映画『ポプラの秋』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ポプラの秋」のネタバレあらすじ結末

ポプラの秋の概要:父が亡くなった頃、幼かった千秋は母に連れられて当ての無い旅をする。そして、辿り着いた先にあった「ポプラ荘」に引っ越す事になる。ある日、体調を崩してしまった千秋は、仕事に行った母の代わりに大家さんの家でお世話になる。その時大家さんから、私が亡くなったらあの世に手紙を届けてあげると言われ、千秋は父への手紙を書くようになる。

ポプラの秋の作品概要

ポプラの秋

公開日:2015年
上映時間:98分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:大森研一
キャスト:本田望結、中村玉緒、大塚寧々、村川絵梨 etc

ポプラの秋の登場人物(キャスト)

星野千秋(大人:村川絵梨 / 子供:本田望結)
子供の頃、母に連れられて偶々辿り着いた「ポプラ荘」に引っ越しをする。そこの大家さんに、父親を亡くして不安定になっていた気持ちを救われる。大人になり、恋人と別れ、仕事にも悩んでいた時に大家さんが亡くなった話を聞き、「ポプラ荘」に行く事を決める。
大家のおばあさん(中村玉緒)
礼儀などに対して厳しい面もあるが、悲しんでいる人に寄り添う優しい面もある人物。父を亡くして不安定だった千秋に「手紙」の話をする。
星野つかさ(大塚寧々)
夫が突然亡くなり、幼い千秋を連れて当ての無い旅をする。偶々辿り着いた「ポプラ荘」に住む事を決める。
佐々木さん(藤田朋子)
「ポプラ荘」の住人。明るく陽気な女性。
西岡さん(宮川一朗太)
「ポプラ荘」の住人。別れた妻との間に息子(オサム君)がいる。
山根(内藤剛志)
葬儀社。「ポプラ荘」の大家と出会い、亡くなった妻に手紙を書く。

ポプラの秋のネタバレあらすじ

映画『ポプラの秋』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ポプラの秋のあらすじ【起】

母は娘の千秋を連れて、当ての無いまま電車に乗っていた。突然母が停車した駅に降りる為、幼かった千秋は母の様子を必死に伺っていた。電車を乗り継ぎ、母と千秋はある駅で降りると改札を出た。町の中を彷徨い歩き、偶々見えた大きな木まで行く事になる。

大人になった千秋は携帯の着信の音で目を覚ます。電話を取ると母からで、体調が悪くガラガラになった声を心配される。千秋は煩わしく思い電話を切ろうとするが、昔住んでいた「ポプラ荘」の佐々木さんから連絡を受けた事を聞く。千秋は直感でおばあさんが亡くなったのだと分かった。佐々木さんは手紙を見て連絡をしてくれたらしく、その話を聞くと千秋は「ポプラ荘」に行く事を母に伝えた。そして、薬などを鞄に詰め込み、慌ただしく準備をした。

千秋は喪服に着替えて電車に乗った。乗客の中に妊婦がおり、千秋は自身の事に思いを馳せた。千秋は看護師で、恋人も同じ病院で働く医者だった。その為、千秋が流産した事は同僚達にも知られて気まずい思いをした。そして、恋人には当然のように別れを告げられた。

千秋が駅に降りると、子供の頃の記憶が蘇る。子供の千秋は改札から出ると、少し離れて母の後を歩いた。大きな木に辿り着くと、母はこの木の名前が分かったと言った。ポプラだと言い、母が指を指した方を見ると、『ポプラ荘』と書かれている看板があった。母は千秋と「ポプラ荘」に住む事を決める。

ポプラの秋のあらすじ【承】

千秋が野良猫を探して庭でにゃーにゃー呼びかけていたら、大家さんがやって来てうるさいと怒鳴った。千秋がしょんぼりしていると、隣に住む佐々木さんが「ポプラ荘」に帰って来た。何をしているのか聞かれ、千秋は猫が居なくなったので探している事を話した。すると佐々木さんは小声で、猫は死ぬ時に姿を消すらしいよ、と言ってうわっと叫んだ。千秋が驚かないのでがっかりしていると、西岡さんが「ポプラ荘」から出てきて佐々木さんをデートに誘う。佐々木さんは興味が無いのでさっさと部屋へと帰ってしまう。

千秋は転校先の小学校に行くが、クラスの生徒達は煩く馴染めそうもなかった。夕食の時、母から友達は出来たか聞かれ、千秋は焦りながらうんと頷いた。母はご飯を食べながら、ため息をついて目を瞑った。その姿を見て千秋は、お葬式で涙を流す母を思い出した。

