映画『リプリー』あらすじとネタバレ感想

リプリーの概要:1999年のアメリカ映画(原題:The Talented Mr.Ripley)。1960年公開のフランス・イタリア合作映画「太陽がいっぱい」の原作と同一作品。主演はマッド・ディモンが演じていて、前作よりもより原作に忠実に製作されている。

リプリー あらすじ

リプリー
映画『リプリー』のあらすじを紹介します。

リプリー 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1990年
  • 上映時間:140分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:アンソニー・ミンゲラ
  • キャスト:マット・デイモン、グウィネス・パルトロー、ジュード・ロウ、ケイト・ブランシェット etc

リプリー ネタバレ批評

映画『リプリー』について、感想批評です。※ネタバレあり

緊迫感の演出の上手さ

本作品の見どころは、頭から最後まであらゆるところに散りばめられた緊迫感である。
前編では嘘がばれない緊迫感。
元々は知り合いに借りた学校のブレザーを来て伴奏のアルバイトにいったところ、息子の制服と同じだとグリーンリーフ夫妻の目に留まる。
このあたりの小さい嘘から始まっている。
そして船の上で自分がディッキーだとつく嘘。

後半からは殺人の嘘だ。
徐々に麻痺していく人間の裏側の怖さが見事に描かれている作品である。
リプリーの平凡な外見が、暗い心の闇をうまく表現し吸い込まれてしまう。
主人公たちの心の麻痺と同時に、見ている側も小さな嘘に慣らされ、やがてくる大きな嘘の波には手に汗にぎってしまう見事な演出。
脚本の出来はもちろんだが、演出の仕方が非常に上手かった。

マッド・ディモンの良さ

この映画は「太陽がいっぱい」とは別物だと思って鑑賞したほうが良い。
そうでないとアラン・ドロンの魅力にマッド・ディモンは絶対に勝つことが出来ず物語を楽しめないからである。

しかしマッドの魅力は意外なところにあった。
二枚目というより個性的な俳優としての印象が強い彼は、やはり演技が上手い。
そしてボーっとしているような、どこか計算高いような何を考えているのかわからないような役どころがマッチしているのだ。

ジュード・ロウの存在感

この映画の成功の秘訣はディッキー役のジュード・ロウにある。
彼の存在感は半端ない。
お金持ちで苦労知らずの色白坊ちゃん、何もしらないのに自分の道やポリシーは持ち生き抜くわがまま街道まっしぐらの御曹司の姿は彼だから良かった。
殺されてからは出てこないが映画の厚みにかなり貢献しているだろう。

リプリー 感想まとめ

「太陽がいっぱい」を観た人は、当時衝撃を受けたのではないだろうか。
アラン・ドロンの俳優としてのスター気質に誰もが魅了されたと言っても過言ではない。
本作品はリメイクというよりも、より原作の小説に近づけた映画である。
そのため、実は小説のファンにはこちらの方が人気があったりもする。

主役にマッド・ディモンを抜擢したことはとても良い。
顔だけ格好良くて演技がまるで駄目だという俳優にやらせたら、ただの長いしらけた映画になっていたことだろう。
この映画に必要なのは何より演技力。
名作といわれる脚本であることは間違いないからだ。
その点、本作品の俳優陣は誰もがみな演技は俳優で、全員がはまり役。
小説の世界観を崩さず、なおかつオリジナリティー溢れる作品に仕上がっている。

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