『ロビンとマリアン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

1976年公開の、英雄ロビン・フッドの晩年を描いた作品。1967年公開の『暗くなるまで待って』以来俳優業を休業中だったオードリー・ヘップバーンの復帰作である。監督は『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』のリチャード・レスター、脚本はジェームズ・ゴールドマン。

あらすじ

ロビンとマリアン』のあらすじを紹介します。

十字軍の一員としてヨーロッパで戦っていたロビン・フッド(ショーン・コネリー)とリトル・ジョン(ニコル・ウィリアムソン)。二人は獅子王リチャード(リチャード・ハリス)の恨みを買い投獄されてしまったがリチャードが哀れな死を迎えたことで開放され、18年ぶりに故郷イギリスに帰国した。かつての仲間たちは2人を暖かく迎え入れるが、王ジョン(イアン・ホルム)による圧政に苦しめられている実情を目にする。そんなある日、ロビンのかつての恋人マリアン(オードリー・ヘップバーン)が逮捕されそうになっていることを知る。国外追放命令に背いて修道院に残ったためだ。ロビンは意地を張るマリアンを気絶され連れ去るが、初めからロビンが目的だった代官の罠にかけられてしまう。

評価

  • 点数:40点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1976年8月14日
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:リチャード・レスター
  • キャスト:ショーン・コネリー、オードリー・ヘプバーン、ロバート・ショウ、リチャード・ハリス、ニコル・ウィリアムソン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ロビンとマリアン』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

楽しい映画ではない

かつて一世を風靡したオードリー・ヘップバーンの復帰作という点が注目されがちですが、脇を固める俳優陣も大物揃い。ショーン・コネリー、ロバート・ショウ、リチャード・ハリス、イアン・ホルムなど、どいつもこいつもいい顔のイギリス人ばかりです。キャスティングのおかげで昔のイギリス感は十分に漂っているものの、美術・衣装がちょっとショボいかなぁと。俳優に金を払い過ぎたのでしょうか。だとしたら、何よりもヘップバーンに失礼ではないかと思います。

お話はロビン・フッドの晩年を描いた作品で、かつての英雄の面影を感じさせないほど衰えたロビンの戦いぶりを見ては嘆き、ヘップバーンとショーン・コネリーの愛情を育むシーンに違和感を覚え、また戦って絶望……みたいな、観ていて面白いと思うようなストーリーではありません。英語圏では原案となった子供向けの作品『ロビン・フッドの死』はよく知られているそうですが、この話、子どもは喜ぶのか?ジジイとババアの恋愛譚ですよ。いくら英雄と姫とはいえ、頭に「元」が付きますからね。うーん。

ヘップバーンはどうか

晩年にヘップバーンは評価を著しく下げたそうです。『ローマの休日』、『シャレード』、『ティファニーで朝食を』等、数々の歴史的傑作に出演してきた大女優も晩年は慈悲活動に明け暮れ、出演作には駄作が多く、すっかり老けてしまった姿を観たファンはガッカリしたのでしょう。

で、本作で15年ぶりに映画復帰したヘップバーンはどうだったのかというと、そこそこ良かったんじゃないかと思います。また若き日の美しさが保たれていましたし、演技も違和感なし。史劇であることから、多少古い演技でも受け入れられるという条件化だったことが功を奏したのかもしれません。

まとめ

大俳優の晩年というのは、評価が分かれやすいものです。若いころのイメージを引きずり続けているファンは悲しみ、俳優としての変化を受け入れるファンは楽しむ。亡くなった高倉健は『幸福の黄色いハンカチ』でヤクザ俳優から路線変更し、人情モノに多く出演していました。あまり評価できない作品もあったものの、相変わらずシブい高倉健の姿を楽しんでいたファンは多かったでしょう。男性は年をとると若いころとは違ったカッコ良さが出てきます。ただ、女優の晩年はどうしても悲惨なことになりがち。老いを隠そうとする努力が哀愁を誘います。本作のヘップバーンはまだ良いですよ。『オールウェイズ』のヘップバーンを見ると結構ヘコみます。それもまた、俳優の魅力なのだと言われれば、そうなのかもしれませんが……。

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