夜、千秋はランドセルを確認して学校の準備をしっかり行う。それから寝に行くが、再び机に戻るとランドセルを開けて全ての教科書を詰め込んだ。朝になり、千明は学校へと出掛けるが、通学途中でまた家に戻って来てしまう。呼吸が荒くフラフラになりながら、また家を出て学校へと向かうが、ポプラの木の下で座り込んでしまう。大家さんがその様子を見て、慌てて千秋の元へ向かう。

千秋は夢を見ていた。母から出掛けようと声を掛けられ、電車に乗った日の記憶だった。千秋は目を覚まし台所に居る母を呼ぶが、母は何と言うだけで振り向いてくれなかった。

母は大家さんに千秋の事を頼む。大家さんの家に行く事を千秋は嫌がったが、母はこれ以上仕事を休めなかった。母の陰に隠れながら、千秋は大家さんの家に行き挨拶をする。大家さんは固い表情で挨拶を返した。千秋は大家さんの家に飾られている遺影や天狗のお面を怖がり、布団に潜ると強く目を瞑った。

大家さんと食事をしてからしばらく眠ると、千秋は体調が良くなった。大家さんの家の縁側からポプラの木を眺めていると、大家さんが帰って来て仏壇にみたらし団子を供えた。千秋は何故食べ物を供えるのか問い掛ける。母も父の話はしないが、仏壇には食事を供えるのだと不思議そうに話す。大家さんは、お父さんはきちんと千秋の事を見ているのだと話した。だが、千秋は父の事も知らず、死んだ事も無いのだから分かる筈が無いと不貞腐れる。そんな千秋に大家さんは秘密を教えてくれた。その秘密とは、大家さんがあの世に行く時にこの世からの手紙を届ける役目の話だった。大家さんも自身のおばあさんが亡くなった時に、いとこへの手紙を託したのだ。しかも、いとこへの手紙に「また会いたいです」と書いたら、いとこにそっくりな亡くなった旦那さんに会えたのだと嬉しそうに話す。千秋は興味深そうにその話を聞いていた。そして、千秋は父への手紙を持って行ってくれるか大家さんに尋ねる。大家さんは笑顔で頷くと家の箪笥の引き出しに、他の人から託された手紙がたくさん入っている事を教えてくれる。そして、あの引き出しが一杯になるまで私は死ねないのだと、大家さんは力強く言った。

ポプラの秋のあらすじ【転】

千秋は学校から帰ると、庭で掃除をしていた大家さんにお父さんへの手紙を渡す。

夜になり、千秋は父への手紙を書く。今日9歳の誕生日を迎え、「ポプラ荘」の皆にケーキを配った事。そして、お母さんが今、結婚式場で働いている事を書いた。お母さんに何を書いているか聞かれ、千秋は意を決してお父さんに手紙を書いている事を話す。そして、お母さんも書いてみるか尋ねる。母は動揺しながら、いつかと答えた。

千秋はまた父に手紙を書く。今日は大家さんがどこにもおらず、千秋は庭掃除をしながら待っていた。すると、佐々木さんと西岡さんが来て、一緒に焼き芋をする事になる。大家さんは夕暮れになっても帰って来なかった。千秋は大家さんが猫みたいにどこかに行って、死んだのではないかと心配になり泣き出してしまう。そして、大家さんが行っている眼科へ、探しに飛び出して行ってしまう。慌てて佐々木さんが後を追いかけた。

大家さんは眼科には来ておらず、落ち込む千秋を佐々木さんが励ます。佐々木さんが大きい満月が出ていると言うと、千秋は父と同じように歩いた思い出を話した。父親はどんな人だったか聞かれ、人を助ける仕事をしていたが忙しすぎて交通事故で死んでしまった事を話す。佐々木さんは何も言わず、千秋の手を繋いで歩いた。

千秋達が「ポプラ荘」に戻ると、ちょうど駅へ探しに行っていた西岡さんも戻って来た。「ポプラ荘」の庭には、母と共に大家さんがベンチに座っていた。千秋は駆け寄り心配した事を話すが、逆に焼き芋の火が残っていたと怒られる。千秋は泣きそうな声でどこにいたのか聞き、2人はずっと一緒だったのかと問い掛ける。母はここで会ったのだと話すが、母の目からは涙が零れていた。母は焼き芋の煙が目に染みたのだと誤魔化した。

