは夏川りみの『涙そうそう』と、沖縄を舞台にしたドラマや映画には必ずと言っていいほど登場する「おばあ」平良とみによってなんとか体裁は保たれている。というか、平良とみが登場するだけで「ああ、沖縄だなあ」と思えるのは本当にすごいことだ。
沖縄の景色は綺麗だし、音楽との相性もいいし、それだけでいい映画だったなあと感じられる。

涙そうそう 感想まとめ

義理の兄妹のラブストーリーと、兄の死という切ない映画で、沖縄の雰囲気が良い感じにまとめてくれたが、それがなければちょっとどうなんだろうと思える映画だった。
ひねりがないのが一番微妙だったところか。あとは、洋太郎はどうしてちゃんと稼げる仕事に正社員として就職しないんだろう、とか細かい疑問など。
そりゃ、父親は蒸発して母親を亡くし、祖母に育てられた貧しい兄妹の絆、とくればそれだけで軽くストーリーは完成するが、そこをどう上手く料理するかが肝心だろう。それが少し残念だった。

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