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映画『Returner リターナー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『Returner リターナー』の概要:裏世界の闇取引を潰してブラックマネーを奪還する事を生業としているミヤモト。そんな彼の前に不思議な少女ミリが現れる。彼女は未来の世界で起きている宇宙人ダグラトの戦争を止めようと現代にやってきたのだ。初めは反目し合う2人だったが、お互いの過去や心情を知り、相棒となっていく。

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映画『Returner リターナー』の作品情報

Returner リターナー

製作年:2002年
上映時間:118分
ジャンル:SF、アクション
監督:山崎貴
キャスト:金城武、鈴木杏、樹木希林、岸谷五朗 etc

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映画『Returner リターナー』の登場人物(キャスト)

ミヤモト(金城武)
裏世界の仕事人。闇取引で取引されるブラックマネーを奪還する。通称“リターナー”。幼い頃に友人のシーファンを殺した溝口への復讐の為に闇の世界へと飛び込んだ。高い射撃能力を持っている。
ミリ(鈴木杏)
未来から来た少女。彼女が生活していた未来は宇宙人ダグラとの戦争で困窮を極め、その戦争を回避する為にミリは現代へやって来た。
溝口(岸谷五朗)
闇取引を行う男。臓器売買で資金を稼いでいた事があり、ミヤモトの友人シーファンを殺した。捕獲されたダグラの力を自分のものにしようとする。
謝(樹木希林)
ミヤモトを育てた裏世界の情報屋。裏世界の情報をミヤモトに流し、クライアントとして仕事を依頼する。

映画『Returner リターナー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『Returner リターナー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『Returner リターナー』のあらすじ【起】

いつものように闇取引現場にやってきたミヤモト。華麗な射撃で闇ブローカーを射抜くとブラックマネーを持って足早にその場を去る。そこへ蟀谷に銃口が向けられた。ミヤモトは立ち止まり状況を確認する。奥から1人の男が現れ、ミヤモトの素性を尋ねた。ミヤモトはその男に見覚えがあった。一瞬の動揺はしたものの、冷静さを取り戻すと拳銃を向けた2人を素早くあしらう。そしてその流れでミヤモトは話しかけてきた男、溝口に銃を向ける。その時背後で動く者を捉えたミヤモトはそちらへ発砲する。その相手は少女だった。その隙を突いて溝口は逃亡した。

ミヤモトは車の中でクライアントである謝に溝口の情報を求めた。溝口は臓器売買の闇取引を行っており、ミヤモトの親友であるシーファンを殺した男だった。彼へ復讐する為にミヤモトは闇世界へ入ったのだ。

映画『Returner リターナー』のあらすじ【承】

ミヤモトは誤って打ってしまった少女を家に連れて帰って来た。弾丸は幸いにも彼女の懐に入れていた鉄板で止まっていた。少女は目を覚ますと日にちをミヤモトに尋ねた。10月2日。ミヤモトがそう答えるとあと2日しかないと少女は話す。彼女はミリといい、ミヤモトに自分と組んでほしいと話す。しかし、ミヤモトは溝口の事もあり、全く相手にせずミリを追い払う。

買い物から戻ったミヤモトは出かける時にドアの前に置いたチェスの駒が倒れている事に気付く。中に誰かいる。そう感じたミヤモトは銃を構えて慎重に中へ入っていく。首に何かが触れたのを感じたミヤモトは振り向き様に銃を挙げた。ミリだった。ミヤモトは首に爆弾を仕掛けられ、しぶしぶミリと組む事になった。

ミヤモトはミリと共に謝の元へ向かい、銃と車を調達した。その後、ミリの指示通りに指宿山へと向かった。しかし山は不発弾処理で閉鎖されていた。その事を聞くとミリの顔が曇った。別の所から山に入ったミヤモト達。ミヤモトは何が何だか全く分からない。そして期の間を抜けて不発弾があったとされていた所を確認すると、一帯が吹き飛んでいたのだった。

車の中でミヤモトはミリに事の次第を聞いた。彼女は2084年の未来の世界からやってきたというのだ。未来の世界はダグラという宇宙生物に侵略され残された人類も残りわずかとなっていた。チベットの基地に侵入され次々と倒れていく仲間たち。ミリはその中を必死に駆け抜け、人類の奥の手であるタイムワープホールに飛び込んで現代へやってきたのだ。ミリの任務は未来を変える為に地球に最初に来たダグラを殺すことだった。

