映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』あらすじネタバレ結末と感想

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴの概要:トム・ヒドルストン主演の吸血鬼ファンタジー。共演はミア・ワシコウスカ、ジェフリー・ライト。「コーヒー&シガレッツ」(13)のジム・ジャームッシュ監督作。2013年のアメリカ・イギリス・ドイツ映画。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ あらすじネタバレ

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ あらすじ【起・承】

21世紀の現代。これまで、400年以上生きてきたアダム(トム・ヒドルストン)は吸血鬼。職業はミュージシャンだ。ギターの名機がずらりと並べられた音楽制作部屋で今日も楽器をかき鳴らしています。

一方、タンジールに住むイヴ(ティルダ・スウィントン)も吸血鬼でアダムの恋人。アダムと離れて暮らしているのが寂しくて、アダムの住むデトロイトで一緒に暮らし始めた。

吸血鬼なので、移動は全て夜。昼間は寝て過ごし、O型でRHマイナスの血液を好む。
しかし、最近、血液が汚染され吸血鬼の生活を脅かしているのだった。それでも、2人は恍惚感を浮かべながら血液を飲み干す。

また彼らには、キット(ジェフリー・ライト)と呼ばれる仲間もいた。アダムは、イアンという仲介人を通して、楽器の調達などを頼んでいた。ある日、木製の弾丸を特注した。

部屋で弾丸を見つけたイヴは、アダムの浮気を疑う。するとアダムは、”耐え難いのはゾンビのせいだ!”と怒るのだった。

夜には決まってイヴとドライブに出かけた。イヴは、しばらく会っていない妹エヴァが夢に出てきたと言う。アダムもその夢に嫌な予感を抱いた。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ あらすじ【転・結】

アダムとイヴが夜のドライブから戻ると、部屋には消したはずの音楽が鳴っていた。予想どおり、イヴの妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が勝手にアダムの家に上がり込んでいた。

アダムはすぐに追い出そうとするが、すっかりエヴァのペースに巻き込まれてしまう。
お腹がペコペコだとエヴァが言うので、3人で血液を恍惚感いっぱいに味わった。

ところが、アダムの調達する血液が美味しいと言って、エヴァに貴重な血液をたくさん飲まれてしまう。ある晩、3人がライブハウスに行くと、アダムが作曲した音楽が流れていた。

アダムの仲介係をしているイアンにも会い、4人でアダムの家に戻った。アダムとイヴが眠った後、エヴァはイアンと意気投合。しかし、お腹が空いたエヴァはイアンの血液を飲んでしまう。

夜、目覚めたイヴは部屋にエヴァがいないことに気づき驚く。そしてアダムの音楽制作部屋に向かうと、イアンが死んでいた。部屋は荒らされ、ギブソンも破壊されていた。

エヴァを追い出すと、2人はイアンの死体を川に投げ込む。そして、イヴが住んでいたタンジールへ向かった。イヴの家に着いたが、マーロウ(ジョン・ハート)と連絡がつかない。

マーロウとキットが住む、”カフェ千夜一夜”へ2人は向かう。キットは危篤状態だった。汚染された血液を飲んだらしい。フランスの医者には気を付けろ!と言って亡くなった。

キットの正体は、あのシェイクスピアのゴースト・ライター。壁にはシェイクスピアの肖像も飾ってあった。キットの死を悼む、エヴァ。

”これからどうする?”と聞くアダム。”あなたに贈り物をするわ。全財産をちょうだい。”とイブは言い、その場を離れた。アダムはイヴを待つ間、レバノン人のヤスミンが歌う歌に魅了された。

懐かしい、どこか時空を超えた不思議な歌。アダムは、イヴから民族楽器シタールを貰い、喜んだ。イブは、石油時代への批判を繰り返すアダムに”量子の絡み合いの話をして”と頼む。

しかし、2人はお腹が空いていて、今にも倒れそうだった。そこで、キスに夢中な恋人同士に狙いを定めた。”美味しそうな2人ね!ちゃんと転生させましょ!”と。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:123分
  • ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ホラー
  • 監督:ジム・ジャームッシュ
  • キャスト:ティルダ・スウィントン、トム・ヒドルストン、ミア・ワシコウスカ、アントン・イェルチン etc

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 批評・レビュー

映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

おしゃれな音楽と環境問題への提起をぶつけるファンキーな映画!

初めて観た人はきっと、ロング・ヘアーのトム・ヒドルストンにやられてしまうに違いない。吸血鬼でミュージシャンという役柄がはまっていて、退廃的な匂いを漂わせています。

彼の仕事部屋は、ギター好きな人なら涎が出るほど心地よいだろう。流れる曲もロックでかっこいい。

ジム・ジャームッシュ監督にかかると、音楽センスに優れていて、ロックだけでなく、実在するレバノン人の歌姫ヤスミン・ハムダンの歌まで堪能できます。彼女の中東ブルースを聴けば、浮遊感と熱い魂を感じられるのです!

ぜひ、映画のサントラ盤を聴いてみて。おすすめは、ヤスミン・ハムダンの「HAL」と「THE TASTE OF BLOOD」。

また、吸血鬼であるアダムが、汚染された血液の話や石油時代へ警鐘を鳴らすのも面白い。そしてなんでもゾンビのせいにするところも。

地球を1つの生命体と考えるのなら(ガイア理論)、私達には環境を守る責任があると言いたい!

”量子の絡み合い”から探る愛の形。

吸血鬼のアダムが度々、口にする”量子の絡み合い”とは何だろう?と思われた人も多いのではないだろうか。簡単に説明すると、目の前にコーヒーが2つあるとして、そのどちらも熱いとします。

そこへ冷たい水が割り込んでくると、2つのコーヒーの量子のふるまいは繋がっているので冷たい水に触れると、どちらも冷たくなるという、”量子テレポテーションの原理”なんです!

つまり、もう片方の状態は、一方の状態を観測しないと分からないのです。吸血鬼のアダムは、2人でいればどんなに引き離そうとしても、量子のふるまいが同じだから永遠に引き裂かれることはないと考えているのです!

ロマンチックですよね。理系の人は、物理の話を分かりやすく彼女に話してみると、更に愛が深まるかも。

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 感想まとめ

吸血鬼を主人公にした映画では、「ドラキュラ」や「インタビュー・ウィズ・バンパイア」が有名です。本作では、吸血鬼の日常生活をユーモアと粋な音楽で描いていて、とてもおしゃれです。

とにかく、レバノン出身の歌手、ヤスミン・ハムダンの歌に魅了されました。彼女は日本でも知られるようになり、「京都音楽博覧会IN梅小路公園2014」という野外フェスに招かれ、ライブを行っています。

1度聞けば、中東の魂と美声に心震えますよ。加えて、トム・ヒドルストンの吸血鬼でミュージシャンという役も実在するのではないかというくらいリアル。知的で音楽センスに溢れた吸血鬼ならば、1度噛まれてみたい。

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