映画『脳内ポイズンベリー』あらすじ・ネタバレ結末と感想

脳内ポイズンベリーの概要:水城せとなの漫画を原作とした、ラブコメディ映画。佐藤佑市監督、真木よう子主演で2015年8月に公開された。年下男子との恋に悩む櫻井いちこと、彼女の脳内会議の様子をコミカルに描いた。

脳内ポイズンベリー あらすじ

脳内ポイズンベリー
映画『脳内ポイズンベリー』のあらすじを紹介します。

櫻井いちこは、出版社に勤める友人レイに誘われた飲み会で出会った、23歳フリーターの早乙女亮一に恋をする。
駅で偶然、早乙女を見かけたいちこは声をかけるべきか迷う。

一方いちこの脳内では、議長の吉田、ポジティブな石橋、ネガティブな池田、純真なハトコ、記録係の岸による会議が始まっていた。

いちこは早乙女と一緒に食事をし、彼の部屋を掃除しに行く事に。
掃除が終わって再びパニックになる脳内会議に、謎の女が現れて会議を独占。
いちこは早乙女と関係を持つが、目覚めるとパニックになって逃げ帰ってしまう。

早乙女と無事付き合うことになるが、いちこが30歳だと知った早乙女のリアクションにショックを受ける。
その後も、早乙女と元カノの修羅場に遭遇するなど、いちこが安心して過ごせる事はなかった。

いちこは早乙女の先輩で出版社に勤める越智からの、携帯小説を本にする話を受ける事に。
越智と共に取材に行った際、結婚直前で婚約者の浮気と相手の妊娠が発覚し、捨てられたという辛い過去を打ち明けたいちこ。
その取材をデートと勘違いした早乙女と喧嘩になり、いちこは早乙女との別れを決意する。

一方で越智から想いを告げられ、いちこも彼に惹かれていく。
早乙女と別れ、越智から告白の予告を受けるいちこに、早乙女からやり直したいと連絡が入る。

パニックになる脳内会議に、再び謎の女が現れる。

脳内ポイズンベリー ネタバレ結末・ラスト

いちこの小説は大ヒットし、映画化も決定。
しかし、早乙女と過ごす日々は我慢の連続だった。
一方、脳内会議では石橋が眠りにつき、その世界が崩壊しようとしていた。

そんな中、かつて早乙女が家庭を崩壊させた、デザイナーの未歩子と鉢合わせして複雑な思いをするいちこ。

友人と一緒に借りていたアトリエを手放す事になった早乙女は、いちこの出世に嫉妬して彼女のためのパーティーにも出席せず、街中で越智に八つ当たりする。
殴り合いになった2人を見かけたいちこは、自分をいいように利用していると越智から責められる。

部屋に戻り、暴れる早乙女にいちこは絶望する。
そんな時、脳内で石橋が目覚め、別れるしかないと進言。

早乙女は好きだが、早乙女と一緒にいる自分は好きになれないと確信したいちこは、別れを決断する。

脳内ポイズンベリー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:121分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督:佐藤祐市
  • キャスト:真木よう子、西島秀俊、古川雄輝、成河 etc

脳内ポイズンベリー 批評・レビュー

映画『脳内ポイズンベリー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

新しいタイプの恋愛映画

婚約者に裏切られた事がしこりになっている30歳の櫻井いちこと、23歳のフリーターで芸術家の卵の早乙女との年の差恋愛を描きつつ、櫻井いちこのハチャメチャな脳内会議も描いた変わった作品。

感情を擬人化するという新しい試みがされていて、ポジティブ青年の石橋、ネガティブ女性の池田、衝動の少女ハトコ、記憶を担当する老人の岸、まとめ役であり理性を司る男性の吉田の、喧々諤々な脳内会議の様子も面白い。
彼らの手に負えなくなると、どこからともなく現れ感情を乗っ取るセクシーな黒い女性も印象的。

擬人化した感情による脳内会議という設定を作ったことで、心の葛藤や複雑な恋心がうまく表現され、笑いを誘うという要素も取り入れられている。
好きなのだが一緒にいると疲れる年下の彼氏の早乙女、一緒にいると安心できるがトキメキは感じない担当編集者の越智との間で揺れ動く、いちこの恋心もしっかりと描かれていて、脳内会議と現実のバランスも丁度良い。

感情を擬人化させた脳内会議の世界観

ゴシック調にまとめられた脳内、スーツ姿で統一してはいるものの、ゴスロリチックな服装のハトコに執事をイメージさせる岸など、それぞれの個性が見え隠れするのも楽しい。

ネガティブの池田によって、早乙女のリアクションに関するとらえ方や記憶までもが湾曲していく様子はわかりやすく、感情移入もしやすい。
羽が生えたハトコが飛び回って喜んだり、困る度に眼鏡にヒビが入る吉田、早乙女と一緒にいるには自分を押し殺すしかなくなった時に目覚めなくなる石橋など、本作ならではの描写は見事。

違和感を感じる場面もちらほら

脳内会議では「早乙女」と言うシーンが何度も登場するが、実際にいちこが彼氏の名前を口に出すのは別れ話をするシーンだけ。
そこまで引っ張っておいて、いちこが彼氏を「早乙女」と呼ぶのはツッコミどころ。

早乙女と越智が共に思いを寄せていた当時、既婚者だった未歩子が、早乙女との恋愛によって家庭崩壊したという話には詰め込み過ぎな印象を覚える。

脳内ポイズンベリー 感想まとめ

キサラギ」、「ストロベリーナイト」などの作品を世に出してきた佐藤佑市監督の初のラブコメ映画。
漫画が原作であり、感情を擬人化させて脳内会議を行う、といった風変りな設定が興味深い作品。

シリアスな映画でのクールビューティーな印象が強い真木よう子の、天然でふわっとした印象のアラサー女子役は意外だが、違和感なく見ることができる。
脳内会議に突然現れる本能のような存在として、髪形やメイクを変えセクシーな衣装で登場するのには驚かされる。
また、脳内会議に登場する西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、浅野和之といった演技派役者たちの、意外性のある役どころも面白い。

ハトコに関しては別だが、吉田、石橋など苗字で呼ばれているのも面白味がある。

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