『おおかみこどもの雨と雪』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

主人公が恋をしたのは実は狼男だった。狼男との間に産まれた子供を育てるのに奮闘する主人公と、狼として、また人間として成長していく子供達の姿と母親の愛情を描いたアニメーション作品

あらすじ

おおかみこどもの雨と雪』のあらすじを紹介します。

タイトルからは分かりにくいこの作品のあらすじを紹介します。
平凡な女子大生のハナはある日、大学に忍び込んで無断で授業を受けている青年と出会います。二人が恋に落ちるのに時間はかかりませんでした。しかし、その青年には大きな秘密があったのです。それは、彼は狼男という秘密でした。その秘密を受け入れたハナと青年は結ばれ、やがて、二人の間に子供ができます。狼男との子供・・・、ハナは、酷いつわりに悩まされますが、大学を辞め、自宅で一人で産む決心をします。無事、自宅での出産を終え、二人目の子供ができたときに悲劇が起こります。二人の子供の父親である、狼男が、狼の姿で死んでいるのが発見されます。ハナは、一人で、子供を育てる決心をしますが、世間はそうあまくなかったのです。おおかみこどもであるため、人間の検診等を受ける事ができず、たまに狼の姿になってしまう為、引きこもって暮らすうちに、幼児虐待や、動物を無断で飼っている等の言いがかりをつけられ、都会での暮らしを諦め、おおかみこどもである二人が、狼としても、人間としても生きて行けるようにと人里離れた田舎に引っ越すのでした。最初に産まれた姉のユキは元気いっぱいのおてんばで、田舎暮らしにも順応していくのですが、弟のアメは、おとなしく、引っ込み思案で、人間関係をきづいていくのがへたくそでした。ふたりは、大自然の中で、狼としても、人間としても成長して行き、母親のハナも田舎暮らしにとけ込む努力が先住民の人たちに受け入れられ、田舎暮らしは順調にすすんでいくのですが、月日が経ち、子供達も学校に行く年齢になります。人間社会に順応して行くユキと、人間社会で生きて行くのが難しいアメ。そして、母親として、苦悩するハナと子供達の成長と、別れが描かれた作品です。

評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2012年7月21日
  • 上映時間:117分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:細田守
  • キャスト:宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『おおかみこどもの雨と雪』について、6つ考察・解説します。※ネタバレあり

主人公ハナが恋をしたのは狼男

普通の女子大生のハナはある日、学生ではないのに講義を受けに来る不思議な青年と出会う。在校生ではない青年に協力したり、交流を深めて行く日々で、二人は恋に落ちる。ある満月の夜、青年から衝撃の真実が告げられる、自分は狼男だと・・・。それでも、そんな彼を受け入れるハナ。

ハナの妊娠。産まれてくるのはおおかみこども?

順調に愛を育む二人に、子供ができる。しかし、産まれてくるのは、狼男との子供。
どんな子供が産まれて来るかわからない不安の中、ハナは自分達だけで出産をする事を決意する。大学も辞め、激しいつわりや自宅出産を乗り越え、産まれて来た子供はユキと名付けられる。その後、二人目の子供のアメが産まれハナは、狼でも人間でもない、オオカミコドモの二人を育てるのに苦労をするのだった。時には狼、時には人間とふたつの性質をもつ子供を守るため、人目を避けて暮らしたり、周りから誤解を受けたり、病院にも連れて行けず、収入は父親である狼男がアルバイトで稼いできたわずかな収入のみだった。

父親(狼男)の死がハナ達親子の運命を変える

そんな苦労の日々の中、自宅近くの川で狼が死んでいるのが見つかる。その狼は、父親の狼男だった。頼りの父親を亡くし、都会での生活に限界を感じていたハナはある、決心をする。

そして田舎暮らしが始まる

ハナが選んだのは、人里離れた田舎での暮らしだった。自然が多く、住民が少ない田舎に引っ越して、アメとユキが狼としても人間としても生きて行けるようにと選んだ場所だった。ボロボロの空家を自力で修復したり、自給自足をするために畑を作ったりしながら、田舎暮らしを始めるハナ。子供達もそれぞれの個性や性格を持って各々に田舎での暮らしに慣れて行くのだった。

狼として?人間として?揺れる心と身体の成長。おおかみこどもアメとユキの成長とは?

順調に成長して行く子供達だったが、成長に応じて、学校に行ったりと人間生活に慣れて行くユキと、人間生活に慣れず、引きこもりがちになり、やがて森に通いだすようになってしまうアメ。成長して行く道が分かれ始める子供達。

子供との別れ。アメとユキが選ぶ、それぞれの生き方は?

そして、その日がやって来る。ある大雨の日、自分は、おおかみこどもであることを同級生に告げて、それでも人間として生きて行くユキと、狼の姿になって、森に消えて行くアメ。アメは、狼として生きて行く事を選んだようだ。そんな二人の決意を見守り、子供達が巣立ってゆくのを悟るハナ。ユキはその後、人間として進学して成長していく。全く別の道を選んだ二人だが、ハナは、自分の役目を果たせたと亡くなった狼男に報告するのだった。

まとめ

監督の前作の『サマーウォーズ』とはまた違った、家族の愛のあり方を描いた作品で、設定はファンタジーだけれど、しっかりと、主人公達の人間ドラマが描かれており、特に、母親の立場から見ると、感情移入していろいろ考えさせられるアニメである。そして本編でのオオカミコドモ達の活き活きとした姿や自然の描写など映像の美しさや、描き方にも魅せられる部分が多い。子供を持つ母親や、家族で見るのにお奨めの作品です。感動したり、家族や、子供について考えさせられたり、主人公の努力する姿に勇気をもらったりできます。また、ジブリ作品の好きな方にも好まれるアニメーション映画だと思います。どこか不思議で、でも心温まるストーリーと魅力的な登場人物達。監督の次回作にも期待が高まる映画です。

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