映画『里見八犬伝(1983)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『里見八犬伝(1983)』のネタバレあらすじ結末

里見八犬伝(1983)の概要:「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」という八つの玉に導かれた八剣士が、里見家生き残りの静姫を守りながら闇の軍団と戦う。娯楽性の高いファンタジックな時代劇で、千葉真一率いるJACに所属していた真田広之や志保美悦子の本格的なアクションが楽しめる。

里見八犬伝の作品概要

里見八犬伝

公開日:1983年
上映時間:136分
ジャンル:時代劇、アクション、ファンタジー
監督:深作欣二
キャスト:薬師丸ひろ子、真田広之、千葉真一、寺田農 etc

里見八犬伝の登場人物(キャスト)

静姫(薬師丸ひろ子)
里見家で唯一生き残った姫。静姫の一族は、100年前の恨みにより、玉梓が率いる闇の軍団に滅ぼされた。八剣士の力を借りて、闇の軍団と戦う。気が強く、お姫様にしては行動力もある。
大江親兵衛(真田広之)
孤児として育った貧しい青年。一国一城の主を夢見ており、褒美目当てで静姫の後を追う。玉梓と素藤と同じ痣がある。静姫と恋に落ち、「仁」の玉を手にする。
犬山道節(千葉真一)
八剣士のリーダー。「忠」の玉を握って生まれてきた。余命1ヶ月の病に侵されており、残りの同志を探して、闇の軍団を倒すことを急いでいる。
犬村大角(寺田農)
「義」の玉を握って生まれてきた。山伏風の風貌で、爆薬や鉄砲を使う。玉梓の手下である船虫に老母を殺された。
犬坂毛野(志保美悦子)
「礼」の玉を持つ女剣士。天涯孤独の身で、“誰からも愛されず、誰も愛さず”を信条とする元殺し屋。玉梓の手下である蛇使いの妖之介に愛される。
犬塚信乃(京本政樹)
「孝」の玉を持つ剣士。同じ屋敷で育った従姉妹の浜路と密かに愛し合っている。
犬田小文吾(苅谷俊介)
「悌」の玉を持つ剣士。壮助とともに鍾乳洞の中で暮らす大男。
犬山壮助(福原拓也)
「智」の玉を持つ剣士。八剣士の中で唯一の子供だが、とても賢い。小文吾の相棒。
犬飼現八(大葉健二)
「信」の玉を持つ剣士。闇の軍団の兵士だったが、玉に導かれ、八剣士の仲間となる。
玉梓(夏木マリ)
蟇田家領主・蟇田定包の妻だった。100年前、静姫の祖父にあたる里見義実に攻め込まれ、呪いの言葉を残して焼け死んだ。100年後、妖怪となって蘇り、里見家を攻めつぶす。妖艶な美貌の冷酷な女帝。
蟇田素藤(目黒祐樹)
玉梓の長男。焼けただれた顔を高貴な姫君の皮で再生しており、静姫の皮も狙っている。玉梓とは近親相姦を思わせるような関係。

里見八犬伝のネタバレあらすじ

映画『里見八犬伝(1983)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

里見八犬伝のあらすじ【起】

100年前、妖艶な悪女・玉梓を妻にした領主・蟇田定包は民を苦しめ、里見義実の率いる里見の一軍に攻め滅ぼされる。定包は首を討ち取られ、玉梓は息子の素藤と赤ん坊だった次男とともに燃え盛る城で焼け死ぬ。玉梓は死の直前、“子々孫々の代まで呪ってやる”という恐ろしい呪い言葉を残していた。

その呪いのせいか、間もなく里見家は落城の危機に瀕し、追い詰められた義実は、飼い犬の八房に“敵将の首を討ち取れば、娘の伏姫をお前にやる”と戯言を言う。不思議な力を持つ八房は、その言葉通り敵将の首を持ち帰り、里見家は戦さに勝利する。心優しい伏姫は、君主の言葉に嘘があってはいけないと考え、八房とともに城を去る。伏姫を取り返そうと、鉄砲隊が八房を撃つが、伏姫が八房をかばって命を落とす。その時、伏姫の体から八つの光の玉が飛び出し、その光の玉を手にした八人の剣士が、里見の姫を守るという伝説が生まれた。

それから100年後。玉梓は妖怪となって蘇り、闇の軍団と呼ばれる手下を率いて里見の城を攻め滅ぼす。里見一族の首は玉梓によって討ち取られるが、静姫だけは密かに逃げ延びていた。玉梓はすぐに追っ手を放ち、静姫の行方を捜し始める。

