映画『真田十勇士』あらすじネタバレ結末と感想

真田十勇士の概要:『真田十勇士』は、徳川家康も恐れた名将・真田幸村が本当は運が良かっただけの腰抜けだったら、という切り口で、幸村を名に恥じぬ名将にするために集った「真田十勇士」を描く。

真田十勇士 あらすじネタバレ

真田十勇士
映画『真田十勇士』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

真田十勇士 あらすじ【起・承】

天下分け目の大戦・関ケ原の戦いからしばらく。真田幸村はある男と出会う。その男は、猿飛佐助。
人質を取って立てこもる佐助に、幸村は自分が身代わりになるというが、かの名将「真田幸村」と知った佐助は何か策があるに違いないと降参する。

実は、天下に名高い武将・真田幸村は、運だけで生き残り、名前ばかりが有名になっただけの単なる腰抜けだった。本当の自分の姿と、世間が思い描く「幸村像」のギャップに嫌気がさした幸村は、いっそここで賊に殺された方がましと思ったのだった。これを聞いた佐助は、何か面白いことをやって楽しく生きたいと思い、幸村を名実ともに天下一の武将に仕立て上げるために立ち上がる。

佐助によって集められたのは、彼と同じ抜け忍である霧隠才蔵をはじめとする9人。こうして「真田十勇士」は集結する。

徳川との戦にそなえ、豊臣方の武将たちは集められ、幸村も秀頼の母・淀殿に呼ばれた。実は、淀殿はまだ関白秀吉が存命の頃から幸村を慕っており、それを打ち明けたこともあった。幸村は臣下の立場であり、何も答えることはできなかった。今回、戦に際して再会し、淀殿はまだ気持ちが変わっていないことを打ち明け、戦での活躍を期待する、と告げる。

徳川の大軍勢に比べ、豊臣方の戦力は乏しい。そんな中、幸村は頼りにされ、佐助と才蔵の言うままに振舞って出城を築くことになる。これが有名な「真田丸」である。
大坂城は真田丸によって守られ、佐助と才蔵の軍略によって徳川を退ける。

勝利に沸く豊臣方だったが、佐助・才蔵がいた忍びの里のくのいち・火垂に、「豊臣方は絶対に勝てない」と告げられる。火垂は徳川方につく父とともに忍として働いているが、昔から慕っている才蔵が忘れられずにいたのだった。

そしてその言葉の通り、豊臣方は追いつめられることになる。和平交渉によって、大坂城の堀が埋められることになったのである。

真田十勇士 あらすじ【転・結】

淀殿の一存で堀の埋め立ては決まった。これで再び戦となれば城は丸裸状態となってしまう。
そんな中、火垂は才蔵に「豊臣が絶対に勝てない」証拠を突きつける。

佐助らの嫌な予感は当たり、徳川はすぐにまた軍を率いてやってきた。前回よりもさらに不利な状況で戦うことになる。幸村は、徳川との戦いを前にある決意をする。
ある夜、佐助は淀殿の寝所に現れた。そこで、幸村からの伝言を告げる。「初めて会った時から慕っていた」と伝えると、淀殿は涙を流した。

最後の戦を前に、幸村は息子・大助や仲間に、自分が本当は腰抜けであることを打ち明けた。その上で、最後は自分の策で家康の首を討ちとろうと決意した。
最後の最後に本物の武士として生きようとする幸村に、佐助らはただ付き従い、邪魔をする敵兵を薙ぎ払っていく。
幸村・大助親子は家康本陣で討ち死にするが、その姿を見た家康は「本物の武士であった」と称えた。

主君と十勇士の半数が亡くなった。
大阪城も敵が侵入している。淀殿と秀頼は地下の蔵に逃げ延びていた。二人を荷に混ぜて運び出す計画だったが、仲間割れが起こる。才蔵は火垂から受け取った文で、淀殿が徳川と通じていたことを知っていたのだ。裏切りを糾弾し、許せず殺そうとする才蔵を佐助が止めようとする。しかし才蔵の子分である三好兄弟が佐助に攻撃し、その場は騒然となる。

徳川の武将がこの場に現れ、淀殿と徳川のつながりを知った者を処分しようとするが、全員が殺し合い果てる姿を目撃して満足し去って行った。

淀殿・秀頼親子は死に、佐助と才蔵は刺し違えて死んだ。それを火垂一人がただ眺めて涙する……
が、佐助が目を覚ましたと同時に全員が息を吹き返した。そう、すべて芝居だったのである。敵方の火垂をも巻き込んだ芝居によって全員一度死んだように見せかけていたのだ。
秀頼だけは最後まで反対したため、容姿が瓜二つの十勇士の一人・甚八が成り代わっていたのだ。

大阪城と共に果てることを決めた淀殿を残し、一同は小舟に乗って燃える城から脱出。その後、南へ向かって航海する。

真田十勇士 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2016年
  • 上映時間:135分
  • ジャンル:歴史、アクション、時代劇映画
  • 監督:堤幸彦
  • キャスト:中村勘九郎、松坂桃李、大島優子、永山絢斗 etc

真田十勇士 批評・レビュー

映画『真田十勇士』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

大河ドラマ『真田丸』にぶつける潔さ

名将・真田幸村に仕えた十勇士は、実在したかどうかさえも定かではない人物が多い。あくまでフィクションである。近世、徳川の世になってすぐにもこういった講談がもてはやされ、民衆に親しまれていた。
本作では、エンドロールの中で、秀頼が最終的には天草四郎となって徳川と戦った(かも)という感じで締めくくっている。歴史の中で敗者となった人物が実は生きていた、というような話はよくあり、人々に愛される人物であれば尚更。講談といえば、上方講談では「幸村勝利で終わる夏の陣」がまことしやかに語られていた、ともいう。
豊臣方、特に真田は人々に愛されていたからこそ、フィクションとしても親しまれていたのだろう。
といっても、この映画で描かれる真田幸村は講談で親しまれたヒーローとしての幸村とはまるで違う。ヘタレで弱腰な真田幸村を、今まさに放送している『真田丸』にぶつける、というのがすごい。
しかし、だからこそ比較して観ると面白さも感じられる。誰もこの作品を「歴史」として真に受ける人はいないと思うので、史実と比較してみて、設定の大胆さやエンターテイメント性を楽しめばいいと思う。

演出が少々くどい

元々が舞台作品だった、というのも理由なのかもしれないが、随所で演出のくどさが気になった。特に主役の佐助、それから火垂。俳優本人のクセの強さも手伝ってか、かなり演劇くさい仕上がりになっている。
そこを面白いととるか、苦手とするかは、人の好みによると感じた。

真田十勇士 感想まとめ

『真田丸』に正面からぶつかっているという時点で、リアリティのある本格的な歴史物として勝負するつもりはないのだろうと思っていた。その通り、序盤から堤幸彦節炸裂で、何故かアニメ映像から始まったり、オープニングは弾けていたりと、ぶっ飛んだ作品だった。
堤幸彦監督作品が苦手な人や、あまりにも現実離れした時代劇が受け付けられない人にとっては外れだったかもしれないが、今まであまり見ない新しい時代劇の形として、これだけ好き放題エンターテイメント性を強調した作品はなかなかないので、良かったのではないかと思う。私は正直あまり期待していなかったが、観て良かったと思える作品だった。

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