映画『恐怖のメロディ』あらすじとネタバレ感想

恐怖のメロディの概要:1971年のアメリカ映画(原題:Play misty for me)。クリント・イーストウッドが初監督した作品で、主演も勤めている。ラジオDJの主人公に異常な執着を持つストーカーの女の恐怖を描いた作品である。

恐怖のメロディ あらすじ

恐怖のメロディ
映画『恐怖のメロディ』のあらすじを紹介します。

DJデイヴ(クリント・イーストウッド)の番組はとても人気があった。
彼の雑学やおしゃべりとリスナーからの電話リクエストの番組である。
彼には恋人がいたが突然音信不通になってしまった。
この頃からデイヴにおかしな出来事が起こり始める。

番組には同じ時間に必ずリクエストをしてくる女がいた。
「ミスティ」をかけてくれという。
その日ももちろんかかってきた。
放送が終わり、顔なじみのバーに行くとそこにイヴリンという魅力的な女性がいた。
彼はイヴリンと一夜を共にする。
その日から彼女は断りもなしにデイヴを訪ねてくるようになった。
ミスティをリクエストしていたのは彼女だったのだ。

ある日音信不通だった恋人のトビーが街に戻ってきた。
久しぶりの再会でお互い愛の再確認をし、イヴリンに別れを告げる。
しかし彼女は半狂乱に陥り、精神的におかしくなり始めていた。

別の日デイヴがトビーと会ったあと帰宅すると、そこに掃除夫のバーディーがイヴリンに襲われて大怪我をしていた。
このことで病院に連れて行かれたイヴリン。

しかし病院を出たイヴリンに次に狙われたのはトビーだった。
シェアルームの部屋が空くため、そこに新しい女性が入ってくるという。
それと同時にその日の放送にもミスティをリクエストしてきたイヴリン。
このことでデイヴはまさかと気が付く。
急いでトビーの家に行くとそこにはトビーを守るように依頼していた警察官の死体があった。
幸いトビーは無事。
イヴリンと揉み合いになり、彼女はベランダから落ちたのだった。

恐怖のメロディ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1971年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:クリント・イーストウッド
  • キャスト:クリント・イーストウッド、ジェシカ・ウォルター、ドナ・ミルズ、ジョン・ラーチ etc

恐怖のメロディ ネタバレ批評

映画『恐怖のメロディ』について、感想批評です。※ネタバレあり

中盤の中だるみの残念さ

この映画は前半がかなりの見所だ。
偶然バーに居合わせた好みの女とデイヴが成り行きで一夜を共にしたと思ったら、何とその女こそがデイヴのラジオに毎回リクエストしてきていたあの女だった!という恐怖がある。
そこからの彼女の気持ち悪さは天下逸品。
ガツガツとデイヴに迫ってくる。
勝手に恋人面したり、突然ヒステリーになったりとかなりきちゃってるのである。
この時代にストーカーなんてものは知られていなく、ただの異常者扱いであったのだろうがそれにしても身の毛がよだつほどの恐さなのだ。
この演じている俳優の演技力は絶品で。

しかし物語が中盤に差し掛かると突然面白さが半減する。
どいうわけか中盤から、冒頭で音信不通になった恋人のトビーが町に戻り再会するのだ。
そして暫くこの二人の恋愛モードが続き、ストーカー問題一端中止。
さらにデイヴの掃除夫が瀕死の重体にさせられ、ストーカーが病院に収容される。
この辺りから最初の勢いはどこへやら。
普通の淡々と進む映画に成り下がってしまっている。
前半の盛り上がりがグイグイ惹き付けられただけに、残念感は半端ない。
このまま面白い映画の一つに記憶されるのかと思いきやだ。

後半はさらに酷い。
あっという間に警官が殺されストーカー女に恋人が狙われてもみ合いになるのだが、あまりにもあっさり相手がベランダから落ちて死んでしまう。
びっくりすぎる。
ドラマ性やサスペンス性が次第に薄れていったが、トータルとしてはそれなにり楽しめた映画である。
イーストウッドの悲壮感は味があって楽しめる。

恐怖のメロディ 感想まとめ

クリント・イーストウッド監督の処女作である本作は、この時代には珍しいストーカー問題を取り上げた映画。
それも人気ラジオDJの番組に毎日来るリクエストの女という設定だからまた恐い。
この女がリクエストするミスティというジャズの名曲はサスペンスとはほど遠いほどの美しいメロディの曲である。
それが逆に人の恐怖感を誘っているのだ。
何とも言えない切ないメロディが流れると、それに反する人の心の恐さがさらに倍増される上手い演出である。

この頃から人の心の中を掴むのが上手なアーティストであることを再認識できる。
近年は感動系や男の生き様を描いた作品が多く続いているが、原点に戻ってみるのも刺激があって良い。
感動系の彼の作品ももちろんお薦めだが、このような作品も是非見てほしい一本である。

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