映画『ルームメイト(2013)』あらすじとネタバレ感想

ルームメイト(2013)の概要:今邑彩原作の推理小説を大胆にリテイクした、古澤健監督のサスペンスホラー映画。主演は北川景子、共演に深田恭子。意気投合してルームシェアを始めた友人の、別の顔を知ったヒロインの恐怖を描いた。

ルームメイト あらすじ

ルームメイト
映画『ルームメイト(2013)』のあらすじを紹介します。

交通事故にあった春海は、病院で入院中に看護師の麗子と出会い、意気投合する。
リハビリ中で動きにくい春海は、麗子の提案でルームシェアする事になる。
友人もほとんどおらず、実家を嫌う春海にはありがたい提案だった。

しかし、個人的な行動や会話した相手とその内容まで知りつくしている麗子を、春海は気味悪く思うようになっていく。
時折見せる別人のような麗子が怖くもあった。
そして、保険会社との代理人を買って出たはずの麗子が、担当の長谷川との約束をすっぽかし続けていると知り、不信感を抱くようになる春海。

春海の事故の加害者、謙介と偶然出会い、自分が個人経営している輸入雑貨の店で働かないかと提案される。
そこで働くことが決まった春海は、ある日、派手な服を着た麗子に遭遇する。
だが、彼女は自分を”麗子のルームメイトのマリ”だと言うのだ。

麗子の部屋で恐ろしい秘密を見つけてしまった春海は、謙介の元に避難する。
そして、麗子が多重人格、解離性同一性障害だと知る。
怖がりつつも麗子を助けようとする春海は、麗子のもうひとつの凶暴な人格マリに連れ去られ、そこで衝撃の真実を知ることになる。

だが、そこで全ては終わらなかった。
マリに知識を与えられたひとりの少女が、全てを終わりにするため動き出した。

ルームメイト 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ホラー、ミステリー、サスペンス
  • 監督:古澤健
  • キャスト:北川景子、深田恭子、高良健吾、尾上寛之 etc

ルームメイト ネタバレ批評

映画『ルームメイト(2013)』について、感想批評です。※ネタバレあり

原作とはかけ離れた内容と、大どんでん返しのあるストーリー

今邑彩の人気推理小説が原作だが、それとはかけ離れた内容になっている。
原作は、ルームシェア相手が失踪したところから始まり、彼女を探すうちに様々な秘密が明らかになっていく、という内容なのだが、映画では失踪する事も無く、同じ空間で生活しながら主人公が違和感を抱いていく、という設定。

長谷川を殺害し、謙介にも怪我を負わせた春海は自分の全てを理解するが怪我で意識不明になる、そこで一旦ストーリーに区切りをつけ、春海と麗子とマリの3人の人格の話から、外に向かってストーリーが展開していく。
4人目の人格と思われていたものが、マリ人格がそそのかしていた実在の少女の存在につながり、全く違う映画のようなスピード感のある話へ展開していく様子は、素晴らしいとしか言い表せない。

ラストシーンで、謙介すら自分の中の人格なのではないかと春海が言うシーンがあるが、それをしないで、最後の人格と思われたのは実在の少女、という大どんでん返しに留めたのは、救われたエンディングになっている。

ただの若手女優の共演作では終わらない

麗子=マリというのは、どちらも深田恭子が演じているので簡単にわかるのだが、春海=麗子=マリというのは、北川景子が春海を演じているため、わかりにくい。
それだけではなく、アリアドネというお店で死闘を繰り広げるマリと謙介を、動けない状態で春海が見ている、という構図があるために、春海と麗子は別の人間という思い込みが作られてしまう。
だが、お店の鏡に春海が映った時に麗子の姿だったこと、マリ人格の麗子から逃れようとしている謙介が彼女に向かい「春海」と言った事で、今まで輝いていた店内がつぶれたお店に変わっていくように、現実が見えてくる演出は上手い。
ストーリー上で、ラストにつながる伏線はたくさんあるのだが、目くらましが上手く効いていて気がつきにくい。

北川景子と深田恭子の共演という事が前面に押し出されており、若手女優を共演させたいだけ、と思われてしまう可能性の高い作品でもある。
そして、多重人格を扱う作品でありがちな、どの部分が誰の人格なのか、というのがわかりにくくなってしまう危険性も併せ持った作品だ。

ルームメイト 感想まとめ

ポスターやDVDのジャケットをよく見ると、北川景子と深田恭子が水面に映るような構図になっていて、全て違うポーズをとっている。
春海=麗子=マリという、心の裏側、秘密、誰にも見せられない面、といった映画の内容の全てを浮かび上がらせるようになっている。

途中までは人気女優の競演作かと思うほど単調に進むのだが、女性同士の友人の裏があるのが当然の関係といったものが、違う怖さに傾いていくのが面白い。
何度も見てストーリーの伏線を確認したり、見逃した部分が無いかをチェックしたくなる映画。
幽霊は一切出ず、ほとんどミステリーやサスペンスに近い内容なのだが、解離性同一性障害の”人格”が体から抜け出して自由に動き出したらどうしよう、と不安になる映画だ。

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