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映画『ルワンダの涙』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ルワンダの涙』の概要:1994年4月、ルワンダで、少数民族のツチ族が、対立するフツ族の民兵に大量虐殺されるという事件が発生する。本作は、当時ルワンダにいたイギリス人ジャーナリストの証言に基づいて製作された。この大虐殺で親族を亡くした実際の被害者たちが、現地スタッフやキャストとして撮影に参加している。

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映画『ルワンダの涙』の作品情報

ルワンダの涙

製作年:2005年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
キャスト:ジョン・ハート、ヒュー・ダンシー、クレア=ホープ・アシティ、ドミニク・ホルヴィッツ etc

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映画『ルワンダの涙』の登場人物(キャスト)

クリストファー神父(ジョン・ハート)
イギリスのカトリック教会の司祭で、30年間アフリカの人々に寄り添ってきた。現在はルワンダの首都キガリにある公立技術学校の運営を任され、学校内の教会や近隣の修道院でミサを行っている。気さくな人柄で、現地の人から愛されている。
ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)
国連協力隊の隊員となり、キガリの技術学校に派遣されてきた若手教師。恵まれない子供たちを助けたいという使命感に燃えている。しかし、過酷な現実に打ちのめされる。
デロン大尉(ドミニク・ホルヴィッツ)
ルワンダの平和を監視するという目的で、キガリに駐屯することになった国連平和維持軍小隊の隊長。自衛以外で武器は使えないため、現地ではほぼ何もできない。
マリー(クレア=ホープ・アシティ)
技術学校に通うツチ族の少女。マラソンが得意で、英語も話せる。いつも支えてくれるジョーに、ほのかな恋心を抱いている。
フランソワ(デヴィッド・グヤシ)
技術学校で用務員をしているフツ族の青年。ジョーの通訳もしている。普段は気のいい青年だが、実はフツ族の民兵だった。
ジュリアス(ヴィクター・パワー)
町の薬屋の店主。クリストファー神父とは親しい間柄。彼もフツ族で、ツチ族の虐殺に加担する。
シボナマ(ルイス・マホニー)
フツ族の議員。善人のふりをしてクリストファー神父に近づき、国連軍の様子を探っている。
レイチェル(ニコラ・ウォーカー)
ルワンダで取材中のBBC放送のジャーナリスト。ボスニア紛争も現地で取材した。性根の据わった女性。

映画『ルワンダの涙』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ルワンダの涙』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ルワンダの涙』のあらすじ【起】

1994年4月5日。ルワンダの首都キガリにある公立技術学校の校庭では、マリーというツチ族の少女が一生懸命走っていた。国連協力隊から教師として派遣されたイギリス人のジョー・コナーは、彼女のマラソンを陽気に実況中継する。ジョーはルワンダが初めての勤務地で、とても張り切っていた。

この学校の運営者であるクリストファー神父は、イギリスの由緒あるカトリック教会の司祭で、30年もアフリカ各地で布教活動をしてきた。気さくで心優しいクリストファー神父は、現地の人々に親しまれており、ジョーも彼を尊敬していた。

ルワンダでは、長年フツ族とツチ族が対立関係にあり、30年前にフツ族の政府が誕生してからは、少数民族のツチ族がひどい迫害を受けていた。西欧諸国からの圧力により、大統領はツチ族との政権分担に渋々同意していたが、両者の関係が改善されたわけではない。そのため、国連は平和監視という目的で、キガリに国連平和維持軍の小隊を派遣する。デロン大尉の率いるこの小隊も、技術学校に滞在中だった。

現地の言葉が話せないジョーは、学校で用務員をしているフランソワに通訳を頼んでいた。フランソワと町へ出たとき、ジョーはフツ族の兵士が検問している現場に出くわす。フランソワはフツ族だったのですぐに解放されるが、ツチ族の人は兵士から虐待されていた。

近隣の村では、フツ族がツチ族のリストを作っているという噂が流れており、ツチ族の人々は不安がっていた。町で会ったBBC放送のジャーナリストのレイチェルも、ツチ族の集会を取材中、フツ族がナタでツチ族の人々を皆殺しにする現場に出くわしていた。フツ族のツチ族に対する迫害は、想像以上に深刻だった。

1994年4月6日。クリストファー神父はフツ族のシボナマ議員に頼まれ、学校のハードルを貸し出す。シボナマ議員はそれを理由に学校を訪れ、国連軍の様子を偵察していた。クリストファー神父は、シボナマ議員のことを警戒する。

その日の夜、空港で大統領機が墜落し、大統領が死亡するという大事件が発生する。この時点で、これが事故なのかクーデターなのかは不明だった。

映画『ルワンダの涙』のあらすじ【承】

連絡を受けたデロン大尉は、すぐに兵士を集めて指示を出す。クリストファー神父は長年の経験から、これはクーデターだと睨んでいた。そうであるなら、多くの住民が国連軍の保護を求めて、この学校に集まってくるはずだ。クリストファー神父は、ジョーに覚悟をしておくよう告げる。すでにあちこちから、銃声や砲弾の音が聞こえ始めていた。

