映画『ROUTE42』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ROUTE42」のネタバレあらすじ結末

ROUTE42の概要:タツヤはプロポーズした矢先、恋人のヨウコを事故で亡くす。傷心のタツヤの前に現れたのは、ヨウコそっくりの女性ユウリ。ユウリは、「根の国」を目指して熊野に来たと言う。そして、タツヤにそこまで連れていってくれと頼み…。根の国に着いた時、若者たちが見出すものとは。

ROUTE42の作品概要

ROUTE42

公開日:2012年
上映時間:109分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:瀬木直貴
キャスト:高岡蒼佑、菊池亜希子、武田航平、小野真弓 etc

ROUTE42の登場人物(キャスト)

タツヤ(高岡蒼佑)
透き者工場の営業マン。恋人ヨウコとは同棲中で、プロポーズして婚約する。幸せの絶頂の中、車両事故でヨウコを失う。寡黙で滅多に感情を表に出すことがない。
ヨウコ / ユウリ(菊池亜希子)
ヨウコはタツヤの恋人で、イラストレーター。名前「陽子」の通り、明るく天真爛漫な性格。交通事故で死去。ユウリは県外からの旅行客で、「根の国」へ行くために滞在している。ヨウコと瓜二つだが、神話好きでミステリアス。奇妙な縁から、タツヤと熊野古道を目指すことに。
エイスケ(武田航平)
漁師。タツヤとヨウコとは幼馴染。タツヤとは反対に、感情表現が豊かで真っすぐ。タツヤが消えたことを不審に思い、後を追う。
アユミ(小野真弓)
エイスケの恋人で、結婚を間近に控えている。デイサービスセンターに勤めるヘルパー。利用者の北村という男性の対応に悩んでいる。
男(小市慢太郎)
タツヤたちが熊野で出会った中年男性。浮世離れしていて、「根の国」を目指している。会社が倒産した後、家族に家を追い出され、死に場所を求めて十年も各地を放浪していた。
マユミ(矢田亜希子)
タツヤの姉。ヨウコの死去直後に、結婚する。ヨウコが生前、花束のデザインをしていた。恋人を失ったタツヤの心情を心配する。

ROUTE42のネタバレあらすじ

映画『ROUTE42』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ROUTE42のあらすじ【起】

三重県伊勢市。タツヤはヨウコと水族館デートを楽しみ、ヨウコに婚約指輪を渡す。ヨウコは微笑みをたたえて受け入れる。二人は幸福の絶頂にいた。しかしその帰り道、42号線で対向車線の車が突っ込んできて事故が起きる。タツヤは一命を取り留めるが、ヨウコは亡くなってしまう。喪失感に襲われたタツヤは、電話口で辞職を申し出る。

姉マユミの結婚式に参加するため、タツヤは海辺のホテルを訪れる。そこで、ヨウコと瓜二つの女性ユウリに遭遇する。タツヤは思わず凝視する。ウェディングドレス姿のマユミは、ヨウコがデザインしたブーケを持っていた。結婚式でのブーケトス。タツヤは悲しそうにその風景を見守った。

ヨウコとの思い出の場所で、タツヤは再びユウリを見かける。思わず声をかけるが、彼女はまったくの別人だった。一方、エイスケは仕事終わりにタツヤに電話をかけていた。しかし、連絡がつくことはなかった。

タツヤはユウリに自分の事情を話す。ユウリはヨウコの死を他人事に思えず、事故現場の42号線に花をたむけに訪れる。ユウリは突然、熊野古道の先にある「根の国」―あの世を目指していると言い出す。そして、タツヤにその場所まで連れていってくれと願う。

エイスケはタツヤの家を訪ねたが、タツヤは留守にしていた。隠し鍵で家に上がると、タツヤとヨウコ、自分が並んで写った写真を見つける。エイスケは暗い表情をして、その写真をはぎ取る。

ROUTE42のあらすじ【承】

タツヤはヨウコを求めて、ユウリと根の国へ向かうことにした。エイスケは仕事そっちのけでタツヤの捜索に乗り出す。恋人アユミと結婚を控えているが、そのことも忘れかかっていた。タツヤたちは道中、宿に泊まる。ユウリは根の国に行くのだから、もうためらいはないとタツヤを誘惑する。けれど、タツヤは「君はヨウコじゃない」と拒絶した。

タツヤたちが伊弉冉神社に来ると、エイスケが姿を現す。エイスケはタツヤが心配で仕方がなかった。加えて、エイスケはアユミを幸せにする自信がない、と本音を吐露する。宥めようとするタツヤに、エイスケは中学から好きだった、と想いを告白する。根の国を目指すタツヤを止める代わり、エイスケは結婚も仕事も放り出して旅に同行すると言う。

謎めいていたユウリが、自身の過去を明かした。父親の事業が失敗し、ユウリを除いて両親は心中してしまう。ユウリは酷いいじめを受け、整形して他の町へ移った。不倫も経験し、長年強い孤立感に苛まれてきた。

アユミからエイスケに連絡が来る。が、エイスケは応答することなく携帯を海に投げ捨てる。ユウリは、「3人で幸せになろう」と静かに言った。

ROUTE42のあらすじ【転】

3人は熊野古道を歩いていた。森深くなる中、タツヤはエイスケにやはりアユミの元へ帰れと言う。だが、エイスケの意思は固く、タツヤと最期まで一緒にいることを望んでいた。石段に着くと、誰かのうめき声が聞こえてくる。3人は声のする方へ急いだ。

海が見える所―崖に出ると、一人の男が絶叫しながら辺りをうろついていた。男は崖から飛び降りようとしているが、なかなか踏み出せずにいた。タツヤたちに気付いた男は、「死の予行演習」だ、と高らかに言った。

その晩、男の寝床でタツヤたちは男の「死の放浪」話を聞く。工場が倒産して、男は妻子から保険金のために死んでくれと請われた。その後、10年も各地を彷徨って、死に場所を探してきた。今は、かつて男の母が身を投げた、この熊野に落ち着いたという。

その経験からか、男はタツヤたちの死相を見抜く。男の話を聞いて、ユウリはどうしたら根の国へ行けるか尋ねる。男は、根の国へ行くには「スサノオのたどった道」が唯一のルートだと教える。

ROUTE42のあらすじ【結】

男を仲間に加え、タツヤたちは42(しに)号線から新宮方面に向かう。男の気迫に押され、タツヤたちは根の国に通ずる車道を爆走する。勢いをつけて車ごと崖に飛び込めば、根の国に入れるのだと男は叫んだ。

エイスケの頭には、ヨウコとの思い出が走馬灯のように過った。そして、ヨウコの声―「私がいつでもタツヤを照らしてあげる」が聞こえる。すると、車窓に陽が差し込み、タツヤは車を停めた。結局、飛び込むことはしなかった。ユウリは涙を溢れさせ、「誰かに助けてほしかった」と本当の思いを打ち明ける。男だけは崖に立ち、「母の元へ行く」と朗らかに根の国へ消えた。男を見送ったタツヤたちは、手をつないで生きている喜びを噛みしめた。

エイスケはアユミの勤め先に行く。アユミは平手打ちを食らわせるが、二人は再会の抱擁を交わした。タツヤたちはその様子を見届けて後にする。

フェリー乗り場に着き、ユウリは無言で去ろうとする。タツヤがまた会えるか、と引き留めると、ユウリは「もう会わない―ありがとう」と笑顔で返し船に乗り込んだ。タツヤ、ユウリはそれぞれ海を見つめ、思いを馳せる。今までになく穏やかな顔つきで、タツヤは港を去った。

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