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映画『おと・な・り』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『おと・な・り』の概要:古いアパートで暮らすお隣さん同士の聡と七緒は、壁越しに相手の生活音や声を聞いて親しみを感じていた。音だけで惹かれあっていく男女の不思議な運命を描いたラブストーリー。主演は岡田准一で、ヒロインは麻生久美子が演じている。

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映画『おと・な・り』の作品情報

おと・な・り

製作年:2009年
上映時間:119分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー
監督:熊澤尚人
キャスト:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、岡田義徳 etc

映画『おと・な・り』の登場人物(キャスト)

野島聡(岡田准一)
プロのカメラマン。モデルをしている親友SHINGOの写真集を出してプロになった。SHINGOの事務所に雇われ、彼の写真撮影は全て任されている。現在は人物ばかりを撮っているが、風景写真家になるのが夢で、カナダへ行くつもりにしている。
登川七緒(麻生久美子)
聡のアパートの隣人。フラワーデザイナーを目指して、花屋で働きながら資格試験を受けている。近々フランス留学する予定で、フランス語を勉強中。夢を実現するためにストイックに生きており、彼氏や友人もいない。
上田茜(谷村美月)
SHINGOの彼女。SHINGOの行方が分からなくなり、聡のアパートに居座る。SHINGOの子供を妊娠している。大阪弁を話す賑やかな女性で、図々しいところもあるが尽くすタイプ。
SHINGO(池内博之)
モデル。写真集が売れて俳優の仕事も入るようになったが、本人はそれを望んでいない。高校時代に聡と同じボート部に所属しており、それ以来の親友。誰にも理由を話さないまま姿を消してしまう。
氷室肇(岡田義徳)
七緒のアパートの近所のコンビニ店員。七緒を運命の人だと感じていきなり告白する。実は売れない小説家で、七緒のことを小説のネタにしていた。

映画『おと・な・り』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『おと・な・り』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『おと・な・り』のあらすじ【起】

東京でカメラマンをしている野島聡は、木造建ての古いアパートで暮らしている。壁が薄いため、隣人の登川七緒の生活音や声が筒抜けだったが、聡はそれをむしろ心地よく感じていた。それは七緒も同じで、隣から聞こえてくる音に癒されていた。しかし2人に面識はなく、お互いに相手の顔も名前も知らない。

聡は、モデルをしている親友のSHINGOの写真集を出し、それが評判になってプロとして認められた。その仕事を任せてくれたのはSHINGOの事務所の社長で、今は聡もその事務所でカメラマンとして働いている。しかし聡が本当に撮りたいのは自然の風景で、近々カナダへ長期の撮影旅行に行くつもりだった。その話を聞いた社長は、SHINGOの映画撮影が終わるまで、カナダ行きを延期してくれと言い出す。大手の出版社から風景写真集が出せるよう話をつけるという条件を出され、聡は迷い始める。肝心のSHINGOとは連絡が取れなくなっていた。

そんな時、聡のアパートに突然上田茜という女性が押しかけてきて、SHINGOはどこだと騒ぎ出す。茜はSHINGOの子供を妊娠しているらしく、SHINGOをここで待つと言って聡のベッドで寝てしまう。翌朝、ベランダで茜と顔を合わせた七緒は、何となく不愉快だった。

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映画『おと・な・り』のあらすじ【承】

フラワーデザイナーを目指して勉強中の七緒は、NFD1級の試験を受け、近々フランス留学することにしていた。勤務先の花屋と家以外に居場所はなく、夢のことだけを考えて生きている。七緒が利用するコンビニで働いている氷室は、そんな七緒に興味を持つ。氷室は“好きな女性へのプレゼント”と言って七緒に花束を作ってもらい、その場で七緒にその花束を贈る。氷室の大胆な告白に、恋に臆病な七緒はかなり動揺する。

社長は写真集出版の話をつけ、聡もカナダ行きを伸ばすことにする。同僚の由香里はそんな聡を“なぜ自分の力でやってみようとしないのか”と批難する。その夜、聡は酒を飲んで帰り、“自分に自信がないから、どこにも行けないんだろう”と茜に苛立ちをぶつける。茜は聡の言葉に傷つき、部屋を飛び出して行くが、聡はすぐに謝って茜を連れ戻す。どこにも行けないのはむしろ聡の方で、それはSHINGOのせいではなく、自分に自信がないからだった。翌日、茜はSHINGOの部屋へ帰る。

七緒は氷室の一途さに少しだけ心が動き、彼と話をするようになる。氷室は、耳を済まさないと聞こえないが、それがなくなると寂しくなる基調音のような出会いを運命と呼ぶのではないかと話す。七緒にはその感覚が何となく理解できた。

茜も出て行き、また聡と七緒の静かな生活が戻ってくる。聡がコーヒーを入れる音、七緒がフランス語を勉強する声、そして時々口ずさむ「風をあつめて」の鼻歌など、2人にとっての基調音がここにはあった。

