映画『ピエロがお前を嘲笑う』あらすじネタバレ結末と感想

ピエロがお前を嘲笑うの概要:天才ハッカーMRXによって殺人犯の濡れ衣を着せられた4人のハッカー集団CLAYが、ロシアンマフィアや警察に追われながら、MRXの正体を暴くクライムサスペンス。ハリウッドリメイクの製作も決定している。

ピエロがお前を嘲笑う あらすじネタバレ

ピエロがお前を嘲笑う
映画『ピエロがお前を嘲笑う』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ピエロがお前を嘲笑う あらすじ【起・承】

ハッカーの“WHO AM I”ことベンヤミンは、ハッカー集団の情報を流すために警察に出頭。

祖母に育てられたベンヤミンは、MRXという天才的なハッカーに憧れていた。
中学時代の同級生で片思いしていたマリが大学の試験問題を欲しがっていると知り、盗もうとして失敗。
更生を強いられたベンヤミンは、正反対の性格だがMRXに憧れているハッカーのマックスに出会う。
そしてマックスのパーティーで、ソフトウェアの達人シュテファン、ハードオタクのパウルに引き合わされた。
パーティーにはマリもいて、彼女はベンヤミンの事を思い出して驚く。

やがてベンヤミンは、マックス、シュテファン、パウルと行動を共にするようになる。
祖母がアルツハイマーで施設に入ったため、祖母の家を拠点として活動を始める4人。
「ピエロがお前をあざ笑っている」の頭文字を取って、“CLAY”と名乗るようになった4人は、ハッカー集団として大暴れ。

しかしMRXに認められないことでマックスは苛立ち始める。

やがて、ロシアンマフィアとつながりを持つ“フレンズ”という大物ハッカーが現れ、注目を浴びるように。
マックスに後押しされ、ベンヤミンはマリに告白しようとするが、振られてしまう。

ピエロがお前を嘲笑う あらすじ【転・結】

はじめてMRXからクレイにコンタクトが届くが、CLAYをバカにしたメッセージにマックスは怒り狂う。
そして4人は連邦情報局にハッキングし、MRXに認められようとする。
CLAYはハッキングに成功した。

しかしベンヤミンは、マックスがマリとキスしているのを見てしまう。
こっそり情報を盗んでいたベンヤミンは、苛立ちまぎれにMRXと接触して盗んだ情報を渡す。
その情報はロシアンマフィアに売られ、フレンズのメンバーの一人が殺されてしまう。
そしてCLAYが犯人に仕立て上げられた。

CLAYはMRXの正体を暴き、潔白を証明しようと一致団結。
MRXから仕事を受けたフリをして罠にかけようとするが、裏を突かれて居場所がバレてしまう。
マックス、シュテファン、パウルはロシアンマフィアに殺されてしまった。

そしてベンヤミンは警察に出頭した。

証人保護と引き換えに、ベンヤミンはMRXの正体を暴き、逮捕に一役買った。
しかし、マックスの手にあるはずの怪我が、ベンヤミンの手にあることに気付くハンネ捜査官。
マリは、ベンヤミンとは中学以来会っていないと証言。
ベンヤミンは自殺した母親と同じ多重人格だと判明し、証人保護プログラムが適用されないことに。
だが、ハンネは独断でベンヤミンを逃がす。

新しい身分を手に入れたベンヤミンは、マリ、マックス、シュテファン、パウルと合流する。
証人保護プログラムが適用されない病気に気付かせ、その結果ハンネがベンヤミンに同情して、証人保護プログラムを操作させてから逃がすのも、5人の計画どおりだった。

ピエロがお前を嘲笑う 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:ミステリー、サスペンス、フィルムノワール
  • 監督:バラン・ボー・オダー
  • キャスト:トム・シリング、エリアス・ムバレク、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、アントニオ・モノー・Jr etc

ピエロがお前を嘲笑う 批評・レビュー

映画『ピエロがお前を嘲笑う』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

リアルに演出されたハッカーたち

ハッキングに関してリアルに描かれている作品で、吹き替え版でも字幕版でも変わらない専門用語の多さに驚かされる。
「トロイの木馬」、「フィッシングサイト」といった有名な言葉から、「悪魔の双子」という聞きなれないハッキング方法も出てくる。
「DDoS」、「ゼロデイアタック」、「ソーシャル・エンジニアリング」といったIT専門用語も数多く登場し、何を言っているのかわからないシーンも多い。

しかし、そういった専門用語を出すことで“ハッカーらしさ”を演出することに成功し、リアリティのある作品に仕上がっている。
わかりにくい「悪魔の双子」の仕組みや、「ソーシャル・エンジニアリング」などは説明にあたるセリフがある。

ハッカーを描いた作品ではCG技術が多く使って仮想空間を演出することが多いが、本作では電車の中の仮面をつけた人間と、CGを使った文字での会話で仮想空間を演出していて斬新。

見たいものだけ見る分には魅力的なストーリー

大どんでん返しや衝撃のラストとまではいかないが、2転3転していくラストは意外性があって面白い。
冒頭で血が流れた室内に落ちている薬きょうを見せ、終盤ではベンヤミンが解離性同一性障害(多重人格)で、マックス、シュテファン、パウルがベンヤミンの中の人格だとするが、そう思わせる事も計画だったという、どれが本当なのかわからなくなりそうになる。

しかし、ハンネ捜査官がベンヤミンが持っていた4つの角砂糖を見て、すべてを悟った表情を見せるのには違和感が残る。
殺された“フレンズ”のひとりと、連邦情報局の関係の部分は速足過ぎてわかりにくい。

だが、今を楽しみたい若者像と、ネット社会となった現代がうまくかみ合ったストーリーにはワクワクさせられる。

ピエロがお前を嘲笑う 感想まとめ

ドイツ・アカデミー賞の6部門にノミネートされた話題作というだけあって、リアリティの高いハッカーの姿や、ネット社会に生きる現代っ子の様子も丁寧に描かれている作品。
ハッカーといっても人間で、コンピューターから情報を引き出すだけでなく、人間同士のかかわりからも情報を引き出すという「ソーシャル・エンジニアリング」というハッキング方法を、そのまま利用したようなストーリーや演出には引き込まれる。

すっきりしないラストではあるが、ベンヤミンの「見たいものだけ見ればいい」というセリフのように、ラストシーンがベンヤミンの妄想か現実なのかは自由に受け取れるようになっている。

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