映画『リアリティのダンス』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『リアリティのダンス』のネタバレあらすじ結末

リアリティのダンスの概要:アレハンドロ・ホドロフスキーの少年時代を幻想的に描く。独特の色彩と登場人物が映画を彩る。厳しい父親から、少年は愛を求めた。心の中の少年に送る現実と空想のファンタジー。

リアリティのダンスの作品概要

リアリティのダンス

公開日:2013年
上映時間:130分
ジャンル:ファンタジー
監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
キャスト:ブロンティス・ホドロフスキー、パメラ・フローレス、イェレミアス・ハースコヴィッツ、アレハンドロ・ホドロフスキー etc

リアリティのダンスの登場人物(キャスト)

息子(イェレミアス・ハースコヴィッツ)
アレハンドロ・ホドロフスキーの少年時代。繊細で優しい少年。父の愛を求めるが暴力を振るわれる。
父親(ブロンティス・ホドロフスキー)
激高しやすく、暴力的。常になにかに怒っている。母と息子に独裁的で、反論は暴力で制す。大統領の暗殺を計画するが、失敗してしまう。
母親(パメラ・フローレス)
愛に溢れた人。不条理な父親の行いに耐え続ける妻。その愛で父親のペストを治す。

リアリティのダンスのネタバレあらすじ

映画『リアリティのダンス』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

リアリティのダンスのあらすじ【起】

あるサーカス団がいた。そこに金髪のカツラをかぶった少年(イェレミアス・ハースコヴィッツ)が、ピエロ達に囲まれていた。寂れた街に住んでいる少年。海に石を投げたら海が怒り、魚を打ち上げた。カモメがそれに群がる。貧しい街は久しぶりの食料に歓喜する。

腕が無い浮浪者に親切にすると、父親(ブロンティス・ホドロフスキー)に怒られた。父はずっと怒ってばかりだ。母(パメラ・フローレス)は優しく、怯えた息子にあなたは父の生まれ変わりだと、歌う。あなたが金髪なのは理由があるのよと。しかし厳しい父親は、男の子なのに金髪の長い髪をした息子が気に入らず、その髪を短くしてしまう。その姿を見て、母はまた歌った。お前はもう私の息子ではないと。

父は息子を厳しくしつけるようになった。羽でくすぐり笑うなという。思いっきり殴る。何発も殴る。殴りすぎて歯が折れてしまう。

歯医者で、息子に麻酔なしで治療をしろと言った。痛みは自分で制御できると、父は自分の手にたばこを押し付けた。麻酔なしの痛みに耐えた息子は父親に受け入れられた。彼が我慢したのは父親に愛されたかった。それだけだった。

リアリティのダンスのあらすじ【承】

全身に不思議な模様を刻んだ男が現れた。男は神をモチーフにしたペンダントを3つ、少年に与えた。これを溶かせばひとつになる。いい子だと頭をなでる。しかし父はそのペンダントをトイレに流してしまった。突発的に怒りだす父親。少年はそれでも、父を愛そうと努力していた。

父親は夜どこかに出かけていった。謎の男女の会議。彼らは同性愛者の集まりで、彼らを排除しようとする動きについて、会議していた。杯に火をつけ全員で飲んで歌った。

ある日、父親に連れられて、消防団に連れて行かれた。そこのマスコット犬が死んでいた。彼は犬の代わりにマスコットになれと父に命じられる。

彼は父から新しい靴を与えられる。貧乏な友達はそれを見て、自分は一生そんな靴は履けないと泣いた。憐れに思った息子は、少年に靴をあげた。それを知った父はまた激怒し、取り返してこいと命じる。寒さに震えながら息子は少年を捜す。そこへ、少年が死体となって運ばれているのを目撃する。少年は自分が与えた靴が滑って海に落ち、死んでしまったのだ。

リアリティのダンスのあらすじ【転】

ある日、スラムで火事が起こる。しかし火を消しに来た消防団の持ち物を盗もうとする住人。それに加えて、団長が火事で焼け死んでしまった。弔いのパレードが開かれるが、息子は団長の亡霊に幻を見せられ、気絶してしまう。

丸2日寝込んだ息子を町の人は笑う。マスコットの衣装を燃やす父親だった。ある日移民が現れた。父は彼らに水を与える。しかし、無粋な移民は、父のロバを食べてしまう。移民をかばった父はペストにかかり、住民は彼を迫害する。母は神に祈った。すると父の病は治り、今まで母にしてきた数々のひどい事を悔いた。

父は貧しい人を迫害する自国に怒り、暗殺を計画した。母は父の無事を祈り髪を切る。ドッグレースに大統領が現れた。しかし父は暗殺に失敗、仲間も死んでしまう。

大統領の馬の世話をすることになった父。彼は馬に、自分が愛情に飢えていた事を語り始めた。大統領は自分の愛馬に会いに来た。父が想像していたよりも、愛情にあふれている大統領に、父は混乱し始める。ある日、馬が突然病気になり、そこに大統領が駆けつける。その隙を狙い、大統領を殺そうとする父だが、引き金を引けない。暗殺は失敗した。

リアリティのダンスのあらすじ【結】

気が狂った父は記憶喪失になり、ある女性に匿われていた。暗殺に失敗したショックで、手は握られたまま固まっていた。

父は家具屋に拾われ、仕事を与えられる。彼は体を洗い、新しい服を与えた。家具屋は有り金全部を父にあたえ、故郷に帰る道を造った。椅子を納品し終わると、家具屋の命も終わった。彼にもらったお金を葬儀のために寄付し、帰る道は断たれた。荒れ狂った父はナチスに逆らい、拷問されてしまう。

独裁政権が終わり、家に帰る父。母は歌った。それでも愛していると。でも同時に彼女は父を責めた。あなたはこの独裁者とそっくりだと。怒りで母と息子を支配するあなたは、そっくりだと。

この物語は、この作品の監督の幼少期の物語である。作品に昇華させたが、心の中に少年はまだ、残っている。

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