デロン大尉はこの学校を要塞にすると決め、門を閉めてしまう。しかし、クリストファー神父はそれに反対し、助けを求める住民のために門を開けさせる。ジョーは、避難してきた住民の声を聞くため、フランソワに通訳を頼む。しかし、フツ族のフランソワは身の危険を感じてどこかへ行ってしまう。学校に避難してきたのは、みんなツチ族の住民だった。クリストファー神父は、住民のために動いてくれるようデロン大尉に頼むが、本部からは学校を避難所にしないよう指示が出ていた。デロン大尉たちの任務は、あくまで平和の監視であって、難民の保護ではないのだ。

1994年4月7日。大統領機の墜落はツチ族のテロによるものと判明し、フツ族の暴動が起きる。これを受け、キガリに駐在中の白人たちも次々と学校に避難してくる。デロン大尉から、彼らにトイレ付きの個室をあてがうよう言われ、クリストファー神父は呆れる。

ジョーはマリーのことが心配になり、トラックで町へ出る。町は不気味に静まり返っており、マリーの家にも人影はなかった。通りでは、フツ族の民兵がバリケードを築いており、ジョーも恐ろしい思いをする。幸い、マリーの一家は学校に避難していた。

ツチ族の議員は、国連本部に介入の要求をしてくれるようデロン大尉に頼む。フツ族はツチ族の全滅を計画しており、これはナチスのユダヤ人大量虐殺と全く同じだと彼は訴える。しかしデロン大尉は、その申し出を断る。彼らは、すでに撤退することになっていた。

マリーの父親は賢明な人物で、難民たちで自主防衛する方法を考えていた。ジョーは彼らにできる限り協力したいと考え、物資の援助を約束する。しかしクリストファー神父は、こんな時でもいつも通りミサを開く。ジョーはそれどころではないと苛立つが、クリストファー神父は、こんな時だからこそミサが必要なのだと考えていた。

シボナマ議員はクリストファー神父を呼び、首相を護衛していた10名の国連軍兵士が行方不明になっているのだと伝える。彼は「政府はこの学校に難民を入れることに反対しているとデロン大尉に伝えてほしい」と語り、やんわりとルワンダの問題に介入しないよう警告する。政府にとって、国連やクリストファー神父たちの存在は邪魔でしかなかった。

映画『ルワンダの涙』のあらすじ【転】

クリストファー神父は、国連まで標的にされていることに衝撃を受ける。ジョーは、この状況をテレビで世界に発信できたら、国連も積極的に動いてくれるのではないかと考える。ジョーは、BBC放送の本部まで護衛をつけてくれるようデロン大尉に頼むが、断られる。デロン大尉のもとには、行方不明の兵士が政府の兵舎で虐殺されたという情報が入っていた。デロン大尉は現地の責任者として、これ以上の犠牲を出すわけにはいかなかったのだ。

それでもジョーは怯まず、ひとりでBBC放送へ向かう。学校には難民だけでなく40人の白人もいると聞き、レイチェルは取材する価値があると考える。ジョーはトラックにレイチェルとカメラマンを乗せ、学校へ戻る。

帰り道、トラックはフツ族の民兵に止められる。3人は車から降ろされ、危険な状況になるが、レイチェルの機転で解放される。しかしジョーは、知り合いのツチ族の男性がナタで虐殺されるのを見てしまう。さらにショックだったのは、あのフランシスまで血のついたナタを持っていたことだった。彼もフツ族の民兵だったのだ。

通りには、ツチ族の人たちの死体が転がっていた。フツ族の民兵は、子供や赤ん坊でも容赦なくナタや棍棒で虐殺していた。レイチェルの情報によると、民兵だけでなく一般人や警官まで、この虐殺行為に加担しているらしかった。

学校に到着したレイチェルは、デロン大尉にインタビューする。彼女は、「なぜ国連はこの集団虐殺を阻止しないのか」という質問をぶつける。デロン大尉は、命令されていないことはできないし、武器の使用も自衛のためにしか許されていないと反論する。自衛以外の目的で武器を使用する場合は、国連安保理の許可が必要だった。

クリストファー神父は、「彼らはなぜ国連兵を殺したのか?」とデロン大尉に聞いてみる。そんなことをしたらタダではすまないことは、ルワンダ政府もわかっているはずだ。デロン大尉は、ソマリアで18名のアメリカ人が殺害された時に軍が撤退したことを例にあげ、彼らの狙いがそこにあることを説明する。

その夜、ジョーはレイチェルと話をする。ジョーは、人々のために尽くしたいと思ってこの地へ来た。しかし今は、ここから逃げ出したいと思うようになっていた。レイチェルは、ボスニアで殺された白人を見た時は毎日泣いていたのに、ここで黒人の死体を見ても涙が出ないのだと語る。レイチェルは、人間はみんな身勝手なものだと割り切っていた。

その夜、停電した学校で、ツチ族の女性が赤ちゃんを出産する。彼女は、出産を手伝ってくれた神父に感謝し、その子をクリストファーと名付ける。

映画『ルワンダの涙』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、別の教会で神父が殺されたという知らせが入る。クリストファー神父は修道女たちが心配になり、トラックで修道院へ向かう。昨日生まれた赤ちゃんの具合も悪いので、途中で薬屋にも寄ることにする。

