映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』あらすじネタバレ結末と感想

ナチョ・リブレ 覆面の神様の概要:修道士のイグナシオは修道院に内緒で覆面レスラーのナチョとしてリングに立ち始める。ジャック・ブラックが覆面レスラーに扮して大暴れする2006年公開の痛快コメディ映画。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 あらすじネタバレ

ナチョ・リブレ 覆面の神様
映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ナチョ・リブレ 覆面の神様 あらすじ【起・承】

メキシコの修道院で調理係として働く修道士のイグナシオ(ジャック・ブラック)は、幼い頃から覆面レスラーに憧れている。自分も修道院育ちのイグナシオは、プロレスでお金を儲けて孤児たちにまともな食事を食べさせてやりたいとも思っていた。しかし修道院で“プロレスは罪”とされており、夢の実現は難しかった。

ある日修道院にシスター・エルカルナシオンが派遣されてくる。イグナシオは美しいエルカルナシオンに一目惚れする。

街で新人レスラー募集の広告を見たイグナシオは、以前自分を襲ったホームレスのスティーブンとコンビを組み“ルチャ・リブレ(メキシカンスタイルのプロレス)”に出場する。イグナシオは覆面レスラーのナチョ、スティーブンスはヤセと名乗りデビューを果たす。

ナチョとヤセのコンビは弱かったが客受けが良く、2人は定期的にリングへ上がりお金を稼ぐようになる。イグナシオはそのお金で孤児たちにご馳走を食べさせてやれるようになり、スティーブンもホームレス生活から抜け出す。

お金はもらえても試合に勝ったことのないイグナシオは、なんとか強くなりたいと考え、憧れのプロレスラー・ラムセスに近づこうとする。しかし人気者のラムセスは虚栄心の強い冷たい男で、イグナシオを落胆させる。

ラムセスのマネージャーであるラモンのパーティでも2人は散々な目に遭い、ラムセスやラモンから馬鹿にされる。エルカルナシオンや孤児たちに内緒でプロレスをしていることにも罪の意識を感じていたイグナシオは、スティーブンともケンカをしてしまう。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 あらすじ【転・結】

教会でのミサの途中イグナシオの修道服に火がついて燃えてしまい、プロレス用のタイツとパンツをはいた彼の下半身が丸見えになる。修道院にプロレスをしていることがバレてしまったイグナシオは、ラムセスと戦うためのトーナメント戦に勝ってみせると豪語して修道院を出て行く。

8人が一斉に戦うトーナメント戦で、イグナシオは最後の2人になるまで生き残るが、巨体の覆面レスラー・シレンシオに敗れてしまう。プロレスもダメになり、修道院も追い出され、イグナシオは一人で荒野に出る。しかしそこは村から丸見えの場所で、彼の居場所は一目瞭然だった。

野宿をするイグナシオのところにスティーブンがやってくる。今夜の試合でラムセスと戦う予定だったシレンシオが怪我をしたので、2位のイグナシオにチャンスが回ってきたのだ。イグナシオはスティーブンに励まされ、孤児たちのために戦う決意をする。さらにエルカルナシオンにも手紙でプロポーズする。

ラムセスとの試合は劣勢だったが、応援に駆けつけたエルカルナシオンと孤児たちの姿を見てイグナシオは急に力が湧く。そしてなんとチャンピオンのラムセスに勝ってしまう。

巨額の賞金が手に入ったらバスを買って孤児たちを遠足に連れて行きたいという夢も叶い、さらにエルカルナシオンの愛も勝ちとり、イグナシオは最高の幸せを味わうのだった。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:コメディ、スポーツ、ラブストーリー
  • 監督:ジャレッド・ヘス
  • キャスト:ジャック・ブラック、エクトル・ヒメネス、アナ・デ・ラ・レゲラ、リチャード・モントーヤ etc

ナチョ・リブレ 覆面の神様 批評・レビュー

映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

このゆるいセンスを笑えるかどうか

修道院で働く主人公のイグナシオが覆面レスラーのナチョとしてリングに立ち、孤児たちのヒーローになっていくという本作。まるでタイガーマスクを思わせるようなストーリーだが、本作はあくまでコメディ。それも終始笑わせる気満々のギャグ漫画のようなコメディなので、このセンスが好きで笑えるかどうかが本作を楽しむ重要ポイントになる。

主演のジャック・ブラックのカーリーヘアーにピチピチのタイツ姿がすでにおかしいと思える人は何の問題もない。笑えるポイントは至る所に転がっているので、ジャック・ブラックと愉快な仲間たちの悪ふざけぶりをひたすら笑うのみだ。

ちなみに筆者はジャック・ブラックがシスター・エルカルナシオンへのラブソングを歌い上げるシーンで大爆笑するタイプなので、ただただ笑えた。このゆるさ、大好きだ。

チャンチョ

イグナシオが働く修道院では多分20人くらいの孤児が共同生活をしている。その中にぷっくりと丸いチャンチョという男の子がいる。この子が丸々と肥えていてものすごく愛らしい。

チャンチョはイグナシオのことが大好きで、ずっと彼を見守っている。イグナシオが覆面レスラーのナチョであるという秘密に最初に気づいたのもこのチャンチョだ。チャンチョにレスラー姿を見られたイグナシオが“大人になるとピチピチのパンツが履きたくなる時がある”と言い訳するシーンは今思い出しても笑える。でもチャンチョは笑わない。彼はまじめにイグナシオのことを心配する心優しい少年なのだ。

イグナシオが荒野(と言っても結構その辺)へ旅立つ時、チャンチョは母さんの形見である幸運のマチェーテ(ナタのような刃物)を彼に手渡す。このマチェーテに何か意味があるのかと思いきや全くない。このゆるさが本作らしくてとてもいい。

イグナシオを取り巻く数々の個性的なキャラクターが登場する中、このチャンチョの存在がひときわ光っており、心に残る。“チャンチョ”という名前もかわいいし、ナイスなキャラクターだった。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 感想まとめ

映像全体の色彩センスがとてもポップで、プロレスという素材を扱っていながらキュートな印象を残すかわいい映画だ。ストーリー展開や脚本は雑な面もあるが、あまり細かいことをどうこう言うような作品ではない。一種のファンタジーだと思って見るといいだろう。

格闘シーンはあっても残酷性は全くないし、ハラハラドキドキするような深刻さもない。“これはとにかく笑ってもらう映画なのですよ”という製作者の一貫した姿勢が映画全体のノリに統一感を与えているので、終始安心して見られる。

優しくて面白い覆面のヒーロー・ナチョは子供たちにもきっと愛される。大人はこの平和な世界観に癒される。子供と一緒に楽しめる大人向けのコメディ映画は案外少ないので、その点では貴重な作品かもしれない。

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