映画『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』あらすじ・ネタバレ結末と感想

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間の概要:1963年11月22日。米テキサス州ダラスにて、JFケネディ大統領は暗殺された。暗殺の裏側で人生を翻弄された人々を容疑者オズワルドが埋葬されるまでの4日間で描く珠玉の一作。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 あらすじ

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間
映画『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』のあらすじを紹介します。

時は、’63年11月22日、テキサス州ダラス。
JFKの凱旋で街中がお祭騒ぎだったこの時、パークランド・メモリアル病院に衝撃が走った。

パレード中に、大統領(ブレット・スティメリー)は狙撃されジャクリーン夫人(カット・ステファン)やシークレットサービスが見守る中、医師や看護婦たちは懸命に処置を行なう。

生地店を営むザプルーダー(ポール・ジアマティ)は、大統領が通り過ぎる歴史的瞬間を買ったばかりのコダック8mmで収めようとしていた。
しかしそれは皮肉にも、銃撃の瞬間を捉えてしまう事となる。

大統領暗殺のニュースが瞬く間に世界中に広がる中、別件でFBIにマークされていた、リー・H・オズワルド(ジェレミー・ストロング)が大統領殺害容疑で逮捕される。
オズワルドをロシア人妻暴行容疑でマークしていたホスティ捜査官(ロイ・リビングストン)は、愕然とする。

オズワルドの逮捕に打ちのめされたのは、彼の兄でレンガ工場で働く兄・ロバート(ジェームス・バッジ・デール)だった。
ダラス市警に面会に行くものの、弟は罪を肯定も否定もしない。しかもオズワルドは翌日にダラス市警の駐車場で何者かによって撃たれ、JFKと同じパークランド病院に運ばれ死亡した。

大統領暗殺の真相は永久に葬り去られてしまったが、周囲の人生を狂わせるその中に何があったのか・・・。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 ネタバレ結末・ラスト

大統領が暗殺された3日後。
世界中の人々が見守る中、ワシントンDCでJFKの葬儀が営まれた。
同じ頃、ダラスの隣街・フートワースの寂れた墓地でオズワルドの葬儀が営まれていた。
地域の教会に葬儀を断れ、会葬者も居ない中、記者や捜査官が、ロバートを遠巻きに見つめる。

『棺をかつぐことぐらい手伝ってくれてもいいだろう』
ロバートは、呆然と見ている記者や捜査官に声を荒げる。

ザプルーダーは、あの日から二度と8mmフィルムを手に取る事が出来なくなってしまった。
ラストは、JFKの葬儀を伝えるアンカーマン、ウォルター・クロカントの言葉で終わる。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:93分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
  • 監督:ピーター・ランデズマン
  • キャスト:ジェームズ・バッジ・デール、ザック・エフロン、ジャッキー・アール・ヘイリー、コリン・ハンクス etc

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 批評・レビュー

映画『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

JFK暗殺で人生を狂わされた人全てのドラマ

JFKについて描かれた映画は、いくつか存在する。
有名なものならばケヴィン・コスナーが補佐官、ブルース・グリーンウッドがJFKを演じた『13デイズ』だ。
キューバ危機を描いたこの映画は、その描き方やアプローチ法から、メディアの求めアピールしたいJFK像に近いといわれていた。

今回紹介する『パークランド』その反対である。
JFKと容疑者オズワルドが運ばれた病院は同じであり、しかも病院は研修生の施設も同然だったという事実だった事だった。
映画は、JFK、シークレットサービス、オズワルドとその家族、FBI捜査官、市井の人たちに平等にスポットをあて、見せ場を作る。
それでいて飽きさせず、全員の繋がりを描いていく所が最大の魅力である。

良きアメリカ白人の終わりを演じたジアマティ

ポール・ジアマティ演じる人物は、JFK暗殺事件の物的証拠を語る上で欠かせない『サプルーダーフィルム』の撮影者だ。
パレード当日の為に、大枚を叩いて当時最新鋭だったコダック8mmカメラを購入し、撮影するのに最適な場所に陣取った彼に襲ったのは悲劇だった。

容赦なく彼の私生活に入り込むシークレットサービスたち。
しかしシークレットサービスたちもまた、他の大統領ではなくJFKだからこそ、この国の未来を託していた事をザプルーダーは知る。
その心境の変化と、事件後に二度と8mmを手に取る事がなかったザプルーダーの姿をジアマティは巧みに演じている。
その姿は、良きアメリカ白人の終わりの日とも言える。

市井の人々に豪華キャストを配置

映画を観て驚きなのが、キャストの豪華さだ。
JFKやジャクリーンには、全く無名のキャストを起用し、SP・ダラス局長・ソレルズにビリー・ボブ・ソーントン、オズワルドの母にジャッキー・ウィーヴァー、
JFKの治療に当たった新米医師にザック・エフロン、と要所要所に名前の知れた俳優が起用されている。

映画の制作はトム・ハンクスだが、医師役の1人に息子のコリン・ハンクスが出演している所も見所だ。
また映画の撮影は、実際にテキサス州で行なわれ、ダラスで行なわれている箇所もある。

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 感想まとめ

個人的な好みや、単独作品で批評する点では、もっと高得点をあげるべきである映画だが、ジアマティが出演するという点や、一般向けではないという点であえて点をさげた映画である。
ただ、観て損はない事が保障出来る上、この映画の素晴らしい所は、同じ物事を体験しても、人によって様々な受取り方をしている事が判る事だ。

最初からJFKをヒーローとして祭り上げた映画だと、脇役はただの添え物になってしまう。
この映画では、JFKという偉大な存在に支えられていた人や、そうではなかった人たちの人間模様が映画を通じて判る。

オズワルドの兄ロバートは、映画の中でも描かれている通り、刑事や記者たちに他の場所に住めだの名前を変えろだの嫌がらせを受け続けた。
しかしその事が何になるのだろうと彼は思っていた。
もし変えたとしても、この記者や刑事たちは執拗に生涯、自分を追い回してくるだろうと。

そして彼は弟が暗殺犯だと確信しつつダラスで家族を養いつつ生きている。
私自身、彼がこの映画の中では一番強く、次に強いのはザプルーダーなのではないかと思う。

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