映画『ロッキー』あらすじとネタバレ感想

ロッキーの概要:無名のボクサーに訪れたチャンピオンへの挑戦の切符。それは無名の俳優がショービズの世界に駆け上がる第一歩だった・・・。還暦をすぎてアクションスターの地位を不動にしたスタローンの原点がここにある。

ロッキー あらすじ

ロッキー
映画『ロッキー』のあらすじを紹介します。

フィラデルフィアに暮らす三流ボクサー・ロッキー(シルヴェスタ・スタローン)は、本業だけで生活できず高利貸しの取立てで日銭を稼ぐというヤクザまがいの生活を送り続けていた。ジムのトレーナー・ミッキー(バージェス・メレデス)にも匙をなげられ試合のオファーも来ない。
そんなロッキーが思いを寄せているのは近くのペットショップで働く内気な女性エイドリアン(タリア・シャイア)だった。

しかし不器用なロッキーは、なかなかエイドリアンに思いを打ち明けられず、エイドリアンの兄で精肉工場につとめるポーリー(バード・ヤング)は、そんなロッキーと妹を見守っていた。

そんなある日、建国200年祭のイベントの一環として世界ヘビー級タイトルマッチが開催されるものの、対戦相手が負傷。チャンピオンのアポロ(カール・ウェザース)は名前が珍しいという理由だけでロッキーを対戦相手に指名した。

無名のボクサー対世界チャンピオン。市場の賭け率は50対1と考えられない比率となっていた。
『もし最終15ラウンドまでリングの上に立っていられたら、自分がただのゴロツキではないことが証明できる。』
ロッキーはそう自分に言い聞かせ、自分を支えてくれるエイドリアンとポーリーの為にリングに上がるのだが・・・

ロッキー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1976年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:ジョン・G・アヴィルドセン
  • キャスト:シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザース etc

ロッキー ネタバレ批評

映画『ロッキー』について、感想批評です。※ネタバレあり

俺が主演じゃないと脚本は渡さない

スタローンは、当時俳優を志していたものの、オーディションを受けては落ち続ける日々を送っていた。たまに貰う映画の役もポルノ映画や用心棒役などとても誇れるものではなかった。
この映画の脚本を書くきっかけになったのは、29歳の誕生日だった1975年7月6日。モハメド・アリとチャック・ウェブナーの試合を試合を見た後だった。3日3晩無我夢中で書き上げた脚本は、後の彼の人生を大きく変える事となる。

プロダクションはスタローンの脚本を気に入当時としては破格の75000ドルで買い取ると了解するが、それにはポール・ニューマン、レッドフォードなど当時売れっ子だった俳優を主演させる事が条件となっていた。その為脚本料は36万ドルにまで高騰するという異例の事態になってしまったのだ。

スタローンは、自分が主演でないと脚本は渡さないと言い切りプロダクションとの長い交渉の結果、不必要なまでに高騰した脚本料を2万ドルにまで押さえ、制作費も抑えた。

食うに困る程の毎日を送っていたスタローンは、映画が業界人の前にお披露目となるプレミアの日に、なけなしの金60ドルを払いスーツを買い観客の反応を待っていたという。そんな彼に
『いい映画だった』と感想を述べ手を差し伸べてきたのは、西部劇の大御所・ジョン・ウェインだった。まさにスタローンはこの映画で業界に認められた事となった。

ステディカムを使ったリアリティある映像

制作費の関係で、ステディカムとエキストラを多用したこの作品の見どころいえば、ロッキーがワークアウトするシーンである。
おなじみになったフィラデルフィア美術館前の階段を走り抜けるシーンは、映画の名場面の1つだ。

エキストラの多くは、ロードワーク中のスタローンを『本物のボクサー』と間違ったほど、彼は当時無名だったらしい。それがいい方向に手伝い『無名のボクサーが世界という名の階段をかけあがる』臨場感を出している。

勝利よりも大事なものとは

映画の中で、ロッキーは、何とか最終ラウンドまで持ちこたえ。観客から歓声を浴び、支えられながら最終判定を待つ事となる。
最終判定は僅差でアポロが勝つ事となるのだが、ロッキーや観客にとって、勝ち負けはどうでもいいのだ。
最後まで持ちこたえられた事。今まで出来なかった、1つの事を誰かの為に、成し遂げられた事こそがロッキーにとって一番大事な事であり、試合を通じて学んだ事である。

ロッキー 感想まとめ

この映画が公開された当時の米国はヴェトナム戦争の軍事介入でアメリカン・ニューシネマが台頭し、アンチハッピーエンド、モラトリアムな映画が好まれていた。
そんな中、個人の可能性やリーダーシップを再燃を強調したのが、この映画となり、オスカー作品賞を受賞している。

スポーツをテーマとした映画は、ただ強いだけは意味がない。そこに人が生きる希望を見出させてくれるものが必要だという事を教えてくれるのがこの映画なのだと思う。

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