ミリの話を聞いたミヤモトは協力する事を申し出る。しかしそれは首についた爆弾を外させる為だった。爆弾を外されたミヤモトはミリの話を信じられないと話す。怒ったミリは証拠として未来から持ってきた「ソニック・ムーバー」を使って通常の20倍の速さで走り、再びミヤモトの首に爆弾を張り付けて見せた。

溝口は国立宇宙開発研究所へ来ていた。彼が所属するマフィアのボスである劉に墜落した宇宙船と宇宙人ダグラを売買取引するよう命じられたのだ。しかしダグラの力により宇宙船が急に動き出し、強烈な衝撃弾を放った。それを目の当たりにした溝口はダグラの力を自分のものにしたいと考え始める。

一方、ミヤモトはベッドで横になっていた。背後に気配を感じ、銃を構える。ミリが立っていた。彼女はミヤモトのジャケットが落ちていたので掛け直していたというのだ。分からない事が多すぎて疲れていたミヤモトは彼女を無視して再び眠りに落ちる。

翌朝、ミリが部屋に何故起こしてくれなかったと怒鳴り込んできた。ミヤモトはミリが夜に起きて来た事を話すがミリは全く分からない。彼女に言われるがままに部屋を出ようとするミヤモト。その時、床に紙が落ちている事に気が付く。新聞の記事の切れ端と自分が撃たれて倒れている写真だった。

ミヤモトとミリは謝の所に行くと有力な情報が聞けた。国立宇宙研究開発所と別の箇所で爆発事故が起きており、警察には伏せてあるというのだ。ミリはそこにダグラがいると感じ研究所へ向かうと話す。

研究所に忍び込んだミヤモトとミリ。彼女の思った通り、研究所にはダグラの宇宙船があった。そしてダグラが保管されている部屋に辿り着いたミヤモト達。ミリはダグラを見つけるが、彼女が知っている彼らとは外見が全く違うのだ。そしてダグラはミヤモトの口を通して帰りたいとミリ達に告げる。その事に戸惑いを隠せないミリ。

そこへ足音が近付いてきた。溝口がダグラを奪おうと研究所に配下の機動部隊を引き連れてきたのだ。ミヤモト達は身を隠し、息を潜める。溝口は部屋のドアが開いている事を不審に思い、銃を構える。間もなくして銃撃戦が始まった。ミヤモトはミリにソニック・ムーバーを使って逃げる様に指示する。ミリは脱出し、ミヤモトも身を再び隠した。溝口はダグラを運び出し、証拠隠滅を謀って研究所を爆破した。

映画『Returner リターナー』のあらすじ【転】

謝の所へミリとミヤモトが戻って来た。しかし、ミヤモトは爆発に巻き込まれて気を失っていた。目を覚ますとミヤモトは全てを理解したかのようにミリを見る。そして謝にもその事を話す。謝はミヤモトの話を聞き、あるニュースを思い出す。世界中のキャスターが「ゲートを返せ」と言わされているというのだ。一方、ミリは自分の知っているダグラと違った事によりどこかで自分がミスしたのではないかと焦っていた。しかし、話を整理すると先に仕掛けたのはダグラではなくて人間だったという事になった。そしてその人間こそが溝口だったのだ。

ミヤモトとミリは別の場所へ移動し、謝から武器を受け取るのを待っていた。ミリは熊の人形を持っていた。ダグラに殺された弟の形見だ。ミヤモトもミリに自分の過去を話した。彼は子供の頃、大陸のマンホールの中でシーファンという幼馴染と暮らしていた。しかし、親友は臓器売買で溝口に殺されてしまったのだ。お互いに信頼し始めたミリとミヤモト。ミリはミヤモトの首に仕掛けた爆弾のタネも明かし、2人は正式に相棒となった。

2人が談笑していると謝が大量の武器を持ってきた。追手が来ると話すと2人をバイクで溝口の元へと向かわせる。その後を追手が追いかける。しかし、謝がボタンを押すと追手の車は爆発して吹っ飛んだ。

溝口の元へ向かう道中、ミヤモトは1円にもならない仕事を受けた事を冗談で悔やんでいた。ミリは「借りは返す」と話し、ミヤモトの背中にしがみ付いた。

溝口はダグラと宇宙船を倉庫に持ってきていた。そこへ彼のボスである劉がやってきた。溝口は日本での支配権を譲るように話す。しかし、劉は拒む。溝口はそんな劉を裏切り、彼を殺すのであった。

