映画『秋刀魚の味(1962)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『秋刀魚の味(1962)』のネタバレあらすじ結末

秋刀魚の味(1962)の概要:妻に先立たれた男が直面する、老いへの不安と娘の結婚をめぐる家族の関係を描いた小津安二郎の代表作。最愛の母を亡くした監督自身の投影を、小津作品常連の笠智衆が見事に演じきる。

秋刀魚の味の作品概要

秋刀魚の味

公開日:1962年
上映時間:113分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:小津安二郎
キャスト:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子 etc

秋刀魚の味の登場人物(キャスト)

平山周平(笠智衆)
一般の会社に勤めている。妻を亡くし、現在は実家で長女、次男と共に暮らす。現状の暮らしに満足しているが、友人達のアドバイスなどを受け自身の老後に不安を感じ始める。
平山路子(岩下志麻)
平山家の長女。母を亡くして以来、家族の身の回りの世話をしている。家の事を考え、結婚を躊躇している。
平山幸一(佐田啓二)
平山家の長男。現在は妻と二人で団地に暮らしている。兄弟達には威厳のある兄だが、妻の秋子には尻に敷かれている。
河合秀三(中村伸郎)
周平の学生時代からの旧友。何かにつけて周平に老後の人生について注意を促す。
佐久間清太郎(東野英治郎)
周平達の恩師。現在は教師を辞めて娘と二人ラーメン屋を営む。

秋刀魚の味のネタバレあらすじ

映画『秋刀魚の味(1962)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

秋刀魚の味のあらすじ【起】

いつものようにお決まりの小料理屋で、かつての旧友二人とお酒を酌み交わす周平。今度のクラス会にかつての恩師であった佐久間を呼ぼうという話になる。そんな中、友人の河合はかねてから提案していた路子の縁談話を持ち出す。しかし、周平はまだ必要ないと断るのだった。

家に帰ると娘路子が迎える。妻を亡くした周平の家では家政婦さんを雇っているが、基本的には路子が周平の身の回りの世話をしているのだ。

河合は同じ職場で働く路子に縁談の話をするが、路子は家が困るからという理由でそれを渋るのだった。

クラス会に集まった周平と旧友達。そこにはかつての恩師佐久間もいる。佐久間は妻を早くに亡くし、一人娘はまだ結婚せずに家にいると言う。泥酔した佐久間を家まで送った周平と河合を一人娘の伴子が出迎える。そこは一軒のラーメン屋で、佐久間は一人娘とラーメン屋を営んでいるのだ。周平と河合が去った後、伴子は泥酔した父を呆れた顔で見つめ泣き出すのだった。後日、周平は河合に早くに美智子が結婚しないと佐久間みたいになってしまうぞと言われるのだった。

秋刀魚の味のあらすじ【承】

周平が友人達から預かった記念品名目の2万円を渡しに佐久間のラーメン屋へと再び訪れる。そこで海兵の艦長だった時の乗組員にばったりと会う。バーが立ち並ぶ繁華街で飲み明かす周平と乗組員。どうして日本は負けたのだろうか、もし日本が勝っていたら今頃もっと裕福に暮らせていたんじゃないか、そんなことを嘆きながら酒を酌み交わしていると、どこか亡くした妻の面影を持っているバーのママが軍隊マーチをレコードにかける。曲に合わせて敬礼する二人。静かに戦時中を懐かしむのだった。

団地に住む周平の長男・幸一は、家で妻の秋子に尻に敷かれている。周平から冷蔵庫購入の為に無心した5万円で、ついでにゴルフクラブを買おうとしたものの妻に断られ、ゴルフにもいけずふてくされている。そこへ美智子が5万円を持って訪れる。さらに同僚の三浦が欲しかったゴルフクラブを持ってやってくる。月賦でもいいからと三浦に勧められると妻の秋子は押しに負けて購入を許すことに。

秋刀魚の味のあらすじ【転】

部下の女性が結婚し退職するのだと周平に伝える。その晩、いつもの小料理屋で飲み明かす周平と河合と佐久間。佐久間は自分の娘を嫁にあげるチャンスがあったのに、妻を亡くした寂しさや身の回りの雑事のことを考えてしまって、ずっと便利に使って来たことを後悔していた。河合は周平に同じ状況の佐久間を反面教師にしなきゃいけないと注意をうながす。

家へ帰った周平は路子に嫁にいかないかと勧める。しかし路子は家の事を考えるとまだ嫁にいけないと言い張る。結局、結論の出ないまま話は終わってしまう。

幸一を飲み誘った周平は、河合に勧められた路子の縁談相手について相談する。縁談の話を勧めるもなかなか首を縦に振らない路子は、幸一の同僚である三浦が気になっているらしいのだ。三浦にそれとなく路子のことを聞いてほしいと幸一に頼むのだった。

幸一は三浦に路子との結婚を勧める。かつて西川は路子のことをよく思っていたが、幸一と路子共に当分嫁行かないと言っている間に他に約束してしまった人がいたのだった。

秋刀魚の味のあらすじ【結】

路子に三浦のことを伝える周平と幸一。路子は後悔したくなかっただけだから大丈夫だと言い、気丈に振る舞って例の縁談話を受けることにする。しかし部屋に戻ると路子は人しれず落ち込むのだった。

結局、縁談話がまとまった路子は結婚することになる。披露宴の日、晴れ着を着た周平と路子は、別れを惜しみながらもお互いに悲しそうな素ぶりは一切見せずにいる。せっかく育てたのに娘というものはいつか嫁いでしまって、結局年寄りだけ残ってしまうのだから育てがいがないよ、と嘆く周平は”人生は結局一人きりだ”という佐久間の言葉を思い出す。

その晩、一人で泥酔した周平は寂しさからか妻に似ているママがいるバーへと足を運ぶ。ママが軍隊マーチのレコードをかけると周平は物思いにふけるのだった。

家に帰った周平を息子達が待っている。時々家に来るからと言って皆帰っていく。残された周平と末っ子の和夫。ひとりぼっちか、と嘆き周平は軍隊マーチを口ずさむのだった

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