映画『オー・ブラザー!』あらすじネタバレ結末と感想

オー・ブラザー!の概要:ジョージ・クルーニー主演の脱獄囚逃亡コメディ。共演はジョン・タトーロ、ティム・ブレイク・ネルソン。「ファーゴ」や「ノーカントリー」のジョエル&イーサン・コーエン監督の2000年米国映画。

オー・ブラザー! あらすじネタバレ

オー・ブラザー!
映画『オー・ブラザー!』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

オー・ブラザー! あらすじ【起・承】

1930年代、ミシシッピー州。囚人達が歌を歌いながら、今日も地面を掘り続けていた。ある日、囚人のユリシーズ・エヴェレット・マッギル(ジョージ・クルーニー)、ビート(ジョン・タトーロ)、デルマー(ティム・ブレイク・ネルソン)の3人が逃げ出した。

詐欺師であるエヴェレットが隠した120万ドルを山分けしようと誘ったのだ。旅の初めに彼らは、盲目の老人から、”とても長くて辛い旅路が待っている。そこで美しい風景を見るだろう。”と予言されます。

デルマーの親戚に身を寄せた3人だったが、すぐに警察に通報されてしまう。そんな中でも、”ダテ男”エヴェレットは髪の毛が気になって仕方ない。

車を奪って逃げた3人は、森の中でキリスト教のパブテスト派の信者達に出会う。バブテスト派の儀式”全身浸礼”の場に居合わせたのだ。ビートやデルマーは、その儀式に参加し、これまでの罪が許されたと喜ぶのだった。

そんな2人をエヴェレットは冷静に見つめていた。3人が車で移動していると、途中でギターを弾く男に出会った。トミー(クリス・トーマス・キング)は、悪魔に命を売ってギターの名人になったと言う。

そこで、4人はWEKYラジオ局へ。ラジオ局に勤める盲目の男に歌を歌いたいと申し出ると、”懐メロが聴きたい!”と言われます。4人は”ずぶ濡れブラザーズ”と名乗り、ギター&ヴォーカルで歌ったのだった。

4人の歌が認められ、出演料をもらう。後にこの歌は大ヒットするのだ!だが、野宿をしていた夜にトミーはどこかへ逃げてしまう。

車を失った3人は、徒歩で街を目指すが、都合よく車が通りかかります。運転している男は、ジョージ・”ベビー・フェイス”・ネルソン(マイケル・バダルコ)。銀行強盗を生業にしているらしい。

車には札束が積んであり、警察に追われてしまう。切れると怖い男だったが、急に虚しさを感じたのか夜中にどこかへ消えてしまう。

オー・ブラザー! あらすじ【転・結】

街では、”ずぶ濡れボーイズ”の歌が人気になり、レコードが品切れ状態になっていた。再び、3人は車を盗み、旅を続けていた。ある日、川沿いを走っていると美しい歌声が聞こえてきます。

川に行ってみると、そこで3人の女性が歌いながら洗濯をしていたのだ。ピートはその3人の美女に魅せられてしまう。やがて3人は眠ってしまうが、ピートの姿はなく、ピートの服の下からカエルが飛び出した!

”あの女達の仕業だ!魔法使いを探して元の姿に戻さなくっちゃ!”とデルマーは騒ぐ。その後、レストランで2人は、聖書を売りつける悪徳商人ダニエルに出会った。儲け話があると言われたが、お金を奪われてしまう。

その頃、エヴェレットの故郷の街では、ホーマー・ストークス候補の選挙運動が行われていた。広場で歌う3人の子供達を見て、エヴェレットは思わず駆け出す。子供達から、罪人のパパを恥じて離婚した。もうすぐ再婚予定だと聞いた。

エヴェレットは妻を取り戻すべく、再婚相手と言われる男バーノンに会う。しかし、雑貨店でバーノンと言い争いになり、出入り禁止となってしまう。ふらりと地元の映画館に入った、エヴェレットとデルマーは何故か囚人と映画を観るはめに。

ところが、カエルになったと思っていたビートがいたからびっくり!そして、エヴェレット達に120万ドルのお宝についてばらしてしまったと告白します。そんな宝はないと笑う、エヴェレット。再び、3人で逃亡。

森からまた歌が聞こえてきた。なんと、フリーメイソンの怪しげな儀式が行われているではないか!神に捧げられようとしているのは、ギターの名手トミーだった。3人はトミーを助けるのだった。

