『クイズ・ショウ』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

クイズ・ショウの概要:1994年製作のアメリカ映画(原題:Quiz show)。1950年代に実在したTV番組「21」のスキャンダルを映画化した作品である。監督はロバート・レッド・フォード。

クイズ・ショウ

クイズ・ショウ あらすじ

映画『クイズ・ショウ』のあらすじを紹介します。

1956年、アメリカ全土はクイズ番組に夢中の時代であった。
中でも「21」という番組の影響力は凄く、社会現象にまでなったほどである。
その番組で無敵のチャンピオンとしいて君臨していたのがハーヴィー・ステンプルだった。

しかし見栄えに冴えないハーヴィーのせいで視聴率が伸び悩んでいると考えたスポンサーは、番組のオーディションに訪れた大学講師のチャーリーに注目する。
そしてハーヴィーに新しい番組の出演オファーを条件に、番組から降りるように指示される。
悩んだ末ハーヴィーは間違った回答をし、ドラマティカルな展開でわざと負けることにしたのである。

一方チャーリーはその時の自分の勝利が番組側に仕組まれたものだと気が付くも、欲望が大きくなりそのまま人気のクイズ王としてその地位を不動のものとしてしまった。
勝敗の不正に疑問を感じたハーヴィーは地方検事局に訴えた。
やがて調査は開始され、様々にことが明らかに。
そしてチャーリーは15週目の大会でわざと不正に負け、全米放送史上最大の大会は大スキャンダルで話題になった。

そしてチャーリーは聴聞会に証人として出廷し不正を認める。
不正でありながら潔く認めるチャーリーの姿は、世間から褒め讃えられた。
テレビ界はこうしてブラウン管の中にスターを作り上げてしまうのであった。

クイズ・ショウ 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1994年
  • 上映時間:132分
  • ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:ロバート・レッドフォード
  • キャスト:ジョン・タートゥーロ、ロブ・モロー、レイフ・ファインズ、ポール・スコフィールド etc

クイズ・ショウ 批評 ※ネタバレ

映画『クイズ・ショウ』について、3つ感想批評です。※ネタバレあり

レッドフォードの映画は真面目すぎる

俳優として人気が高いレッドフォードだったが、監督としても話題にのぼることが多かった。
しかし、彼の監督した映画はフィクション性が低くつまらないのが残念である。
特に本作は実際にあった番組の事件を基にしているだけあって、勝手な脚色が難しい箇所もあるかと思うがそれにしてもストーリーとして面白みが少ない。

ドキュメンタリー映画を撮影しているわけではないので、もう少し現実にあった話に色をつけて脚色したら作品として華やかになったのではないか。
ただ長くダラダラとしている感じがあり、退屈してしまいもう一度観たい気にはならない。

TV番組のあり方について問う社会問題作品

TV番組の八百長と言えばあまり馴染みも無く、テーマとしては非常に面白い。
人間の暗い部分を特徴的に描いた作品であり、誰もがこうなっていくかもしれない怖さを上手く表現している。
TVという華やかな世界が人間の価値観やモラルを麻痺させてしまう。
映画として観れば娯楽作品として終わりだが、テーマが非常に深く考えさせられてしまう社会派の映画である。
公開当時は監督の有名さはもちろんだが、世間が興味深しクイズ番組の八百長という衝撃的な内容はインパクトがあった。

キャスティングが地味すぎて残念

俳優陣は映画を観るか観ないか決める上で非常に大切なポイントであるだろう。
本当に映画好きでこだわりのある人は、監督や撮影スタッフなど重視するであろうが大半の人は映画の顔である俳優が大事である。
この映画に関しては俳優陣が地味すぎて観たいという最初の興味にまで行かないことが多いのではないだろうか?

しかし見た目の地味さとは反対にしっかりした演技が注目された2人であることは間違いなく、監督の真面目なドキュメンタリー感を描きたいという欲求を満たしてくれたという点ではぴったりあっていたのかもしれない。

クイズ・ショウ 感想まとめ

映画は観客の興味を引かねばならず、監督の希望や理想通りにはいかないことも多いという。
そのせいか大手の配給会社では万人にうけなければいけず、敢えてインディースのような単館公開の映画製作に足を踏み込む人たちもいるほど。
本作は内容としては非常に興味深く、人々が気になる八百長問題を取り上げてはいるがレッドフォード監督の理想や性格が邪魔をしたのか映画としては盛り上がりに欠けるのが事実である。

脚色や多少誇張する表現があることはいけないのかもしれないが、娯楽作品として成立させるためには大切な事であったのではないだろか。
監督の芸術性よりも観客の楽しいという感覚を重視してくれることが面白い映画と呼ばれるのかもしれない。

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