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映画『おみおくりの作法』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『おみおくりの作法』の概要:ジョン・メイはケニントン地区の民生係、 亡くなった方の親族を探すのが仕事。解雇通告を受けて旅に出た。嫌われ者のビリーストーク。ビリーを知る人々との出会いが、彼を変えて行く。涙なしでは観れない、ハートフルな終活映画。

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映画『おみおくりの作法』の作品情報

おみおくりの作法

製作年:2013年
上映時間:91分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ウベルト・パゾリーニ
キャスト:エディ・マーサン、ジョアンヌ・フロガット、カレン・ドルーリー、キアラン・マッキンタイア etc

映画『おみおくりの作法』の登場人物(キャスト)

ジョン・メイ(エディ・マーサン)
ケニントン地区の民生係。独身でいつもひとりぼっち。解雇通告を受け、ビリーストークの人生を探す旅に出る。まじめで無表情な彼は旅を通して成長していく。
ケリー・ストーク(ジョアンヌ・フロガット)
ビリー・ストークの娘。犬のシェルター職員。父の死を知り、拒絶する。ジョンの一生懸命な姿に惹かれて行く。
メアリー(カレン・ドルーリー)
ビリー・ストークの元彼女。ビリーの娘を出産。やさしい旦那と再婚し、幸せな家庭を築いている。
ジャンボ(キアラン・マッキンタイア)
パラシュート部隊の同胞。ビリーは命の恩人。

映画『おみおくりの作法』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『おみおくりの作法』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『おみおくりの作法』のあらすじ【起】

男が教会で葬式をしている。彼以外は神父のみだ。ケニントン地区の民生係、ジョン・メイ(エディ・マーサン)は 亡くなった方の親族を探すのが仕事だ。この仕事を続けて22年になる。青リンゴが大好きで家族はいない。

彼の元に仕事が舞い込んだ。女性の遺体が2日前に発見されたらしい。彼女の遺品を探って、身元を特定するのも仕事だ。ネコ好きで独り身で、1年間来客は全くなし。境遇をあわれむ大家に彼は沈黙する。

別件で調査中の故人の息子から、電話が入る。息子は、早くに父の元を去り、幸せに暮らしていた。ジョンは息子が見つかったうれしさから彼を葬儀に呼ぶが、むなしくも電話は切られてしまう。 息子は父を恨んでいた。そして、改名までしていたのだ。

ネコ好きの女性も、遺族は見つからず、息子も結局葬儀には来なかった。今日もひとりぼっちで故人を見送る。公営の合同墓地は行き場のないクライアントでいっぱいだ。ひとりぼっちの家に帰って、ひとりぼっちでご飯を食べる。ジョン・メイも彼らと同じく、ひとりぼっちだった。

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映画『おみおくりの作法』のあらすじ【承】

自分の部屋と反対側のアパートの大家から電話がある。白髪で長髪、立派なひげをたくわえた老人の写真を見つける。故人の名前はビリー・ストーク。彼との出会いが、ジョンの人生を変えていくのだ。

ある日突然、ジョンは解雇通告を受ける。経費削減のためだ。彼の徹底した仕事は、時間がかかりすぎるのだ。ビリーの仕事が最後の仕事になる。期限は3日間。とぼとぼ家に帰るが、彼を迎えてくれる人間は誰もいない。彼の遺品をぼんやり眺めていると、レコードのすきまから写真のネガを見つける。現像した写真から、ビリーが昔、パン工場で働いていたことを知る。彼は仕事をサボって彼の人生を辿る旅に出た。

パン工場で聞き込みを開始すると、彼の同僚がまだ働いていた。そこで、恋人メアリーの存在を知る。同僚の情報を元にメアリーを探すと、彼女は新しい旦那と娘と孫に囲まれ、幸せに暮らしていた。そこでジョンは衝撃の事実を知る。娘はビリーの娘だったのだ。
「彼の評判は最悪だったわ。突然、出て行ったの。彼は娘を、私たちを認めなかったわ。」
ジョンは葬儀に来てくれと食い下がるが、彼女はとうとう首を縦には振らなかった。

映画『おみおくりの作法』のあらすじ【転】

上司に、お前の仕事には意味がないと馬鹿にされ、ジョンははじめて怒りをあらわにする。彼は決意した。この最後の仕事をやり遂げると。

彼は、その足で刑務所へ向かった。面会者記録はなし。がっかりするジョンに、職員は語り始める。
「彼は4階からベルトを歯で噛んで、ぶらさがったことがあるんだ。 慈善募金のためにね。 3分半もだ。そこにいる全員が金をかけた。」
彼の新しい一面を知るエピソードだった。

内務省で彼は遂に、あの写真の女の子、ケリー・ストークの住所を見つける。 ケリーは犬のシェルターで働いていた。最初は拒絶していたケリーだが、徐々に心を開き始める。
「18歳の誕生日に電話をくれたの。それで、母と刑務所に面会に行ったわ。私は、母と自分を捨てたことを責めてしまったの。父とはそれっきり。」
彼女は10年前彼を探している人物の情報をくれた。パラシュート部隊の親友、名前はジャンボだ。

