『ジュエルに気をつけろ!』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

ジュエルに気をつけろ!の概要:「ジュエルに気をつけろ!」(原題:One Night at McCool’s)は、2001年のアメリカ映画。監督はハラルド・ズワルト。主演はリヴ・タイラー。共演にはマット・ディロン、ジョン・グッドマン、ポール・ライザー、マイケル・ダグラスなど。

ジュエルに気をつけろ! あらすじ

ジュエルに気をつけろ!
映画『ジュエルに気をつけろ!』のあらすじを紹介します。

バーテンダーのランディ(マット・ディロン)は深夜店を終えて帰る途中で、暴走してきた車の中で揉め事を起こしているカップルに遭遇し、そこから飛び出して来た赤いドレスのセクシーな女性のジュエル(リヴ・タイラー)を匿った。彼女を自宅に招き入れたランディは忽ち男女の関係を持ってしまう。しかしそれは芝居であり、ジュエルを乗せてきた車の男が後からやってきて強盗に押し込むという美人局だった。ランディの自宅に金目のものが無いと知った男は、彼の店へ無理矢理案内させ金庫の現金を持ち出さそうとするが、ジュエルは背後から共犯の男を銃で撃ち殺してしまう。ジュエルはランディに本気で恋をしたと言い自首をしようとするが、その罪をランディが正当防衛として自らが背負い、現場検証にやってきたデリング刑事(ジョン・グッドマン)に自分が射殺したと話す。そしてそこに居合わせたジュエルを見たデリング刑事は、死に別れた妻の面影を見てジュエルに一目惚れしてしまう。一方のランディは、何も盗っていない犯人を撃ち殺した事に激怒した店のマスターからクビを宣告される。そしてバーの常連客だった弁護士のカールもジュエルに目を付け、ジュエル目当てにランディをバーベキューに招待する。そしてバーベキューの帰りにジュエルはカールの耳元で「また逢いましょう」と甘い誘いをかけてきた。

その頃ジュエルはランディの家で同棲を始めていたが、そこへデリング刑事がジュエルに会いたい一心でランディ宅に訪れ、終わったはずの聞き込みを執拗に迫ってくるが、デリングは上の空でジュエルのセクシーな姿を妄想するばかりだった。そんな中でジュエルはランディをクビにしたバーのマスターをライブに誘い、その留守中にマスターの家へ侵入し金目のものを盗むようランディに促す。最初は拒んでいたランディだったがジュエルの巧みな口車に乗せられ犯行に及んでしまう。雑誌に載っているような家に住みたいというジュエルの夢にそそのかされ、同じ犯行を繰り返そうとしたところジュエルがレイプされ掛かったとき、彼女の反撃がきっかけで相手を不意に殺害してしまう羽目になるが、ジュエルは死んだ相手を気遣うこともなく、盗み出せなかったDVDプレーヤーの事を惜しんでいる始末だった。やがてその犯行現場にデリングが検証に訪れるが彼の頭の中はジュエルのことばかり。一方、デリングの謀略でジュエルに近づくことを強制的に禁止され、自分の家に住み着いてしまったジュエルに接触する事ができなくなったランディは、殺し屋のバーマイスター(カーク・ダグラス)に金を払い、ジュエルの抹殺を依頼する。

ジュエルに気をつけろ! 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:サスペンス、コメディ
  • 監督:ハラルド・ツワート
  • キャスト:リヴ・タイラー、マット・ディロン、ジョン・グッドマン、ポール・ライザー etc

ジュエルに気をつけろ! 批評 ※ネタバレ

映画『ジュエルに気をつけろ!』について、感想批評です。※ネタバレあり

超ド悪魔女に翻弄されるアホ男たち

フランス映画によくあるファム・ファタール(男を破滅させる魔性の女)の話であり、最近でよく使われるハニー・トラップという話であるが、その女に翻弄される男たちが、バーテンダー、弁護士、警官というある意味で特殊な職業であり、かくも見事に主人公のハニー・トラップに引っ掛かるのだが、フランス映画みたいな悲壮感漂う悪女ではなく、アメリカ映画的なプレイメイトのような小悪魔が新鮮である。そのリヴ・タイラーが超セクシーな出で立ちで、出てくる男たちを片っ端から悩殺してゆくのだが、人殺しというものに全く抵抗がなく、転がっている死体に見向きもせずに、その横にあるDVDプレーヤーを持って帰ろうとするバカさ加減などもユニークである。しかしながらこの手の映画はコミカルな表現というものに限界があるというのか、面白くて笑える部分もありながら、どこか失笑してしまう方が多くて、笑えないような展開を無理矢理笑いに繋げてしまった感は否めない。このような映画を笑って観られる人は、ある意味で幸せな人生を送っているのかも知れないという複雑な心境に陥る映画である。

ある意味で背筋が凍るようなブラックコメディ

悪女に運命を翻弄される男を描く作品は多いが、やはり笑いというものに結びつけるには無理が多い気がする。「世界悪女大全」という本を読んだ事があるのだが、古くはクレオパトラや西太后に始まり、女スパイのマタ・ハリなどのエピソードを見聞きすると、笑って済まされないようなものが殆どである。本作の話はあまり女性を悪者としてフューチャーすることは避けられているが、間接的に人生を狂わせて行くところの様子などは、そこら辺の立ち話でも交わされているような世間一般に有り得ない話でもなく、表現はコミカルながらゾッとするようなニュアンスも内包している。コメディとして捕らえられる人には面白いだろうが、背筋が凍る想いをする人も多いのではないだろうか。

ジュエルに気をつけろ! 感想まとめ

最初の展開がコンサルタントを受ける男の話なので、過去の話の回顧録みたいな内容なのかと思ったがそうではなく、話の展開が散漫であり辻褄が合わせにくい内容である。マイケル・ダグラスが殺し屋だというのが終盤でなくては解らないし、その殺しを依頼しているビンゴ・ゲームの会場も必然性が無く、コメディなのかシリアスなのかがイマイチ把握し辛い。クライマックスでは登場人物が殆ど死んでしまうと言うところもコメディ的ではなく、どこでどう笑えばいいのかも中途半端であり、オチの付け方もコメディらしからぬ展開でスッキリとした気分が残らない。ミステリー的な展開のコメディというのはちょっと無理がある設定なんだろう。面白いのだが全てが中途半端である。

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