映画『三国志(2008)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

三国志(2008)の概要:2008年製作の中国・韓国合作映画。三国志のメイン登場人物である趙雲を主人公にした珍しい作品で、三国志全体というよりも趙雲の視点から見た戦いと彼の人生観を描いた作品である。

三国志 あらすじ

三国志
映画『三国志(2008)』のあらすじを紹介します。

憧れと生活の苦しさから、劉備が建国した蜀の国の一兵士として隊に入る趙雲(アンディ・ラウ)。
そこで彼は同郷の先輩・平安(サモハン・キンポー)と出会う。
平安は中国を蜀が統一し民に平穏な生活が訪れるという理想を持っていた。
何度も見た地図を、兄と慕う趙雲にあげた平安。
彼らは兄弟として共に戦うようになる。

ある日前衛隊長の首をとった平安は、主君劉備の家族の馬車警備を命じられる。
しかしそこへ天敵である魏軍が押し寄せ、平安は家族を見失ってしまった。
すごすごと戻ってくる平安に罰が下されようとした時、趙雲は一人でその家族を探しに行くと申し出る。
そして向かった長坂。
馬車を見つけた趙雲だったがすでに劉備の妻は死んでいた。
当然息子の阿斗も死んでいると思われたが、息をしているではないか。
趙雲は自分の鎧にしっかりと阿斗を入れ、魏軍の中を一騎駆け抜けた。
阿斗を無事に助けることに成功した趙雲は、蜀の上層部から一目置かれるようになる。

際限の無い強さを見せつけた趙雲。
この日から幾度も戦いに勝利し、自分の軍を持つようになっていく。
そして蜀の関羽・張飛・馬超・黄忠と共に蜀の五虎将軍に任命される。
故郷では恋をしたが国のために戦場で戦い、自分の人生を蜀のために費やした。
それは男の誇りであり、ロマンでもあった。

やがて関羽や張飛も戦場で死んだ。
今では老兵となった趙雲は、仲間の息子たちと最後の北伐の戦場に出向く相談をしていた。
劉備がすでに没した蜀では諸葛亮弘明がとりしきっている。
孔明は趙雲に若者に任せろと助言する。
しかし趙雲は引かなかった。

三国志 ネタバレ結末・ラスト

北伐へ出向いた趙雲の軍隊は、魏の曹操の孫娘と対決しようとしている。
魏軍の方が人数も多く、勝利の行方が危ぶまれたが趙雲は孔明が必ず援軍をよこすと信じでいた。

しかし戦いが長引く中で趙雲は老兵の自分が囮になり、他の若い将軍達が魏軍に奇襲攻撃を仕掛けるという作戦であることを知る。
待ってもこらえても援軍は来ないのだ。
蜀のために尽くしてきた自分の人生の儚さとプライドを思い、悔しさと穏やかな思いに駆られる趙雲。

また趙雲軍についてきた同じく老兵となった平安が趙雲を裏切り、魏軍に情報を渡していた事実も発覚する。

しかし趙雲はわが身の最後を思い平安も許すのであった。

そして仲間がどんどん殺られていく中で兄に最後のお願いをする。
戦に出るための太鼓を自分のために叩いてくれないかと。
趙雲はたった一人、兄の鳴らす太鼓の中魏軍の中に消えていった。

三国志 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:歴史、アクション
  • 監督:ダニエル・リー
  • キャスト:アンディ・ラウ、マギー・Q、サモ・ハン、ヴァネス・ウー etc

三国志 批評・レビュー

映画『三国志(2008)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

惜しいストーリーの完成度

三国志ファンなら見てみたいと思うかもしれない、趙雲をクローズアップした作品。
しかも主演もアンディ・ラウとマイナーすぎるわけではない。
そして一人だけをフィーチャーしていることから、三国志ならではの大きな世界観もそんなに必要なく物語としては完成度が高い。
しかしその完成度は前半から後半に繋がるところまでなのである。
趙雲が活躍するいわば「長坂の戦」は阿斗を一人で守り抜く大事なシーンであり、まさにファンなら誰しもが映像で観たい名場面。
このシーンに思わず興奮し、その後の関羽や張飛たちとの活躍も理想を具現化してくれたような感動が訪れる。
もしかして「このままいくのか?もしかしたら名作ではなかろうか?」というこちらの予想を裏切り始めるのだ。

それは、曹操の孫娘の登場からである。
彼女を売り出したいのか知らないが、やたらにビジュアル的にこの孫娘を映すようになる。
その時間も非常に無駄な長さであり嫌気が差す。
このどうでも良い戦いが長すぎて、ドラゴンボールの戦闘シーンを思いだすほどだ。
時間稼ぎなのか、もうネタが無いのか、いずれにしても勿体なさすぎる出来あがりであった。

もう少し三国志感が欲しかった

趙雲クローズアップ作品なので確かにそんなに三国志という堅苦しい縛りはいらないのだが、もう少し仲間との協力シーンなど見せ場が欲しかった。
レッドクリフと比べても見劣りしない内容である本作品。
だがしかしあちらは金で大掛かりなセットを作りエンターテインメントとして成功している。
三国志ブームが来ていたこの時だからこそ作ったのかもしれないが、三国志としての重要性を出せていたら隠れ名作になっていたことだろう。

三国志 感想まとめ

三国志というと登場人物が多く、好きでない人は頭が混乱するだけの国盗り物語という印象であろう。
その中で、近年歴史映画の中では珍しくヒットしたのが「レッドクリフシリーズ」である。
この映画は登場人物を削り、細かい戦闘シーンを無くし、最後は笑ってしまうほどの個人戦になるという少々おそまつなラストが話題であったのだが、本作品は内容がしっかりと重く無理なスケール感は描かず好感が持てる。
特に三国志登場人物の中で人気がある趙雲が主人公という作品が少ない中、かなり頑張っているという感想を持った。

主演のアンディ・ラウは体の線が細く趙雲のイメージには合わないように思ったが撮影の仕方だろうか。
映画の中では非常に大きく見えた。
特に最後の戦に向かうシーンはまさに孤高の武士であった。

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