彼の旅はもうそろそろ終わる。ジャンボは老人ホームにいた。
「彼は乱暴者だったけど、俺の命の恩人だ」
除隊後ホームレスになったビリーの背中を追って一歩踏み出す。ジョンはホームレスと一緒に酒を酌み交わす。ジョンの中で何かが大きく変わった。そして旅は終わった。

映画『おみおくりの作法』の結末・ラスト(ネタバレ)

ビリーの為に墓石を作り、棺桶を選ぶ。眺めのいい墓地を確保した。ジョンは微笑を浮かべ人間らしくなっていた。彼はビリーを確かに「友人」と言ったのだった。旅を続けて行くうちに彼の存在はとても大きなものになっていた。最後の仕事を終え、仕事部屋を整理するジョンのもとに一本の電話が鳴った。

次の日ジョンはケリーとカフェにいた。葬式の相談をするためだ。ジョンの必死の説得が、彼女の心を動かしたのだ。なにごとにも一生懸命なジョンに惹かれ始めるケリー。そんなケリーは葬儀の後お茶をしないかとジョンを誘う。ジョンは微笑んで了承する。彼の人生に新しい風が吹き込んだ瞬間だった。

わくわくしながら買い物をするジョン。ケリーを思い浮かべながら犬のマグカップを買う。道を渡ろうとしたジョンに大きなバスが、、、

ジョンの葬儀には牧師ひとり。他には誰もいない。最後まで彼は孤独だった。同じ場所でビリーの葬儀も行われていた。するとどうだろう。そこにはたくさん人が、ジョンが声をかけたすべての人が集まっていたのだ。

ひっそりと埋葬されたジョンに死んだはずのビリーが現れる。それだけではない。ネコ好きの女性、息子を捨てた父今まで彼が弔ってきたすべての人がそこにはいた。ジョンメイ、享年44歳。ここに眠る。

映画『おみおくりの作法』の感想・評価・レビュー

物語の最初は一人きりで故人を弔うジョン・メイの姿に悲しさを感じた。結婚して子供がいたりしても、関係が破綻すればこんな風に誰も葬儀に来ないことはありえるのだなと思った。しかし、寂しさだけで終わるのではなく、人間の温かさを感じる物語なのが良かった。ビリーの死をきっかけにジョンの人生も少しずつ変わり、ケリーと出会うことができてホッとした。物語のラストでジョンが死んでしまうのはあまりにも悲しかったが、彼の行動のお陰で見終わった後に残ったのは温かい気持ちだった。(女性 30代)


「孤独死した人物の葬儀を行う仕事」に関する記事から着想を得て、ロンドン市内の民生係に同行し実在の人物や出来事について取材を重ねた末に誕生した作品。
民生係の主人公も独身で家族もおらず孤独な生活を送っているのに加えて、仕事でも孤独死した故人の家族を捜索している。淡々とした流れの中、主人公もまた淡々と仕事をこなす姿が酷く寂しく孤独を感じる。それでも彼は他人でありながらも、故人を心から偲び家族の説得を行ったりする。自分が孤独だからこそ、故人を偲ぶ優しい心が垣間見られる。葬儀に誰一人参列しないという物悲しい別れをさせたくないという、とても大切で温かい心を見事に描いた作品だと思う。(女性 40代)


ジョン・メイと神父のみがいる教会で葬儀を行っているのがとても印象的。物凄く寂しいシーンだと感じたのと同時に、ジョンがいてくれて良かったと思わせるような温かさがある。もし自分が孤独の中亡くなってしまったら、彼のような人に見送って欲しいと思う。ラストでジョンが亡くなってしまったことは悲しかった。だが、彼の仕事は無駄ではなかったと証明するような終わり方で良かったと思う。初めから終わりまで、寂しさと温かさを感じる物語だった。(女性 30代)


身寄りのない人々の葬儀を行う、44歳独身地方公務員のジョン・メイの姿を描いたヒューマンドラマ。
近年の日本でも社会問題となっている”孤独死”をモチーフにしている。
主演のエディ・マーサンの自然な演技が作品の雰囲気に馴染んでいるようで、とても内容が入ってきやすかった。
ラストの衝撃的な展開に感動で涙が止まらなかった。彼の死は余りにも突然で悲しかったが、鑑賞後もハートフルな後味がしっかりと心に残る作品だった。(女性 20代)


子供の頃から人付き合いが苦手で、友達と呼べる存在が1人も居ない私は、人生の節目を迎える度に「友達」が居ないことを少しだけ後悔します。この作品を見ると、自分が死ぬ時に弔ってくれる人は何人いるのだろうと考えてしまいました。
今作の主人公ジョンの仕事は、孤独死した人の家族や身内を探す民生員。言ってしまえばただの「他人」の死を弔ううちに、人生とは何なのかを考えさせられるジョン。
1人では決して生きていけないという事を感じさせてくれる、素敵な作品でした。(女性 30代)


身元の分からないご遺体を供養する主人公の物語。日本でいう無縁仏ですね。神父さんですら煩わしそうな態度を取るのに、ジョンは特別丁寧にご遺体と向き合います。親族に弔ってもらうため、淡々と足を運ぶジョンの姿が終始描かれるので、作品は全体を通して地味な印象です。ジョン自身も孤独であることが、更に作品をおとなしくします。その上でのラスト。かなり驚きでしたが、知人らに供養を受ける場面に心が温まりました。(男性 20代)

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