ポプラの秋のあらすじ【結】

西岡さんの息子のオサム君が「ポプラ荘」にやって来る。いつもは離れて暮らすお母さんの所に居るらしい。

千秋はオサム君と一緒にカレーの材料を買いに出掛ける。そして、商店で“さるぼぼ”のお守りを鞄に付けてもらう。日が暮れ、千秋はオサム君と2人でカレーを食べながら、西岡さんの所に引っ越してきて欲しい事を伝える。オサム君もそうしたいと淋しそうに返した。お母さんに赤ちゃんが生まれる予定で、新しいお父さんに対してオサム君は複雑な気持ちを抱えていた。その日、オサム君は西岡さんに相談し、赤ちゃんが生まれたら「ポプラ荘」に引っ越して来る事が決まった。

千秋は喜び、オサム君の手を握り締めて町を走り回った。そして、千秋の鞄から“さるぼぼ”のお守りを外し、オサム君のリュックに付けてあげた。

千秋が学校から帰って来ると、ポストにオサム君からの手紙が入っていた。赤ちゃんが死んでしまい悲しむお母さんの為、家に残る事を決めたと書かれていた。千秋は泣きながら大家さんの元へ行った。大家さんは手紙を見ると何も言わず、千秋にみたらし団子を渡した。

大人になった千秋は「ポプラ荘」に足を踏み入れた。佐々木さんと西岡さんに久しぶりに再会する。

千秋が棺の前に行くと、葬儀社の山根が棺の蓋をどけてくれる。千秋は驚きで目を見開く。そこにあったのは、たくさんの手紙で埋まった大家さんの遺体だった。佐々木さんに渡され、千秋は棺の中に手紙を入れる。

葬儀社の山根は、大家さんと初めて会った日の事を話し出した。大家さんの知り合いのお葬式で出会い、葬儀の費用で困った事になった時に大家さんから手紙の話をされたのだ。私が死んだら手紙をあの世に持って行くから、葬儀費用を負けろと言うのだ。山根は始め嫌な婆さんがいたものだと思ったが、その時自分には病気で亡くした妻がいた。だから、その日から妻に夢中で手紙を認めたのだと懐かしそうに話した。他の参列者達も同じように大家さんに手紙を託しており、大家さんの手紙の話に救われた人ばかりだった。

皆が帰った後、千秋は佐々木さんと残ってみたらし団子を食べた。佐々木さんから今は何をしているのか聞かれ、千秋は病院に勤めている事ともうすぐ辞めようと思っている事を話す。佐々木さんは驚きの声を上げた。自分は人を助けるような人間じゃないと、千秋は胸の内をたどたどしく話した。佐々木さんから、何があったのかは知らないがそんな事を言っていると大家さんに怒られるぞ、と言われる。そして、佐々木さんは明るく話題を変えると、お母さんは元気なのかと聞く。だが、千秋はたぶんと返すだけだった。その様子を見て、佐々木さんは別の部屋へ行くと千秋に手紙を渡した。その手紙は昨日、千秋のお母さんから千秋に渡してくれと頼まれた物だと話す。千秋はその手紙を見て子供の頃を思い出す。その手紙は母が父に宛てて書き、千秋に大家さんに渡してくれと頼んだ物だった。

佐々木さんが席を外し、千秋は封を開けた。手紙にはあの日の夫に声を掛けなかった事への後悔や苦しんでいる胸の内、そして大家さんに手紙の件で苦情を言った事が書かれていた。母は「ポプラ荘」の庭に居た大家さんに声を掛け、手紙を書いていると千秋の心を乱す事になると言った。だが、大家さんは何も言わず千秋の手紙を母に見せた。母はその手紙を見て、千秋が手紙を通して父を取り戻そうとしている事と、千秋と亡くなった夫がよく似ている事を知る。母は涙を流した。それは千秋が、大家さんが居なくなったと騒いだ日の事だった。そして、手紙は続いていた。千秋には交通事故で死んでしまったと嘘をついたが、本当はある日ふらりと出掛けて行き夫が自殺してしまったと書かれていた。亡くなった夫とよく似た千秋が、同じ道を辿らないようにと内緒にしていたのだ。千秋は母の気持ちを思って涙を流した。

皆で火葬場に行った帰り、すっきりした顔をした千秋は、持ってきた薬をゴミ箱に捨てた。大家さんの家に戻ると、西岡さんにオサム君の写真を見せてもらう。山を登って写真を撮っている彼のリュックには、子供の頃に付けてあげた“さるぼぼ”のお守りがあった。

千秋が縁側に座っていると、落ち葉を掃いてくれと言う大家さんの声が聞こえた。千秋は庭に行き、ポプラの木を見上げた。

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