ミヤモトとミリは溝口のアジトに侵入していた。それに気付いた溝口は部隊を配置につかせる。囲まれた2人は不意打ちで包囲網を抜けるがミリは捕まってしまった。溝口はミリを餌にミヤモトをあぶり出そうと考えた。ミヤモトはかつて親友を見殺しにした事を悔やんでおり、同じ過ちを犯さないと考えて姿を現す。そこへ銃弾の雨が降る。ミヤモトは打たれ、溝口が止めのロケットランチャーを浴びせた。

溝口に捕らえられたダグラはすっかり弱ってしまっていた。ミリは彼を日の出までに仲間の所へ返さなければ戦争が起きてしまうと焦っていた。そして1人でも守ると決心する。しかし腕にあった筈のソニック・ムーバーがなくなっていた。いつの間にかミヤモトが失敬していたのだ。ミリはそれに気が付くと笑わずにはいられなかった。

ミヤモトはソニック・ムーバーを使って銃弾を避けていた。そして再びソニック・ムーバーを使って一気に部隊を制圧した。溝口を盾にしてダグラを連れ出してミヤモトとミリは屋上へと向かう。しかし、溝口は不意をついて反撃。再び銃撃戦となった。別れたミリとミヤモト。ミリは屋上を目指し、ミヤモトは溝口を引き付ける。ミリが屋上に出ると日が昇っていた。間に合わなかったのだ。その場に泣き崩れるミリ。しかしミヤモトはまだ間に合うと励ます。屋上に着いたミヤモトはミリを強く抱きしめる。そこへ再び溝口達がやってくる。ミヤモトは最後の手段で仕掛けた爆弾を爆発させ、ソニック・ムーバーを使って飛ばされてきた宇宙船に入り込んだ。

外に出ると敵は一掃されていた。しかし溝口は爆破に巻き込まれても生きていた。銃を発砲する溝口。しかし、ミヤモトの前にダグラのバリヤーが張られていた。溝口が弾倉を取り換えようとした瞬間、ミヤモトも銃を構えて同時に発砲。溝口は手で弾丸を掴もうとした。しかし弾丸は彼の手を貫通し、頭に到達していた。溝口はその場に倒れ、ミヤモトは遂に親友の敵を討ったのだ。

映画『Returner リターナー』の結末・ラスト(ネタバレ)

溝口との戦いが終わるとダグラの宇宙船がやってきた。ダグラの仲間達が中から出てきてミリが抱えていたダグラを受け取る。そのダグラを治療し、無事に彼は仲間の元へ帰ることが出来たのだ。そして未来に起きるはずだった戦争は回避されたのだった。

全てをやり遂げたミリとミヤモト。するとミリの身体がどんどん透けてきたのだ。任務が完了し、ミリは未来へ帰るのだ。ミヤモトは戸惑うがどうする事も出来ない。そしてミリはお礼を言って未来へと帰っていったのだった。

ミヤモトはミリと出会った事を期に銃を置く事を決めた。ミヤモトは真っ当な未来を生きたいと思ったのだ。謝からは多くの敵に命を狙われているという忠告を受ける。そして道を歩いているとミヤモトは以前に生かしたチンピラに胸を打たれてしまった。しかし、銃弾は体に到達していなかった。ミヤモトは懐を探るとそこには「借りは返した」という張り紙と一緒に小さな鉄板が仕込まれていた。ミリは戻ってきていたのだ。ジャケットをかけ直していたミリこそ未来から再びやってきていた彼女だったのだ。ミヤモトは思わず笑顔になり、再び歩み始めた。

映画『Returner リターナー』の感想・評価・レビュー

まだ日本映画がもしかしたらいずれハリウッドみたいな映画を作る時代が来るのではないかという幻想があったころの映画。大味な90年代のハリウッド映画をベースにしたような作品で魅力が非常に薄い。けしてアクションなどの出来は悪くないのだけど映画自体が面白くない。この方向で頑張ってもアカルイミライが見えないために大規模アクション映画の夢は失われてしまったが、悪いことにアクション映画までがすたれてしまった。そうした意味では日本映画史において非常に残念な爪痕を残した作品。(男性 30代)

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