映画『最後の命』のネタバレあらすじ結末

最後の命の概要:2014年製作の日本映画。芥川賞作家中村文則の小説を映画化した作品で、幼い頃に遭遇した強姦事件がトラウマとなった男二人が、大人になって再会し過去と現在の殺人事件が複雑に絡み合っていくサスペンスドラマ。

最後の命の作品概要

最後の命

公開日:2014年
上映時間:110分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:松本准平
キャスト:柳楽優弥、矢野聖人、比留川游、内田慈 etc

最後の命の登場人物(キャスト)

明瀬桂人(柳楽優弥)
子供の頃に偶然見てしまった集団婦女暴行事件がトラウマとなり、大人になっても女性との関係をうまく築くことが出来ない。温厚で優しい性格の男性。
冴木裕一(矢野聖人)
子供の頃に見てしまった婦女暴行事件のせいで、自分の中の悪が目覚めてしまう女性を襲うようになってしまう。
小泉香(比留間游)
桂人と冴木の高校の同級生。明るく可愛らしい女性だが、思い込みが激しく冴木とつきあったことで精神バランスを崩していく。

最後の命のネタバレあらすじ

映画『最後の命』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

最後の命のあらすじ【起】

今日も桂人は家にヘルスの女を呼んでいた。
金の無い彼女は、今週もう1度呼んでくれいかと頼んで帰っていった。
その夜、一人でいる桂人の家に電話がかかってきた。
冴木からだった。
冴木とは小、中、高の同級生で、卒業した以来会っていなかった。
冴木は「会いたい」と言う。
その電話に戸惑いながらも、桂人は待ち合わせの場所へ行った。
久しぶりに会った冴木は、二人が昔よく言った合い言葉を言ってきた。
「世界が」と言う冴木に笑いながら桂人は「終わる」と言った。

バーで久しぶりに話した後、「桂人の家を見せて」と冴木に言われ家に向かう二人。
家で「女はいるのか」と聞く冴木に、躊躇しながら香のことを話した。
香も二人の同級生で、学生の頃は冴木と付き合っていたのだった。
桂人と付き合ってはいたが、現在の香は心のバランスを崩し病院にかかっていた。
香の話が出ると気分が悪いと帰宅した冴木だった。

冴木が帰った後、ヘルスの女から電話があった。
もう1度呼んでくれないなら金を貸してくれとのことだった。
煙草をすう桂人は家の外に出て、歩道からトラックの前に飛び込もうとするが出来なかった。
行くところも無く、自宅に帰るとそこにヘルスの女が死んでいた。

警察の取り調べで、完全に犯人扱いをされた桂人。
その取り調べは酷いものだった。
指名をしていないヘルスの女が勝手に部屋に入ること事態おかしいし、桂人が普段鍵をかけていないことも疑われていた。

最後の命のあらすじ【承】

その頃警察では冴木の名前があがる。
彼は連続婦女暴行事件の指名手配をされており、桂人の部屋から指紋があがったことからだった。

子供の頃、冴木と桂人はホームレスの住処に出入りして、お使いを頼まれてはお駄賃をもらっていた。
冴木は桂人に「家を出る、二人で秘密基地に住もう」と提案した。
その夜、会った二人は工場跡地でいつものホームレス達がやっちりという知り合いの女性を集団強姦している現場を目撃してしまう。
その現場は酷いもので、目を背けたくなるようなものだった。
二人が見ていることに気がついたホームレスは中に二人を呼び、笑いながら現場を見せる。
何とか逃げ出すことが出来た二人だったが、翌日やっちりは死んだと知った。

その後から二人の心には消えない傷が残った。
女に対する暴力的な行為に魅力を感じる冴木と、異常なまでに女を嫌う潔癖の桂人だ。
桂人は女性に反応していく自分を気持ち悪とさえ思い、カウンセリングに通っていた。
女性を思う度に、昔聞いたあの叫び声が聞こえてくるというのだ。
桂人と冴木の知り合いで香という女の子がいた。
ヴァイオリンとピアノをたしなむ女性らしい子で、桂人は彼女に惹かれていた。

最後の命のあらすじ【転】

数年後、酔いつぶれた香と再会する桂人。
香と桂人は同じ大学に通っていた、香はそれを知っていて声をかけたかったが出来なかったと言う。
そして朝起きたら桂人の家にいることで驚いたのだと言った。
ランチをしてデートすることになった二人は、夜の街並みを歩いている。
人に触れられるのが苦手だと言う桂人の手を握る香。

その日以来、香と一緒にいる桂人だったが、香の異変に気がつく。
異常なまでの心配性で、出かけた先でもガスの元栓や鍵をかけたかなど不安でしょうがなかった。
それは桂人のあるはずのない浮気までも疑うようになっていき、おかしくなっていく。
また、香は冴木との関係を話し始めた。
冴木は襲うようなプレイをしたいと求め始め、香は応じたという。
しかしそれが非常に恐かったという香。
泣いた香の前で、冴木も泣きながら最後までしたのだと。
香は「自分が冴木をあんなに恐くしたのではないか」と思ったのだと話した。
それ以来息の吸い方さえわからなくなると告白した香だった。

しかししばらくたってから突然桂人に別れを告げる香。
だがこの後、別れたにも関わらず桂人の女性関係を疑っては発作のように発狂することもあった。

最後の命のあらすじ【結】

桂人が出先から自宅に帰ると、冴木がいた。
冴木は桂人にヘルスの女のことを謝罪する。
そして冴木は静かに話し始めた。
やっちりが強姦されていた時、冴木は生まれて初めて勃起したのだと言った。
現場を見たときは恐かったが、自分も参加したいと思ったと。
そして自分もその後、悪そのものになってしまおうと中学生をレイプしようとしたこともある。
しかしこの現場を偶然桂人に見られ止められたことで、止めようと思ったこともあったが無理だった。
その欲望を満たすため、冴木はヘルスの女に強姦プレイを頼んだ。
すると女は本当に強姦するようなプレイを外でしてくれるという。
言われた場所に冴木が行くと、そこに居た女性をヘルスの女だと勘違いし襲ってしまう。
途中で気がついたが、冴木は止めなかった。
結局、そのヘルスの女の企みでこの一件で金を要求されたのだ。
その後も同意の元で関係を持った人妻の夫に現場を目撃され、女が嘘をついたことで強姦罪の容疑者となった冴木は指名手配されることとなったことを話した。

ある日、桂人は押し入れの中に爪のひっかいた跡があることを発見する。
急いで香が入院している病院にタクシーで向かうと、そこに冴木の姿が。
跡を追っていくと冴木は線路の上にある陸橋にいた。
電話をする桂人。
桂人は気がついた。
「本当は殺したのはおまえでは無いのではないか?」と。

桂人の推測はこうだった。
香が最初誰も居ない自分の部屋にいて、金を借りにきたヘルスの女に嫉妬しもみ合った。そこで頭を殴ったところに冴木は入って来た。
そこで香の罪をかばったのだろうと言うことだった。
爪でひっかく癖のある香を知っていた桂人は、押し入れに新しい傷跡があったのだ。

香の精神状態がおかしくなったのは自分のせいなのかもしれないと言う冴木に、そんなことはないと強く言う桂人。
冴木を見失った桂人は必死で探す。
死んだ方がましだという冴木に焦りを覚える桂人が、ふと線路脇にいる冴木を見つける。
電話越しに「ありがとう」と言いながら、毒薬を飲んだ。

香の病院で冴木の死を報告する桂人は、「このままずっと考えてどうしようもなかったら俺も一緒に狂おうと思うよ」と話した。
そしてそっと香を抱き寄せた。

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