映画『9 ナイン 9番目の奇妙な人形』あらすじネタバレ結末と感想

9 ナイン 9番目の奇妙な人形の概要:2009年のアメリカの映画。機械の反乱によって滅びた世界で、マシンを作った科学者によって最後の希望を託された9体の人形達と、マシンとの戦いを描いたアクションダークファンタジーである。

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 あらすじネタバレ

9 ナイン 9番目の奇妙な人形~
映画『9 ナイン 9番目の奇妙な人形』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 あらすじ【起・承】

1人の老人が人形に希望を託し、造っている。
人間は愚かだった、と思いながら。
麻布で背中に「9」と書かれた人形は誰も居ない部屋で1人目覚める。
部屋の中は雑然としており、どうやら死んでいるらしい老人が倒れていた。
声も出せない上に、近くにあった、蓋に見えるボタンの様な物を拾って、お腹に開いたジッパー付きの腹にしまって部屋を出るのだった。

自分は声も出せないし、状況も分からない、自分がどんな存在なのかも分からないまま外に出た9。外も廃墟だらけで、人の気配は無い。
しかし、歩いていると自分と同じ様な姿の背中に「2」と書かれている人形を見つける。
2は、9より年寄りで、自分達だけでなく同じ様な人形がまだ存在し、皆は「仲間である」と教えてくれた。その上、喉を調整してくれて、9も声が出せる様になった。

2は9の持っていたボタンを見て、「あいつがいつも書いている物だ」と少し騒いでいる。
何かと不思議に思った矢先、突然犬型の機械によって襲撃を受ける。
2は9をかばい、犬型の機械にさらわれてしまった。
しかも犬型の機械はボタンまでもを拾って行った。

9は腕を負傷し、よろめきながら歩いている姿を、望遠鏡で監視していた「5」によって助けられる。目が覚めるとベッドの上で腕も修理してくれていた。
5は、片目の人形で、かつて自分の命を助けてくれた2にかなり恩義を感じていた。
自分達が今いるのは洋館で、一応安全と言う5だが、そこを統制する「1」と、1の守り役の如き大男の「8」が現れる。
9は、2が連れ去られた場所を指し、助けに行く事を提案。
しかし外は先ほどの機械である「ビースト」がおり、危険で、今まで外に出た「3」「4」「7」も未だに戻らないと話す。

1の説明によると、機械が反乱を起こし、殺人兵器によって人類は滅びてしまったと言う。
1は反対したが、9は5と一緒に2を助けに向かう。
連れ去られたと思わしき場所に付くと、暗い洞窟が広がっていた。
電球を見つけ、明かりにした2人は、静かに中へと侵入。
鳥かごの中に捕らわれていた2を見つけ喜び、救出しようとすると、先程の犬型の機械に気が付かれてしまった。

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 あらすじ【転・結】

しかし、危機一髪で犬型を処置してくれたのは、居なくなったままでいた女性の人形「7」だった。再会を喜んでいた4人だったが、何となく9は、先ほどのボタンを怪しいくぼみにはめ込んでしまう。
危険を感じた2がかばうが、時は遅く、機械が発動してしまい、蜘蛛の様な足を生やしたマシンが目覚めたと思いきや、2から魂の様な物を吸い取り2は殺されてしまった。

ショックを受けた5達だが、追ってくるマシンから命からがら逃げ、先程の物が何なのか調べようと建物に入る。するとそこには7と同じ行方不明と思われていた3と4の姿が。
彼らの知識で、あのマシンはかつて人間が作った人工知能であり、軍用機械を作っていた後に人間に反乱を起こした事が判明する。
世界が滅びた元凶を発動させてしまった事に絶望するも、1達の元に戻ると、そこで早くも軍用機械を作ったマシンの追っ手により襲撃されてしまう。

どうにか鳥型のマシンを退治したが、その亡骸を目にしたマシンは怒り、2の亡骸を使い、7と8を誘拐してしまった。
自分が囮になって助けようとした9だが、8は間に合わず魂を取られてしまう。
どうにか7を助け、協力してドラム缶を放り込み、敵の本拠地を爆発させる事に成功する。

