『なくもんか』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

監督水田伸生、脚本宮藤官九郎、主演阿部サダヲが『舞妓Haaaan!!!』以来2年ぶりに手を組んだコメディ映画。「これは”泣ける喜劇”か”笑える悲劇”か!?」のキャッチコピー通り、泣きの要素も持っている。

あらすじ

なくもんか』のあらすじを紹介します。

兄の祐太(阿部サダヲ)と弟の祐介(瑛太)の下井草兄弟は、父健太(伊原剛志)に捨てられ、お互いの顔を知らないまま生き別れになってしまった。決して幸せとはいえない生い立ちを持つ二人は、どうにか立派に成長した。

祐太は頼み事を断れないお人好し。「デリカの山ちゃん」の店主(カンニング竹山)に実の息子同然に育てられ、店で献身的に働き、今では山ちゃんは行列ができる超人気店だ。一方の祐介は金城大介(塚本高史)と兄弟漫才コンビ「金城ブラザーズ」を結成し、大人気タレントに成長。大介は嘘だらけの自伝本を出版して大儲けしていた。

物語は、店主の一人娘である徹子(竹内結子)が10数年ぶりに見せに帰ってきたことで動き始める。祐太は謎だらけの徹子にプロポーズし結婚に至るものの、取り寄せた戸籍謄本で金城ブラザーズの祐介が実の弟であることを知るのだった。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年11月14日
  • 上映時間:134分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:水田伸生
  • キャスト:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、塚本高史、皆川猿時 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『なくもんか』について、考察・解説します。※ネタバレあり

ドタバタしすぎ

皆さん、ドリフは好きですか?この映画、失敗したドリフパロディみたいで面白いですよ!

ほんのりと泣けるコメディといえば、喜劇王チャップリンの十八番です。『キッド』や『モダン・タイムス』など、映画史に残る傑作ばかり。彼の存在のせいで、泣けるコメディはどうしてもチャップリンと比較されてしまいます。

さて、本作では日本一ウザい俳優の阿部サダヲとおもちゃ箱みたいにごちゃごちゃした脚本を書く宮藤官九郎がコンビを組んでいるわけですが、これぞクドカン作品だなぁ!って感じでうんざり。ドタバタしすぎでコメディ要素も泣き要素も薄いんですよ。阿部サダヲは自由に暴れまわってるし、良いのは竹内結子とおひょいさんだけ。

クドカンの限界を感じました。彼はよく知りもしないジャンルにズカズカと入り込んで、そこで得た生半可な知識でジャンルをかき乱すのが得意なんです。この映画には特定のジャンルがない。コメディでも感動映画でもないので、当然のように失敗しています。ギャグは下ネタが多くてクドいし、泣かせるシーンは押し付けがましい。まあ、失敗作ということで、記憶から消去していいんじゃないですか。

まとめ

クドカンの作品で好きになれたのは『木更津キャッツアイ』くらいで、これもおそらく私が野球ファンだから好きになれたんだろうと思っているので、クドカンの脚本に惚れ惚れして好きになったという作品はありません。

クドカンの映画の脚本は無駄に手の込んだラーメンみたいで、クドくて苦手なんですよね。本作は奇抜なラーメンが人気の店が本格派の醤油ラーメンを作っちゃったみたいな感じ。失敗して当然だろ!ホームコメディはかなり難しいんですよ。登場人物の性格を熟知していないとギャグが出てこないし、性格を作るのも大変で、家族の歴史を前の世代から考えないと辻褄が合わなかったり……。ここまでする必要はないけど、失敗する確率は結構高いんです。クドカンは見事に失敗しちゃった。「あまちゃん」が大ヒットしたけど、次の作品で一気に評価を下げそうな気がします。信者頑張れ。

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