映画『ニムの秘密』あらすじネタバレ結末と感想

ニムの秘密の概要:ディズニーから独立した、ドン・ブラス監督作品。彼はビアンカの大冒険などに携わっており、本作が、独立後の第一作目となる。作画のクオリティの高さが今もなお評価されている。

ニムの秘密 あらすじネタバレ

ニムの秘密
映画『ニムの秘密』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ニムの秘密 あらすじ【起・承】

主人公は、ネズミのミセス・ブリズビー。彼女は夫を早くに亡くしており、未亡人としてひとりで子供を育てている最中だった。フィッツギボン農場の地下に幼い4匹の子供と共に暮らしているのだが、そこは、春になると畑がトラクターで均されてしまうため、その前に毎年引っ越さなければならなかった。例年のように引っ越しの時期が近づいてくるが、息子の一人、デイミーが重い肺炎に罹ってしまっていたため、安静を言い渡されていた。

ミセス・ブリズビーはどうしたらよいか、森に棲む賢者のフクロウに相談に行った。ブリズビーの勇気に心打たれた大フクロウは、偉大なるネズミの存在をブリズビーに教える。ある薔薇の茂みの下に暮らしているクマネズミたちのことである。そこで暮らしているニコデムスというネズミに聞いてみれば、何か名案を教えてくれるかもしれない、というのだった。ブリズビーは息子のために、そのネズミたちの集落を訪ねることにする。

ニムの秘密 あらすじ【転・結】

大フクロウに教えてもらったその薔薇の茂みの集落に暮らしているクマネズミたちとは、ニムという研究所で実験台にされた結果、文字を読むことができたりする高い知能をもったネズミのことだった。フクロウのいう通り、ネズミたちは非常に高い知能を持ち、ひとつの集落を築いていたのである。

そのネズミたちのなかには、なんと死んだと思っていたミセス・ブリズビーの夫、ジョナサンがいた。夫もまた、ニムで実験を受けて、なんとか仲間たちと逃げ出してきたというのである。ニコデムスは、ブリズビーの家の引っ越しを、クマネズミたちで手伝うようにはからってくれた。しかし、もともとニコデムスを権力者の座から引きずり下ろしたいと思っていた派閥があり、そのネズミたちのせいでニコデムスは殺されてしまう。

権力争いに巻き込まれながらも、ブリズビーは最後まで子供たちのために戦い、研究所からネズミたちを連れ戻しに来た追手からもなんとか逃げ切る。引っ越しは無事に終了し、またクマネズミたちもなんとか追手から逃げ延びたのだった。

ニムの秘密 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1982年
  • 上映時間:83分
  • ジャンル:アニメ、ファンタジー
  • 監督:ドン・ブルース
  • キャスト:ハーマイアニ・バドリー、ジョン・キャラダイン、ドム・デルイーズ、シャナン・ドハティ etc

ニムの秘密 批評・レビュー

映画『ニムの秘密』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

子供向けと侮るなかれ

ディズニー映画のような見た目から、どうしても子供向けの映画だという印象を受けるかもしれない。確かにネズミが主人公だし、大人が深く考えなければならないようなテーマ性があるわけでもない。が、子供向け、というにはあまりに素晴らしい出来栄えのアニメーション映画である。子供のためにがんばる母親が主人公なので、感情移入しやすい設定だ。しかし、勇気を振り絞ってブリズビーが進んでいく森の描写、またニムという実験施設の不気味さ、危うさや、クマネズミたちの権力争いなど、ネズミの世界なりに非常にしっかりとした要素で構成された物語なのである。

アニメーションだからこそ

アニメーションの映像技術は、今や発展して単純に美しいだとかリアリティといったことではあまり人は驚かなくなってきている。特に日本はそうだろう。しかし、この作品はそういった技術を差し引いてもアニメーションのクオリティが高いことがわかる。単純な色彩の組み合わせなのに、奥深い独特の光景が広がっているのは、見ればわかる、としか言いようがない。アニメだからこそ描ける世界が詰まっているのだ。子供の頃に見た作品なのだけれど、それでも今もたまに見たくなるし、場面場面のイメージは印象深く、記憶にしっかりと焼き付いている。未だにアメリカのアニメーション映画として高い評価を保ち続けているのもうなずける。

もちろん子供が見てもいいが、大人が見ても十分に楽しむことができる、そんな作品であることは間違いない。

ニムの秘密 感想まとめ

元ディズニーにいたアニメーターたちが集結して作ったからか、非常にクオリティの高いアニメーション作品である。だからといって子供向けかというとそうでもなく、設定が単純なのにもかかわらず演出や絵が非常に独特な空気を持っている。この作品にしかない世界観がきっちりと描かれているので、子供から大人まで、幅広い年齢層が楽しむことのできる作品にしあがっているのだ。単純な動物アニメではなく、ニムの不気味さや権力争うといった負の部分もふんだんに詰め込まれており、唯一無二の作品だからこそ、今なお高い評価を保っているのだと思う。

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