喜びレコードを聴いていた面々だが、マシンは滅びていなかった。
逃げ遅れた5と6も魂を吸い込まれてしまい、1や7はマシンの破壊を提案する。
しかし9はマシンの中に魂を吸われてしまった仲間達の姿を見た為、破壊に反対。
6の助言を思い出し自分の根源を見つける為、目覚めた部屋へと戻る。
そこで、科学者の死体の持っていた映像機器を見つけると、そこには科学者のメッセージが込められていた。
マシンを造ったのは彼であり、軍部の裏切りによってこの人工知能は軍用にされてしまった、そこから反乱が起こってしまったと。
しかも、そのマシンには人の心を入れなかったのがミスであったと述べられていた。

科学者はマシンを止める為に、自分の魂を転送して9つの人形を作った事、あのボタンは魂転送装置の様な物である事等を語った。
ボタンの使い方を知った9は再び仲間の元へ戻り、囮になっている間にボタンを操作して欲しいと頼む。9が魂を吸われそうになった瞬間、1が身代わりとなり9は驚きつつも無事ボタンを停止させる。

残された3、4、7、9は今までの仲間達の墓標で魂を開放すると、彼らは天に昇って行った。
これからどうするのと不安に問う7に対し、9はこれからの世界を守っていかなければならないと告げるのだった。

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:80分
  • ジャンル:アクション、ファンタジー
  • 監督:シェーン・アッカー
  • キャスト:イライジャ・ウッド、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ジョン・C・ライリー etc

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 批評・レビュー

映画『9 ナイン 9番目の奇妙な人形』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ダークファンタジーの要素が詰まっている

世界設定自体はほぼ「ターミネーター」と同じと言える。
科学者の作ったマシンが、結局は人間に反抗し、人間VSマシンになってしまった故の戦争。
そこから結局人間は滅びてしまうのだが、科学者は人としての心を転送した人形を残す、と言うのが胸にぐっと来る。
自分の引き起こした問題を、自分の分身で阻止しようとする姿が、人の愚かさを表現すると同時に人の心の素直さを出している。
結局自己責任、と言う事場も浮かぶのだが、作中で哀れな科学者の死体を見てしまうと何も言えなくなってしまう。
9番目まで造られた人形に、自分の持つ性格の色々な部分を振り分けられている所も、人の心が1色だけで済まない複雑さを表していて考えさせられる。
最後が少し急にまとめた感じになってしまい追いつかない部分もあるかもしれない。
もう少し暗黒科学について焦点を当てて解説が欲しかったとは思う。

荒廃した雰囲気と映像美

途中少し説明が慌しくなってしまい、状況や根源についていけないと感じる部分もあるかもしれない。
しかし、主人公の動きがサバサバしている為に、何となく流れですんなり最後まで見る事が出来る。
アクションも派手で、小さいながらもそれの何倍にもなる大きさの敵と対峙していく姿は一生懸命で胸がじんとくる。
最後に、装置のスイッチを押して魂を呼び出した後、てっきりまた死体となった姿に転送され復活されるのかと期待したが、そのまま成仏してしまったのは少し悲しい。
残された者だけで世界をまた守っていく使命の重さにどこか希望だけでなく物悲しさや不安が漂う。
映像の美しさが秀逸なので、映像だけ流していても見入ってしまう作品と言える。
最初の9が科学者によって造られる場面もどこかレトロな雰囲気が漂い、図書館や門、建築物の映像の美しさに時間を忘れてしまうかもしれない。

9 ナイン 9番目の奇妙な人形 感想まとめ

退廃的で世界観が素晴らしいファンタジー映画である。
キャラクター達の個性がそれぞれしっかり作られている為、見た目的な可愛さなどとは違った滲み出る芯の強さと言う魅力がある。
世界観の設定が、マシンと人間の戦争後の世界であり、生物を枯らしてしまうガスの使用など、子供にはお勧め出来ないダークファンタジーである。
人形と言えど、魂を抜かれてしまう姿は気分の良い物では無いし、敵となるマシンも人工知能として、入り組んだ造りになっており見た目が少しグロテスクである。
映像の美しさは秀逸なので、ストーリーだけでなく映像美も堪能するとかなり素晴らしい映画と感じる。
特に建物の門の造りなど、建築物の美しさに磨きがかかっているので注目しながら観ると良い。

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