薬屋のジュリアスは、クリストファー神父と親しく、多めに金を渡したら薬を譲ってくれた。しかしジュリアスもフツ族で、ツチ族の人を虐殺していた。

修道院には、レイプされてから虐殺された修道女たちの死体が転がっていた。帰り道、学校のハードルが民兵のバリケードに使われているのを見て、クリストファー神父は強い怒りを感じる。

デロン大尉は、死体に群がる犬を撃ち殺すので、銃声に驚かないよう難民に伝えてくれと、クリストファー神父に頼む。クリストファー神父は、「犬が攻撃してきたのか」とデロン大尉に詰めよる。犬を殺すために武器を使えるのなら、難民を守るためにも使えばいいではないか。クリストファー神父はそう言いたかったのだ。希望だけを頼りに、この地で頑張ってきたクリストファー神父も、さすがに参っていた。

ようやくやってきたフランス軍は、トラックに白人だけを乗せてさっさと帰ってしまい、難民は絶望する。ここにいても助からないと悟った難民は、学校の裏口から逃げ出す。しかし、学校の周辺は大勢の民兵で取り囲まれており、逃げ出した難民は次々とナタで虐殺される。ジョーは、昨日お産した母親と赤ちゃんまで虐殺されるのを目撃し、言葉を失う。その夜、クリストファー神父は「私たちもここを出よう」と、ジョーに声をかける。

翌日、クリストファー神父は子供たちを集め、聖体拝受の儀式を行う。教会の外では、デロン大尉たちが、撤退の準備を進めていた。そしてジョーも荷物をまとめる。

国連軍のトラックがやってきた。マリーは、ジョーまでトラックに乗り込むのを見て、涙を流す。マリーの父親は、「撤退する前に銃で私たちを殺して欲しい」とデロン大尉に頼む。彼らは、せめて苦痛のない死に方をしたかった。しかし、その願いも聞き入れてもらえない。

2500人以上の難民を見捨て、国連軍のトラックは出発する。しかしトラックに、クリストファー神父の姿はない。ジョーは一緒に逃げるよう説得したが、クリストファー神父は「神はここにいる、私はかつてないほど深く神の愛を感じているのだよ」と言って、学校に残っていた。民兵たちは、国連軍が撤退するのを見て歓声をあげる。

クリストファー神父はたったひとりで、子供たちを逃がすために動き出す。彼はトラックの荷台にできるだけ多くの子供を乗せ、その上にシートをかぶせて学校を出る。その中にはマリーもいた。クリストファー神父がいなくなったのを確認し、シボナマ議員は「作業開始」と冷酷に告げる。それを合図に、大勢の民兵が学校になだれ込む。そして2500人以上の難民が、学校で虐殺される。

夜、トラックは民兵に止められる。民兵の中には薬屋のジュリアスもいて、クリストファー神父は彼と話をする。荷台の子供たちは、クリストファー神父が民兵たちの注意を引き付けている隙に、藪の中へ逃げ込んでいく。しかしクリストファー神父は、興奮したジュリアスに撃たれてしまう。彼は、最後のひとりのマリーが逃げたのを見届け、静かに目を閉じる。マリーは学校でのマラソンを思い出しながら、ひたすら走った。

その後もフツ族の虐殺は続き、この年の4月から7月までの4ヶ月間で、80万人以上のツチ族が虐殺された。しかし国連は、これが集団虐殺行為であることを認めようとしなかった。

5年後。イギリスへ戻っていたジョーを、マリーが訪ねてくる。彼女はジョーに、あの日逃げた理由を聞く。ジョーは「死ぬのが怖かった」と正直に答える。マリーはジョーを責めたりせず、ただ静かに「クリストファー神父や犠牲になった人たちのためにも、与えられた時間を無駄にしないよう生きたい」と語るのだった。

映画『ルワンダの涙』の感想・評価・レビュー

ルワンダで起こった虐殺の真実。プロデューサーの経験が元になった作品であり、舞台は首都にある公立技術学校だ。突然起こった大虐殺に、国中が混乱する。いつ殺されるか分からない恐怖が、常につきまとう。国連軍が任務を放棄したことによって、たくさんの難民が殺害された。まだ記憶に新しいほど近年に、現実に起こった悲劇には、とても考えさせられるものがある。2度と繰り返してはならない、そして忘れてはならない歴史が、この作品に刻み込まれている。(女性 30代)


ホテル・ルワンダを以前観たためか、”ルワンダ”という響きにはドキッとさせられ、観始める前から緊張感が走ってしまう。この作品も大量虐殺の史実が描かれていて、虚しさに胸が締め付けられる。身体的特徴が何ら変わらない民族同士の争いは、外の人間からしたら無意味にしか映らない。生まれる時代・場所が違えば人生はここまで変貌してしまうのかと痛感する。自身の生活の豊かさをこの作品を通して実感しなければならないと思う。(男性 20代)

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