映画『おと・な・り』のあらすじ【転】

いろいろ考えた聡は、予定通りカナダへ行くことに決め、それを社長に話す。次はSHINGOや社長の力を借りず、自分の実力で認めてもらえるよう頑張りたいという聡に、社長は理解を示してくれる。

七緒の店には見知らぬ女性が訪ねてきて、紙袋を置いていく。その中には氷室がネットで発表した小説のコピーが入っていた。氷室はリアルな小説を書くために七緒に近づき、七緒が話したことや彼女の反応を、そのまま小説に書いていた。七緒は傷つき、氷室に怒りをぶつける。しかし氷室に“夢を叶えるために多くの花を犠牲にしている君と僕は同じだ”と言われてしまう。七緒は反論するが、夢の実現のために周りが見えなくなっていたことは事実だった。

その夜、聡の部屋に由香里がやってきて、SHINGOの引退が発表された明日発売の新聞記事を見せてくれる。茜の妊娠を知ったSHINGOは、父親と話をするために実家へ帰り、モデルをやめて家業を継ぐことに決めていた。

部屋へ帰った七緒は、いつものようにフランス語の勉強をしながら泣き出してしまう。七緒の泣き声を聞いた聡は、壁越しに「風をあつめて」を歌う。七緒も聡と一緒に歌い、聡の静かな思いやりに慰められる。

映画『おと・な・り』の結末・ラスト(ネタバレ)

聡は旅立つ前にSHINGOとの原風景を撮影するため故郷へ帰る。七緒は引越しの準備を終わらせて実家へ帰る。実家は花農家をしており、七緒は久しぶりに父親と会って、花を大切にする気持ちを思い出す。

中学時代の恩師の謝恩会の出欠確認のため、聡は連絡網を回す。聡が電話した相手は七緒だった。聡と七緒は少しだけ話をするが、相手がお隣さんであることには全く気付かない。

謝恩会当日。カメラマンを任されていた聡は、花を見つめている七緒の写真を撮る。聡も七緒も何となく相手のことが気になっていたが、話はできないままだった。

東京へ帰った聡は、隣の女性が引っ越したことを知って寂しさを感じる。そんな聡をSHINGOが訪ねてくる。SHINGOは父親になるのも夢だったと語り、スッキリしているようだった。2人は思い出の場所へ行き、お互いの写真を撮り合う。

七緒はアパートの鍵を返すため東京へ戻り、馴染みの喫茶店へ寄る。マスターは餞別に七緒がいつも見ていた風景写真をくれる。七緒はこの写真を撮ったカメラマンが、自分と同じアパートに住んでいると知って驚く。写真の裏には“野島”のサインがあった。七緒はお隣さんが聡だったことにようやく気付き、アパートへ走る。しかし聡は留守だった。

夕方、帰宅した聡は「風をあつめて」の鼻歌を聞く。それは隣の部屋から聞こえきた。聡はしばらく考えて、ドアをノックする。ドアを開けると、そこには七緒がいた。やっと対面した2人は、互いの顔を見て微笑み合う。

映画『おと・な・り』の感想・評価・レビュー

心地のよい「音」と、写真のような美しい撮影が素敵な作品である。
話の大半はそれぞれが自分の夢を追う内容で構成され、聡と七緒が対面するシーンはラストの一度だけ。二人のその後を、エンドロールで音と声のみで描いた終わり方がとても良い。
最後まで「音」というコンセプトにこだわりを感じる。
複雑さがなく良い意味でシンプルなので、なんとなく癒されたい時に見るのがお勧めである。
見終わったあとは、つい「風をあつめて」を口ずさみたくなるだろう。(女性 30代)


アパートのお隣さんの生活音を「盗み聞き」すると言うのはとても気持ち悪いし、不快感があります。今作はそんな気持ち悪い行為が描かれているはずなのに、不快感は全く無く、むしろ物凄く繊細で美しい芸術的な作品です。
カメラマンの聡を演じる岡田准一と、フランス留学を控える七緒を演じた麻生久美子。アパートのお隣さんである2人がお互いに相手の部屋から聞こえる生活音を「盗み聞き」するお話。
顔を合わせていないのに「音」だけで親近感を感じられる、とても良く出来た作品でした。(女性 30代)


アパートのお隣さんと、薄い壁から漏れる生活音を通して少しずつ交流が深まる、心地よい作品です。目標に向かって日々努力する主人公たちだが、仕事をしながら勉強をしたり、安定と挑戦の間で悩んだりと、大人が夢を追う姿が穏やかだけど現実的に描かれていました。
冷静に考えると、隣人に音漏れを聞かれて色々想像されているのは気持ち悪いですが、この作品の二人はどちらもお互いを思いやるようなところがあり、観ていても癒されました。二人が顔を合わせるのはラストシーンだけという演出もおしゃれでした。(女性 20代)

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