前妻ペニー(ホリー・ハンター)の結婚式前日。ホーマー・ストークス候補の集会が行われ、エヴェレット達も”ずぶ濡れボーイズ”として参加した。ヒット曲「悲しい思い出ばかり」を歌いだすと皆は大興奮した。

この成功に前妻ペニーも喜ぶ。ホーマー・ストークス候補は差別主義者で、秘密結社フリーメイソンの一員だった。”ずぶ濡れボーイズ”のライブを中断させようとしたため、退場させられた。

その後、彼の対立候補者が出てきて、”ずぶ濡れボーイズ”の3人を恩赦すると宣言した。これで、3人は自由の身になった。エヴェレットも妻とよりを戻し、一見落着だと思えた。しかし、犬を連れた保安官が彼らを執拗に狙っていた。

3人の死刑を執行すると言う。”最後の祈りをしろ!”と。エヴェレット達がいる場所はもうすぐダムで沈む土地だった。エヴェレット達の願いが届いたのか、水が氾濫して3人は流されてしまう。

だが、神は3人を見捨てていなかったらしい。こうして3人の冒険の日々は終わった。

オー・ブラザー! 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:コメディ、音楽
  • 監督:ジョエル・コーエン
  • キャスト:ジョージ・クルーニー、ジョン・タートゥーロ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジョン・グッドマン etc

オー・ブラザー! 批評・レビュー

映画『オー・ブラザー!』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

コーエン兄弟のユーモアのセンスが光る、オジサン達の大冒険!

ホメーロス原作の「オデッセイア」を30年代風にアレンジしたコメディです。脱走する囚人3人も個性的で面白い!あの、ジョージ・クルーニーが髪型ばかり気にするダサイ男を演じるなんて!

それを観るだけでも一見の価値があるのではないでしょうか。脱走した3人が、故郷を目指して旅をしますが、行き先々で会う悪人(現実)と宗教的シーン(非現実)が上手く噛み合っていて笑いを誘います。

特に、キリスト教のバプテスト派の儀式”全身浸礼”を行った後のシーン。ビートらが”罪を許された!”と喜びます。歌や川辺で何かに呼ばれるシーンは多いのですが、3人の間抜けっぷりや単純さが効いています。

また4人のバンド名が”ずぶ濡れボーイズ”とユニーク!最後も大洪水で、助かるのは3人だけ!人を救うのは、神ではなく自分自身ですよ。

コーエン兄弟×ジョージ・クルーニーの”笑い”は僕らに任せろ!

ジョージ・クルーニーと言えば、ドラマ「ER~緊急救命室」(94~99)のプレイボーイな小児科医、ダグ・ロス役で人気となりました。その後は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(96)や最大のヒット作となった「オーシャンズ」シリーズがあります。

こう書くと順風満帆のように見えますが、約13年にも及ぶ下積み生活があり苦労の連続だったそうです!ただクエンティン・タランティーノ監督に「ER」で見いだされてからは運に恵まれています。

巨匠や鬼才と呼ばれる監督に愛されるのも、他の役者にはない彼の個性なのかもしれません。2001年には、「コンフェッション」で監督デビューもしています。

個人的には、ドラマ「ER」のプレイボーイっぷりがあまり好きではなかったのですが、本作「オー・ブラザー!」を観ると”だて男”な詐欺師役にハマってしまいます。

演技の上手い・下手ではなく、彼の存在感が皆を引き寄せるのではないか?その絶妙な配役にコーエン兄弟のセンスの良さが現れています。

また本作は、歌で語るシーンが多く、1930年代のカントリーソング全盛期の雰囲気が感じられ、思わず口ずさみたくなります。
コーエン兄弟とジョージ・クルーニーにこれからも期待したい。

オー・ブラザー! 感想まとめ

フランスのリュミエール兄弟から始まった映画史が、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟によって、犯罪コメディという分野を飛躍させています。

犯罪を歓迎しているわけではないが、人間の孤独さや未熟さを笑いに変えて楽しませてくれるところにコーエン兄弟の魅力があります。

イケメン扱いされることが多い、ジョージ・クルーニーをダサイ男として魅せるのも上手い。一緒に逃げる脱走囚ビート役のジョン・タトーロの演技にも注目です!

もっと、コーエン兄弟&ジョージ・クルーニーの作品を観たいと思いませんか?彼らの最新作は、2016年5月13日公開の「ヘイル・シーザー!」。

映画界を舞台としたコメディで、ジョージ・クルーニーの他にジョシュ・ブローリン、フランシス・マクドーマンドら豪華常連俳優が共演します。ぜひ、お見逃しなく!

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