映画『真珠の耳飾りの少女』あらすじ・ネタバレ結末と感想

真珠の耳飾りの少女の概要:『真珠の耳飾りの少女』(原題:Girl with a Pearl Earring)は、オランダの画家フェルメールの最も有名な絵画に着想を得た映画。絵のモデルとなった少女の運命を描く。主演はスカーレット・ヨハンソン。

真珠の耳飾りの少女 あらすじ

真珠の耳飾りの少女
映画『真珠の耳飾りの少女』のあらすじを紹介します。

1660年代のオランダ。
タイル絵師の娘で、一家の家計を支えていかなければならなくなったグリート。グリートは画家ヨハネス・フェルメールの家で住み込みの下働きを始める。
一日中忙しく働く日々で、ある日アトリエの掃除を命じられる。グリートは窓を拭くと光の加減が変わるかと問う。フェルメールは、芸術を理解しない家族に対して、グリートに優れた色彩感覚が備わっていることを見出す。
フェルメールは色彩や光の事をグリートに教え、絵の具の調合も任せるようになった。

二人の関係にフェルメールの妻は嫉妬する。アトリエに二人きりでこもることであらぬ噂を呼び、妻を追いつめていった。
フェルメールのパトロンはある策略で、彼にグリートをモデルに絵を描かせる。
フェルメールの家は破産寸前で、彼が絵を描いて売らなければ暮らしていくことができない。そのため、パトロンの注文を受けないわけにはいかないのである。

だが、フェルメールはパトロンに頼まれた肖像画とは別に、グリート一人をモデルにした絵を描くと決める。

真珠の耳飾りの少女 ネタバレ結末・ラスト

グリートは絵のモデルとなり、制作は進むが、何かが足りないと気づく。フェルメールは妻の真珠の耳飾りを着けるように言う。

グリートはいけないと言うが、描きかけの絵を見て気付く。彼女の天性の才能が、絵には耳飾りが必要だと言っているのだ。

ある日、妻がアトリエに入ると、自分の耳飾りを着けたグリートの絵を見つける。逆上した妻により、グリートはとうとうフェルメールの家を離れることになった。

それからしばらくして、グリートのもとにあの真珠の耳飾りが届く。
フェルメールが贈ってきたのだ。
それを見つめるグリートの姿に、名画「真珠の耳飾りの少女」が重なる。

真珠の耳飾りの少女 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:伝記、ラブストーリー
  • 監督:ピーター・ウェーバー
  • キャスト:スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース、トム・ウィルキンソン、キリアン・マーフィ etc

真珠の耳飾りの少女 批評・レビュー

映画『真珠の耳飾りの少女』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

フェルメールの絵画

画家ヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」は、フェルメールの作品の代表作である。オランダの画家はフェルメールやレンブラントなど、強い光と影を使った描写が多いことが特徴である。この作品も光と影の表現が素晴らしく、メインで使われている色は少なく、強いコントラストで少女を描き出し、多くの人を魅了させる絵画である。

フェルメールの作品は有名なものも多いが、現存する作品は40点にも満たないとされている。生涯残した作品が少ないということは、映画の中でパトロンにせっつかれるように制作していた様子からもわかる。子だくさんで生活も苦しく、晩年は不遇で多額の借金を抱えていたという。

謎に包まれたモデルの少女

「真珠の耳飾りの少女」のモデルとなった女性については謎で、彼の娘かとも言われたらしいが、年齢は合わない。
だからこの映画に登場するモデルのグリートに関しては完全にフィクションである。
グリートには色彩の才能があるという設定で、フェルメールの絵の具の調合も手伝っている。フェルメールの絵画で使われている、魅力的な青色は、「フェルメール・ブルー」と呼ばれ、ラピスラズリを原料とする絵の具である。この調合も、グリートが手伝っているのである。
フェルメールの絵画を良く知らない人が観ても、このグリートを通して、フェルメールの絵画の技法や色彩感覚などがよく理解できるのである。

実際の絵のモデルの少女はフェルメールの愛人だったのでは?という考えもあるらしいが、この映画でもそれに近い演出がされている。だが、フェルメールはグリートを、自分の感性が理解できる唯一の人として接していて、グリートも恋心があったのかなかったのか、という程度。酷い噂どおりの関係ではなく、画家としての魂でつながる運命のパートナーという感じである。

真珠の耳飾りの少女 感想まとめ

光と影、色彩を大事にするフェルメールを描く映画だからか、映像はときに絵画のようにきれいだった。太陽の光を受ける雲や、アトリエの中ですら絵画そのものという感じだった。
実際のフェルメールがそうだったのかはわからないけれど、映画を通して、フェルメールが絵を描くために何にこだわっていたか、重視していたかが分かるので、フェルメールの絵が好きな人は必見な作品だと思った。
モデルの少女を演じたスカーレット・ヨハンソンは、この時まだ10代。この頃からようやく演技力が評価されて有名になってきたくらいではないだろうか。さすがスカーレット・ヨハンソン。本当に絵画の少女そのものの美しさだった。「真珠の耳飾りの少女」ファンも文句なしの配役だったと思う。

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