『踊る大紐育(ニューヨーク)』あらすじとネタバレ映画批評・評価

踊る大紐育の概要:「踊る大紐育」(原題:On The Town)は、1949年のアメリカ映画。監督は主演も演じるのジーン・ケリーと、元ダンサーのスタンリー・ドーネンのコンビ。主演の三人の水夫として、ゲイビー役にジーン・ケリー。チップ役にフランク・シナトラ。オジー役にジュールス・マンシュイン。共演の女性として、モデルのアイヴィ役にヴエラ=エレン。博物館の教授役にアン・ミラー。タクシーの女運転手ブランヒルド役にベティ・ギャレット。

踊る大紐育

踊る大紐育 あらすじ

映画『踊る大紐育(ニューヨーク)』のあらすじを紹介します。

24時間の休暇をもらった三人の水兵ゲイビー(ジーン・ケリー)、チップ(フランク・シナトラ)、オジー(ジュールス・マンシュイン)は艦を離れ、ニューヨーク見物としゃれ込み、限られた時間の中で矢継ぎ早に名所を見て回っていた。ゲイビーはミス地下鉄としてポスターのモデルになっている女性、アイヴィ(ヴエラ=エレン)に惚れ込み、ポスターの示す通り博物館に出かけた。館の教授クレア(アン・ミラー)はオジーに大変な思い入れを見せ、チップはタクシーの女運転手ブランヒルド(ベティ・ギャレット)から熱を上げられた。ようやくシンフォニーホールでアイヴィをみつけたゲイビーが大喜びしたのも束の間、たちまち彼女は姿を消してしまう。しかし彼女は踊り子の我が身を恥じ、コニーアイランドの舞台に逃げていたのだ。見世物小屋ではタクシーの女運転手ブランヒルドを、車の持ち逃げ犯人と思いこんで追って来た警官隊が、6人と衝突し大騒ぎになるが、クレアの咄嗟の判断と警官の粋な計らいで、全ては事なきを得た。そして翌朝、帰艦する三人の水兵に、女性たち三人はそれぞれ熱いキスを贈り別れを惜しんだ。

踊る大紐育 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1949年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:ミュージカル、ラブストーリー
  • 監督:ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン
  • キャスト:ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、アン・ミラー、ジュールス・マンシン etc…

踊る大紐育 批評 ※ネタバレ

映画『踊る大紐育(ニューヨーク)』について、2つ批評します。※ネタバレあり

屋外ロケの開放感によるスピード溢れるダンス

陸に上がった三人の水兵が、24時間の休暇をニューヨークで過ごす中、それぞれ彼女を見つけ再び勤務に戻っていくという、極めて単調なストーリーである。冒頭から水兵の大群が艦から飛び出してくるロケーションもダイナミックだ。というか主演の三人が最初から飛ばしまくりで、全く落ち着きがないスピードでニューヨークの街を観光する。しかも唄いながら踊りながらの観光なので、ぼんやり観ているとどこに何があるか分からないほどの急激な場面展開である。映画の中で見慣れた風景ばかりなのでさほどは気にならないが、屋外ロケというミュージカルでは初めての試みで、普段は舞台セットを所狭しと跳ね回るジーン・ケリーも、あまりに広い屋外を少し持てあましているといった感じである。しかし水兵の目的は当然ながら綺麗なお嬢さんであるから、出逢いを求めスピーディな展開で走り回らなくては24時間などあっという間に過ぎてしまうのだ。

上手い具合に出逢いはあるもので各々三人がパートナーを見つけ、意気投合してダンスを繰り広げるというご都合主義も気にならない。何が何でも踊らにゃそんそんといった作りは、ミュージカル映画の特権なのである。

女性陣のダンスが和ませてくれる

ジーン・ケリーを筆頭に、フランク・シナトラ、ジュールス・マンシン、ヴェラ=エレン、アン・ミラー、べティ・ギャレットなどMGMミュージカルには欠かすことの出来ない面々が集結している。ミュージカルナンバーはMGMだけに素晴らしく、アン・ミラーの「プレヒストリック・マン」では博物館の中を華麗に舞うアン・ミラーが輝いている。他にも「メイン・ストリート」でのジーン・ケリーとヴェラ=エレンのスイートなタップ。全員で唄う「オン・ザ・タウン」。そして本作の最大の見せ場である「ア・デイ・イン・ニューヨーク」は、ヴェラとジーンのバレエなどを使った見事な出来映えである。24時間限定で勢いが止まらない水兵たちのダンスを、女性たちのダンスが上手く和らげている。

まとめ

とにかく屋外ロケの利点を上手く利用し、セットでは表現出来ない街の風景が効果的に使われている。セットではどうしても表現に限度がある奥行きと、カメラアングルも自由自在にセッティング可能で、人間の動きにピンポイントを当てることにより流れるような背景が描かれ、ダンスをダイナミックに見せる効果は絶大である。電車やバス、馬車といったリアルな乗り物が利用できるという、ミュージカルでは難しかったシーンが簡単に取り入れられる点も、ストーリーのアクセント作りに効果絶大だった。絢爛なステージセットで撮られるより、ジーン・ケリーのスピード感を演出するには屋外が合っているのではないかとも感じた。

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