玉梓は、城の地下に祀られた御霊様に里見一族の首と血を捧げ、息子の素藤とともに完全な復活を果たす。

逃亡中の静姫一行を発見した闇の軍団は、静姫の影武者となっていた侍女の小萩を生け捕りにする。男装していた静姫は難を逃れるが、ひとりぼっちになってしまう。小萩が偽物だと知った玉梓は、血眼になって静姫を捜す。

孤児として生まれ育った農民の犬江親兵衛は、炭焼き小屋で静姫を見つけ、男だと思い込んで食べ物を恵んでやる。しかしすぐに女だと気付き、静姫を襲おうとする。その時、犬山道節と犬村大角が静姫を救い出す。親兵衛は彼女が里見の姫だと知り、褒美目当てで静姫の後を追い始める。

里見八犬伝のあらすじ【承】

静姫は道節から八つの玉の伝説を聞き、その物語を綴った絵巻を見せてもらう。道節は「忠」、大角は「義」の玉を持っており、静姫を守って闇の軍団を滅ぼすのが自分たちの宿命だと語る。道節は静姫に伏姫が残した横笛を渡す。

犬塚信乃の屋敷では、従姉妹・浜路と代官の婚礼が執り行われていた。ところが婚礼の途中で、踊り子に扮した犬坂毛野が代官の首を討ち取ってしまう。信乃はすぐに毛野の後を追うが、忍者のように身軽な毛野に逃げられてしまう。

浜路は信乃を愛しており、“自分を連れて逃げて”と信乃に懇願する。浜路の父親は激昂し、甥の信乃を斬ろうとする。しかし浜路が身を呈して信乃を守り、命を落とす。浜路の死体は、いつの間にか跡形もなく消え去っていた。叔父や家来を皆殺しにした信乃は、庭で「孝」の玉を発見する。

代官の首とひきかえに小判を受け取った毛野の前に、闇の軍団の妖之介が姿を現す。妖之介は、“お前は私のために生まれてきた女だ”と毛野に迫るが、毛野が持っていた「礼」の玉に拒まれる。この玉は、彼女が敵と出会うと光るのだった。

親兵衛は、山で玉梓と遭遇する。彼女は親兵衛に名前や年齢を聞き、不気味な笑みを残して消える。親兵衛はその先で、目玉をくりぬかれた老婆の遺体を発見する。それは闇の軍団の船虫に殺された大角の母親の亡骸だった。

大角は自宅に静姫と道節を招いていた。大角の家には、玉に導かれて毛野と信乃も来ていた。2人は一旦斬り合いとなるが、道節の話を聞き、同志となる。山から帰った大角の母親は、しきりに目を痛がっていた。

風呂に入っていた静姫は、大角の母親に化けていた船虫に襲われる。船虫の正体は巨大なムカデの化け物だった。道節たちがピンチを迎えた時、彼らの持っていた四つの玉が飛び出して船虫を退治する。

静姫が四つの玉を手にすると、玉はすぐそこまで来ていた闇の軍団を照らす。光に当たった玉梓は苦しみ始め、急激に老いていく。玉梓は急いで城へ帰り、若い娘の血を集めた風呂に浸かって、若さと美貌を取り戻す。

里見八犬伝のあらすじ【転】

山道を歩いていた静姫は、親兵衛が仕掛けた罠にかかり、連れ去られてしまう。そのまま、昨晩宿を借りた村へ来た静姫は、自分のせいで村人が皆殺しにされたことを知る。唯一生き残った2人の子供も、闇の軍団の兵士に嬲り殺しにされる。その中にいた兵士の犬飼現八は、そこで「信」の玉を手にする。

静姫は親兵衛に手伝ってもらって子供達を丁寧に埋葬する。静姫は、自分のせいで罪もない人々が殺されていることに胸を痛めていた。

褒美を狙う農民と闇の軍団に追われた静姫と親兵衛は、近くにあった鍾乳洞へ逃げ込む。中には異形の人々が暮らしており、2人を追い出そうとする。静姫は横笛を吹き、彼らの怒りを鎮める。

そこで暮らしてきた犬田小文吾と犬川壮助は、静姫を奥へと案内してくれる。そこには道節たちがおり、壮助は「智」、そして小文吾は「悌」の玉を持っていた。六剣士は、玉を持たない親兵衛を追い払う。静姫は親兵衛に別れ難いものを感じていたが、横笛を渡して親兵衛に別れを告げる。

