映画『冷血(1967)』あらすじネタバレ結末と感想

冷血(1967)の概要:トルーマン・カポーティ原作の「冷血」を映画化。出演はスコット・ウィルソン、ロバート・ブレーク。リチャード・ブルックス監督の1967年米国映画。音楽はクインシー・ジョンズ。

冷血 あらすじネタバレ

冷血
映画『冷血(1967)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

冷血 あらすじ【起・承】

1959年11月15日。カンザス州ホルカム村。農場主のクラッター一家殺人事件が発生。
家族4名が犠牲になり、至近距離で頭を撃たれる・喉を掻っ切られるといった手法で殺されているのだった。

事件を受けて、カンザス州捜査局は、捜査経験豊富な刑事としてアルヴィン(ジョン・フォーサンス)を選んだ。その後、捜査が難航したため、クラレンス・ダンツ(ジェームズ・フラヴィン)とハロルド・ナイ(ジェラルド・S・オローリン)、ロイ・チャーチ(ジョン・ギャローディド)を加えて捜査を進めた。

だが、捜査は一向に進展せず、このままでは迷宮入りしてしまうのではないかと思われた。
どうしても、犯人の動機といったものが掴めないのだ。
そんな中、事件は動き始めた。まず、クラッター家に以前、使用人として勤めていた服役囚のウェルズが、囚人仲間だったベリー・スミス(ロバート・ブレーク)とディック・ヒコック(スコット・ウィルソン)の2人にクラッター家について話したと言う。

それならば、出所後に金目当てにクラッター家を襲おうと計画しても不自然はない。
こうして、ベリー・スミスとディック・ヒコックの両名が捜査線上に浮上してきたのだった。

ベリー・スミスとディック・ヒコックの2人は、アメリカの中西部からメキシコへ行き、
強盗や偽造小切手での支払いを繰り返していた。

そして、12月30日に2人はラスベガスで逮捕されたのだった。

冷血 あらすじ【転・結】

アルヴィン刑事は、2人の自供を基に殺人罪として起訴すべく動きだした。
クラッター一家を襲ったリチャード・ヒコックとペリー・スミスについて調べると面白いことが分かった。

まず、計画を立てたのはリチャード・ヒコックで、実際に犯行に及んだのはペリー・スミスだった。彼は、冷酷に顔色一つ変えずにクラッター一家を殺したと言う。

殺害の結果、彼らが得られたのはわずか40ドルから50ドルの金とポータブル・ラジオだけだった。

ペリー・スミスはインディアンとの混血で歌とギターを愛し、絵を描くことも得意。だが、理由なき殺人をやってのける冷酷さがあった・

ヒコック氏(ジェフ・コーリー)からも、息子とペリー・スミスはいつも一緒に行動していたと聞き、刑事たちは確信を得るのだった。
1960年3月22日。ようやく2人の裁判が開始された。
充分な証拠と本人たちの自供があったため、死刑判決が言い渡された。

ところが、彼らは判決を不服として何度も控訴をした。
ついに1960年4月14日に2人は絞首刑に処されたのだった。

冷血 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1967年
  • 上映時間:113分
  • ジャンル:サスペンス、フィルムノワール
  • 監督:リチャード・ブルックス
  • キャスト:ロバート・ブレイク、スコット・ウィルソン、ジョン・フォーサイス、ポール・スチュワート etc

冷血 批評・レビュー

映画『冷血(1967)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

「冷血」は3度おいしい!犯罪ドラマ

「冷血」の魅力は、犯罪ドラマとして究極のリアルさにこだわっているところだと思う。
モノクロームの景色と怪しげな2人の会話。クラッター一家を惨殺する現場の描写や最後に死刑になる2人の様子も丁寧に描けています。

もし、モノクロームでなかったら卒倒するに違いない。特に怖いのは、殺人犯のベリー・スミスを演じるロバート・ブレーク。一度顔を見たら忘れられない薄気味悪さがあり、実生活で妻殺しの容疑者になった過去もあるという。

やはり、観ていてあまり気持ちのいいものでなく、おすすめできない映画です。その代わりに原作者トルーマン・カポーティの小説を読むことをおすすめします。

ノンフィクション・ノベルとして優れた作品であるばかりか、殺人者から関係者に至るまで丁寧な取材と描写でグイッと心を掴まれますよ!

また、トルーマン・カポーティに焦点を当てた「カポーティ」という映画も作られています。その映画は、フリップ・シーモア・ホウマン演じる、トルーマン・カポーティを中心に描かれるので、より犯罪の裏側を覗けるのではないでしょうか。

原作者トルーマン・カポーティの魅力

トルーマン・カポーティといえば、映画化もされた「ティファニーで朝食を」が有名です。
作家デビューは、19才という若さでした。

「冷血」は、1966年に発表されたものですが、書き上げるまで6年もの歳月を費やしたことが知られています。

「冷血」をきっかけにノンフィクション・ノベルという分野を開拓したこと、私生活がかなり派手であった点など彼の破天荒な魅力がいっぱいです。

映画化された作品も多く、本作以外では「草の竪琴」(「グラスハープ 草の竪琴」)もおすすめです。
特におしゃれ志向の強い女子が、トルーマン・カポーティの作品を好むとか。

映画版「冷血」では途中で頓挫したけど、小説なら最後まで読めそうです。

冷血 感想まとめ

理由なき殺人をテーマにした「冷血」は、これだけ犯罪が多いなかでも決して物語が古くならない。
それこそが、原作者トルーマン・カポーティが目指した点なのではないか。

リチャード・ブルックス監督が描く、本作もまた殺人犯ベリー・スミスを演じる、ロバート・ブレークの演技・表情が恐ろしく引き込まれます。

モノクロームで色を抑えているとはいえ、リアルな殺人がすぐ目の前で起こっているかのような錯覚に囚われます。

ラストシーンの死刑になる瞬間を捉えた場面も必見です!

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