映画『NINE』あらすじネタバレ結末と感想

NINEの概要:スランプに陥った映画監督の主人公が新作映画制作で追い詰められていく。ストーリーの元は、フェデリコ・フェリーニ監督の映画『8 1/2』で、82年にはブロードウェイでミュージカル化もされた。

NINE あらすじネタバレ

NINE
映画『NINE』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

NINE あらすじ【起・承】

1964年、イタリア。
世界的有名映画監督グイド・コンティーニは、完全にスランプに陥っていた。
新作映画の制作は既に決まっており、タイトルは『イタリア』。撮影を前に、脚本すら決まらない。
グイドは記者会見の会場から飛び出して逃亡する。
逃げた先のホテルに愛人のカルラを呼び寄せて暫く癒されて楽しもうとするが、プロデューサーに居場所が知られ、制作陣はセットごとやってきてここで撮影が始まることになった。
おまけに、グイドの妻ルイザまでやってきて、カルラと一緒の所で鉢合わせしてしまう。
グイドの周りの女性はなにも愛人のカルラだけではない。女優で、グイドのミューズであるクラウディアや、記者のステファニーなど、彼の周りには多くの女性がうろちょろしているのだ。多くの女性に愛をささやかれ翻弄されるグイドだが、実際、妻のルイザとは惰性で続いているだけで、カルラも身体だけの関係に過ぎない。

映画から逃げてきたはずなのに、煩わしいもの全てに追われたグイドは、プロデューサーにせっつかれせっつかれ映画の撮影を始める。

NINE あらすじ【転・結】

惰性で続いているとはいえ、ルイザはグイドにとって大きな心の支えだった。ところが、ルイザはとうとうグイドに愛想をつかしてしまう。愛人や多くの女性に囲まれ、仕事ばかりのグイドから去って行ったのだ。
グイドはこの時ようやく、ルイザなしでは映画を撮ることなどできないことを悟る。
やがてカルラもグイドから離れていった。

グイドは、制作陣に「映画はない」「作れない」と正直に話し、『イタリア』の制作中止を発表した。そしてグイドは映画界から姿を消した。

二年間、グイドは一人寂しい生活を送っていた。そんな彼の前に現れたのは、衣装デザイナーのリリーだ。
腐っていたグイドに、リリーは新しい映画を作ろうと誘った。グイドはもう無理だと言うが、リリーは食い下がる。「グイドには才能がある、ルイザだって映画を撮らないことを望んでいるわけじゃない」と言ってグイドを励ます。
リリーの言葉を受け、グイドは漸く奮起する。新作映画は『NINE』。去った妻を取り戻す男の物語だ。
こうして新作映画の撮影は始まった。

NINE 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ミュージカル
  • 監督:ロブ・マーシャル
  • キャスト:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ etc

NINE 批評・レビュー

映画『NINE』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

キャストは超豪華

主演のダニエル・デイ=ルイスに始まり、脇を固めるのはペネロペ・クルスやニコール・キッドマン、ケイト・ハドソン、ジュディ・リンチ。
主役を張れる顔ぶれが脇役としてこれだけ勢ぞろいしている。
ミュージカル映画なのでミュージカルシーンも圧巻。歌もダンスも全てが超豪華だ。

ストーリーというストーリーがない

この映画はブロードウェイ・ミュージカルを元にしているが、そのミュージカルは元々フェデリコ・フェリーニ監督の自伝的映画『8 1/2』を原作としたものだ。
つまり元々映画なわけだが、元の作品を知っていればともかく、初めてこの映画を観るとなかなかよくわからない。
現実と幻想が入り交じり、ストーリーらしいストーリーがないのだ。
実際映画の中でもグイドは脚本がないまま映画撮影をしていくわけだが、実は確かな脚本・ストーリーなどなくとも映画は作れるというメッセージもあると思う。
純文学の中にはプロットのない小説があるが、この映画もそのようなものだろう。プロットがある、お話の枠組みのある作品はそれだけでエンターテイメントとして面白くなり得るが、プロットがない作品はそれ以外のところで魅せる。それがうまく行くかどうかは別だが。

人生はお祭り騒ぎのように楽しんでなんぼ、というのが一番言いたい事だろう。映画を観ていても、ストーリーに面白さは感じないので、その通りお祭り騒ぎとゴージャスなミュージカルシーンを楽しめばいいのである。

NINE 感想まとめ

ミュージカルを映画にした作品なので、『シカゴ』をイメージして観るとガッカリするかもしれない。同じロブ・マーシャル監督作とはいえ、元々はフェデリコ・フェリーニ監督の映画だ。ストーリーがないのではっきり言って面白くない。
ストーリーではないところを楽しむ作品だと割り切って、理解できれば面白いかもしれない。
ただ、『8 1/2』をミュージカル化したところまではよくわかる。なんたってテーマは「人生はお祭り」だから。ミュージカルはそれを表現するにもってこいだが、そのミュージカルを再び映画にする必然性はないように思う。

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