一行は八つの玉が埋め込まれていた八大王子の像がある洞窟を目指す。後をつけていた親兵衛は、大角に銃で撃たれ谷へ落ちる。親兵衛は生きていたが、静姫が自分を殺すよう命じたのではないかと疑い、深く傷つく。親兵衛はそのまま闇の軍団に連れ去られる。

親兵衛は玉梓から、自分が玉梓の赤ん坊の生まれ変わりだと聞かされる。確かに親兵衛の腕には、玉梓と素藤と同じ痣があった。しかし親兵衛は玉梓の誘惑を振り払い、静姫にもらった笛を吹く。苦しむ玉梓を見て、素藤が親兵衛を刺す。

親兵衛は、幻人の手により妖怪にされる。親兵衛の笛の音に心を揺さぶられた現八は、親兵衛を救い出して同志たちのもとへ向かう。

八大王子の洞窟にいた剣士たちは、「信」の玉を持った現八を迎え入れる。しかしすでに妖怪化していた親兵衛は、自分を殺そうとした剣士と静姫を襲う。静姫は剣士たちに手を出さないよう命じ、親兵衛に“会いたかった”と訴える。それでも親兵衛は静姫を襲おうとするが、強力な光に包まれて意識を失う。静姫は親兵衛の鼓動を確認し、喜びの涙を流す。そんな2人を見て、剣士たちは洞窟を出て行く。

里見八犬伝のあらすじ【結】

意識を取り戻した親兵衛は「仁」の玉を握っていた。静姫は“仁とは人を愛する心だ”と親兵衛に教えてやり、2人は結ばれる。

明け方、洞窟内で寝ていた静姫が大蛇に連れ去られる。崖の上では、とうとう静姫を手に入れた玉梓と闇の軍団が高笑いをしていた。

親兵衛の「仁」と現八の「信」を八大王子の穴に埋め込むと、八つの玉が光を放ち、その中に千手観音像が現れる。それは仏となった伏姫で、闇の軍団を滅ぼす弓矢を残していく。その弓矢を引けるのは、静姫だけだった。道節はその弓矢を、親兵衛に預ける。

八剣士は、光を取り戻す最後の決戦へ出発する。海につながる洞窟から城へ入った八剣士は、大蛇に襲われる。大蛇に巻かれた毛野は、他の剣士に先へ進むよう告げる。大蛇を操っていたのは妖之介だった。2人は密室で戦い、最後は相討ちとなる。毛野は“誰からも愛されず、誰も愛さず”と言いながら、妖之介の上に倒れる。

城内をよく知る現八は、自ら犠牲となって扉の向こうの罠を食い止める。その先では巨大な岩が落ちてくるが、小文吾は岩の下に体を入れ、道を開こうとする。それを壮助も手伝い、2人は岩を持ち上げたと同時に石化してしまう。

信乃は、幻人の手によって血も吐息も猛毒の妖怪にされてしまった浜路と再会する。信乃は猛毒の血を浴びながら猛毒女たちを倒し、最後は浜路を抱きしめて生き絶える。

大角は、道節と親兵衛を先へ進ませるため、敵を巻き込んで自爆する。そして道節と親兵衛は、ついに静姫のいる御霊像前に到着する。道節は後から来る敵を食い止めるため、扉の前に立ちふさがり、傷を負いながら絵巻を乱舞させる。絵巻は光を放ち、闇の軍団にダメージを与える。しかし道節もそこで命を落とす。

親兵衛は多くの敵と戦いながら静姫を救い出す。親兵衛に襲いかかった素藤は、伏姫の弓矢で斬られ、ミイラ化して死んでしまう。玉梓は素藤の死骸を抱いて御霊様の前に立ち、静姫が放った矢に射抜かれて滅びる。それと同時に、魔力を失った城が崩れ落ちる。親兵衛と静姫は、危機一髪で城から脱出する。

無事に役目を終えた親兵衛は、静姫を叔父のお城へ送っていく。親兵衛は悲しみに耐えながら、仲間たちの墓を建てていた。そこへ、馬に乗った静姫がやってくる。静姫は叔父に許しを乞い、親兵衛と一緒に生きる道を選んでいた。戸惑う親兵衛を、仲間たちの声が励ます。親兵衛と静姫は手に手を取って、荒地を駆け抜けていく。

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