『プロミスト・ランド(2014)』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の主演マット・デイモンと監督ガス・ヴァン・サントが再びタッグを組んだヒューマンドラマ。資本主義社会における人間の姿をリアルに描いた作品。

あらすじ

プロミスト・ランド(2014)』のあらすじを紹介します。

エネルギー企業のエリート社員・スティーブ(マット・デイモン)は、多額の利益を生み出すシュールガスの採掘権を得るために財政難の村を訪れ、地権者を説得しに回った。
住民たちに説明会を開くが、採掘の危険性を指摘する学校の教師など反対派が多く、シュールガスの採掘は住民投票で決められることになった。そこに自然環境保護団体のダスティン(ジョン・クラシンスキー)が現れ、住民たちの反対運動をアシストする。
スティーブは言葉巧みに土地を買いまわるが、ダスティンはスティーブ以上に口が達者で、住民たちを魅了してしまった。住民たちはダスティンの言いなりになり、スティーブに敵意をむき出しにする。次第にスティーブは葛藤を抱えるようになっていく……。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年8月22日
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ガス・バン・サント
  • キャスト:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー、フランシス・マクドーマンド、ローズマリー・デウィット、スクート・マクネイリー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『プロミスト・ランド(2014)』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

資本主義の悪夢

本作のテーマは「行き過ぎた資本主義と時代に取り残される地方都市」です。エリート社員のスティーブは行き過ぎた資本主義の化身。自然保護団体のダスティンは資本主義によって破壊される自然の化身です。両者の激闘は様々な矛盾と葛藤を生み出し、観客に様々な問題提起をする……というのが製作陣の狙い。概ね成功しています。

ただ、村の住民たちが若干薄いかなぁと思いました。キャラクターにしても人物背景にしても、深刻さに欠けるのでは?もっと人物背景を突き詰めて、絶望感を増していれば、スティーブの葛藤にも深みが出たのではないか、と思います。ダスティンがあまりにも有能すぎるというのも、ちょっと気になりますし。スティーブと均衡するくらいがいいんじゃないかと。脚本そのものと映像はさすがガス・ヴァン・サントでした。

マット・デイモン

マット・デイモンはいろんな役に挑戦する、とても素晴らしい俳優さんです。空気がよめない兵隊さん、無敵のアクションヒーロー、うだつのあがらないオヤジ……。
最近の、おとなしめの映画に出演するマット・デイモンを見ていると、なんだか違和感があるんですよね。はまり役だった「ジェイソン・ボーン」の姿とシンクロしてしまって、この人は何者なんだろう?と考えてしまう瞬間があるんです。スタローンが真面目な映画に出演しているような違和感。はまり役というのは必ずしもいい効果を生み出すものではありませんからね。ボーン・シリーズは大して面白くもないのに、キャラクターにピッタリな顔をしていたばっかりに……。
こんなことを思っているの私だけかもしれませんけどね。マット・デイモンは将来的に『エクスペンダブルズ』に出演するべきだと思っている偏った人間ですので。

まとめ

実力派俳優と名匠が手を組めば、こんなもんだ……という感じ。激賞したくなるような映画ではないし、掃いて捨てるレベルの映画でもない。名匠的には失敗作なのかな?映画賞を受賞できるようなレベルの映画ではないですからね。趣味映画とも思えなかったし、微妙なところです。
マット・デイモン……。私はもっとバカバカしい役をやってもらいたいですよ。マジメな役もとてもうまい俳優さんだけど、やっぱりジェイソン・ボーンなんだから。アメコミ映画に主演して欲しいですね。オーシャンズシリーズみたいなバカさ加減でも良いけども。ああ、バカバカしい敵と戦うバカバカしいマット・デイモンが見たい……。

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