映画「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」未来の地球を救え!

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレターの概要:「パリ、テキサス」(84)や「ベルリン天使の詩」(87)のヴィム・ヴェンダースがセバスチャン・サルガドの写真と活動の軌跡を追ったドキュメンタリー。サイレント映画のような写真で地球の最後を映し出す衝撃作。

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター みどころ

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
映画『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』の見どころを紹介します。

失われつつある地球の姿を求めて

ヴィム・ヴェンダース監督がジュリアーノ・リベイロ・サルガドと共に撮った「セバスチャン・サルガド~地球へのラブレター」。サイレント映画のような写真とサルガドの活動を追ったドキュメンタリーです。セバスチャン・サルガドは、30代から写真に目覚め、世界各地で写真を撮り続けています。

ドキュメンタリーでは、「死、破壊、腐敗」をテーマにサルガドが撮った写真とサルガドが歩んだ軌跡をたどります。あなたはサルガドの写真集を見たことはありますか?まだの方はぜひこの映画でサルガドの写真と彼の社会活動について知って下さい。これを見れば、写真に対する見方も変わりますよ。

サルガドの写真はモノクロでありながら、映し出される人や自然が語りかけてくるような、想像力に満ちた作品です。

「写真は我が人生」と語る、セバスチャン・サルガド

ブラジル出身の写真家。経済学の博士号を持ち、社会活動家としても活動しています。写真に目覚めたのが30代からで、白黒でありながら想像力に満ちた写真を撮ります。サルガドの魅力はただ写真を撮るだけでなく、行動する人である点です。

サルガドの視点から何を学べるか?地球規模での俯瞰的な視点を持つことではないでしょうか?社会活動家としては、熱帯雨林の保護活動に取り組んでいます。この活動もまた写真の延長線上にあります。サルガドは、ルワンダの大虐殺に遭遇し、ひどい衝撃を受けました。それが世界の貧困や内戦、過酷な児童労働、難民等を撮る動機です。

サルガドの写真集では、2013年に出した「セバスチャン・サルガド~genesis(ジェネシス)」がおすすめです。

サルガドに関心を持った方は、TEDの「写真が見せるサイレト・ドラマ」もご覧ください。サルガド自身が、写真と社会活動について語っていますよ。映画には、妻も出演し、サルガドの活動を支えています。

ロードムービーの天才 ヴィム・ヴェンダースの魅力

「パリ、テキサス」(84)や「ベルリン天使の詩」(87)、そして「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」(99)で有名。ロードムービーの天才で、ドキュメンタリー映画も撮っています。

ヴィム・ヴェンダースの魅力はドイツ人らしい哲学的ナレーションと人物描写、モノクロ映像にあります。代表的な2作品を紹介します。1作目は、「パリ、テキサス」。幼い息子と共に失踪した妻を探しにテキサス州パリを目指す物語。モーテルの部屋で電話越しに妻と再会した夫が苦悩を伝える場面が印象的です。

2作目は、「ベルリン天使の詩」。ベルリンを舞台に天使ダミエルが、地上の舞姫マリエルと恋に落ちます。前半はモノクロだが、ベルリンの壁が崩壊するとカラー映像になります。天使が主人公のラブストーリー。

ニコラス・ケイジ&メグ・ライアンでリメイクされた「シティ・オブ・エンジェル」(98)は散々でしたけど、「ベルリン天使の詩」は素晴らしいですよ。

「セバスチャン・サルガド~地球へのラブレター」は、ドキュメンタリーですが、ロードムービーの要素もあり、サルガドの写真と重なる点が多いと思います。本作は第67回カンヌ映画祭「ある視点」部門に選ばれています。

地球最後の姿は未来の私たちかもしれません。俯瞰的な視点とリアリズムの追求が想像力を拡げます。ぜひ劇場でご覧下さい。

まとめ

「パリ、テキサス」(84)や「ベルリン天使の詩」(87)のヴィム・ヴェンダース監督がセバスチャン・サルガドの写真と活動の軌跡を追ったドキュメンタリー。サルガドの息子ジュリアーノ・リベイロ・サルガドと共に撮影され、写真集「genesis」の魅力をあますことなく伝えます。

サルガドのサイレント映画のように美しい写真は、言葉以上の感動と心の揺さぶりをもたらす。写真のテーマは「死、破壊、腐敗」。そのテーマとヴィム・ヴェンダースの映像美がリンクして、メッセージ性の強い作品となりました。

「地球を新しい視点から観る映画」だとサルガド自身が語っています。人類はこれから先、存続できるのか?それはこの映画を観るあなたにかかっています。映画と併せて、サルガドの写真集もぜひご覧下さい。

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