『REC レック』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

REC レックの概要:2007年スペインで制作されたPOV視点によるホラー映画。監督脚本はジャウマ・バラゲロ。出演はマヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ、カルロス・ラサルテなど。

あらすじ

REC レック』のあらすじを紹介します。

テレビリポーターであるアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)は、カメラマンのパブロ(パブロ・ロッソ)と共に、消防隊員マヌー(フェラン・テラッサ)の密着取材を行っていた。深夜に「叫んで暴れている住民がいる」という通報があり、出動する消防隊員たち。さっそくアンヘラたちも一緒に現場のアパートへと向かう。

警官も集まっている中、問題の騒ぎの元凶である老婆が登場。彼女は常人では考えられないような生命力と強靭な肉体を持ち、警官に向って襲いかかって来る。なんとか老婆を射殺したものの、一人の警官が噛まれて重傷を負ってしまう。しかし事態はそれだけでは収まらなかった。死んだはずの老婆が蘇り、再びアンヘラたちを襲う。また、重傷を負っていた警官は、ゾンビとして覚醒、これまたアンヘラたちに襲い掛かって来るのだった。

ようやく事態の重さを知ったアンヘラたちだったが、時はすでに遅し、アパートは政府によって閉鎖されようとしていた。このアパートは謎のウィルスの感染が拡大しており、アパート全体を隔離しようとしているのだ。凶暴なゾンビがはびこる中、アンヘラたち一行は無事アパートから脱出する事が出来るのだろうか。そして、謎のウィルスの元凶とは一体なんなのだろうか……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2008年6月14日
  • 上映時間:77分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ
  • キャスト:マヌエラ・ベラスコ、フェラン・テラッツァ、ホルヘ・ヤマン、カルロス・ラサルテ、パブロ・ロッソ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『REC レック』について、考察・解説します。※ネタバレあり

スペイン産POVホラー映画

スペインのホラー映画監督ジャウマ・バラゲロ作品。「ネイムレス」「ダークネス」「機械じかけの小児病棟」「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト 悪魔の管理人」など上質なホラー映画を多数制作。ハリウッドでもリメイクされた人気シリーズ「REC/レック」の生みの親である。

今作は最近の流行りであり、もはや一つのジャンルを形成しているとさえ言えるPOV方式を使ったホラー映画である。POVとは一人称視点の映画であり、広義で言えば、カメラの視点がそのまま映画映像になっているという意味でもフェイクドキュメンタリーもこの範疇に入るだろう。もちろんこの分野の先駆者といえば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」である。そもそもこのジャンルは低予算で作れるし、VFXシーンなどもピンボケで誤魔化せるという利点もある。しかし、最近はCG技術の発展もあり「クローバーフィールド」や「トロールハンター」などのように、VFXシーンを駆使しまくっている作品もあるからあなどれない。

さて、今作「レック」だが、低予算ながらもパワフルな演出と容赦ない残虐描写により、比類ない迫力に満ちた傑作ゾンビPOV映画と言えるだろう。

観客に迫り来るリアルな恐怖

今作の舞台は一つのアパートのみである。映画内で登場する映像は、ほぼすべてカメラマンのパブロが映している映像だ。リポーターのアンヘラが、恐るべき事件の顛末を語っていくのだが、極めてリアルな演出により密着ドキュメンタリー番組を見ているかのような錯覚を覚えさせる。スローモーションや音楽の挿入など、映画を盛り上げるための無駄な加工は一切存在しない。あくまで現実にそこで起きている事件を、カメラが偶然切り取ったかのような体裁を取り続ける。もちろんカメラが明らかに演出的意図の元、不自然な方向に向く事も多々あるが、それでも興ざめさせないだけのパワーに満ちている作品である。

ブレる映像、音割れするほどの轟音、聞き取りにくい音声、乱れる画質などは、すべて観客をフェイクドキュメンタリーの世界に陥れるためのバラゲロ監督の罠である。そしてラストに登場する過食症の女の造形の恐ろしさは、ホラー映画の歴史に残るという意味でも、ホラー映画ファン必見の映画である。

まとめ

今作「レック」はハリウッドリメイクが2作品、続編がこれを覗いて3作品作られている。「レック2」まではPOV方式だったのだが、レック3とレック4になって通常の劇映画の方式が取られてしまったのは非常に残念だ。しかしこのシリーズ、当初はウィルス感染によるバイオハザード映画で始まったものの、2からオカルトに方向転換しているという面白さもある。また3では結婚式会場で起こる男女の純愛劇となり、4では一隻の船を舞台にした「遊星からの物体X」的な疑心暗鬼のサスペンス映画となっているのも見逃せない。一作ごとに新たなジャンルで新たな魅力を振りまくこの「レック」シリーズ。この先どういった展開を見せていくのか、非常に気になる良作シリーズである。

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コメント

  1. ナンバースリー より:

    こんにちは。今日初めてこのサイトを見つけました。ブックマークしときます。
    「REC レック」ですが、記事を見ると「評価 70点」となっているのに「20点」のランクにまとめられています。
    ところで私は最近「旅立ちの島唄」というDVDを見ました。これがなかなか良いのです。貴サイトにはこの映画の評価は無いようです。私はラストの歌2曲(「アバヨーイ」と「春にゴンドラ」)でウルッときました。感想をお聞かせください。

  2. 影山 美穂 より:

    当サイトを見つけていただきありがとうございます。
    また、お越しいただき大変嬉しく思っております。

    RECの評価は70点ですので、「20点」のランクにまとめられているのは手違いです。
    修正しておきます。ご指摘ありがとうございました。

    「旅立ちの島唄」は未鑑賞のため、近々鑑賞して記事にしたいと思います。
    わざわざ教えていただきありがとうございます!