『SAW ファイナル』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

SAWシリーズの第7作目にあたり、本シリーズの完結編。また、シリーズでは初の3Dを採用し、本作品の特徴である遠慮のないグロテスクさに、鬼気迫る臨場感を生み出している。

あらすじ

SAW ファイナル』のあらすじを紹介します。

ジグソウの猟奇的なゲームは、彼の死後もその意思を継いだ者によって続けられていた。後継者であるホフマン刑事は、前作で自分を殺そうとしたジルへの復讐に動く。
また、ジグソウのゲームに参加させられるも、生きるために行動し、死の淵から生還した者たちがジグソウ生存者の会を結成していた。会には、1作目で足を切り落とし部屋を脱出した医師のゴードンなど、過去の作品で生き残った者たちが参加していた。その会を主催するボビー自身も、ジグソウのゲームから生存した一人である。彼は、自らの体験談を本にまとめ、ゲームによって感じた生きることの意味や妻への愛をテレビで語る活動をしていた。しかし、それが新たなゲームの幕開けとなるのであった。
ボビーが会合を終え、家路に着こうと車へ向かったその時、謎の覆面をした人間に襲われる。そして、彼は廃墟で目を覚まし、画面に映る妻の姿を目撃する。何が起きたのか分からないボビーに、ジグソウが語り始めた。60分以内に妻の元に辿りつき、嘘を本当にしてみせろと。
実は、ボビーはジグソウのゲームの生還者ではなかった。作り話をでっち上げて、自らを英雄に仕立て上げていたのだ。
それによって手に入れた名誉、財産、愛を守るために、ボビーは仕掛けれたゲームに挑戦していく。
ボビーのゲームが開始され、ホフマン刑事はジル殺害へと行動を移す。それを阻止しようとする警察はホフマンの行方を探す。追いつめられたジルは、警察署へと逃げ込むのだが……。
ジグソウの真の後継者になるのは一体誰なのか。それとも、ジグソウによるゲームは終わりを迎えるのか。
狂気のゲームの真相がついに明らかにされる。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2010年10月30日
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:ケビン・グルタート
  • キャスト:トビン・ベル、ケイリー・エルウィズ、コスタス・マンディラー、ベッツィ・ラッセル、ショーン・パトリック・フラナリー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『SAW ファイナル』のついて、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

今回もグロテスクな仕掛けがいっぱい

ソウシリーズの見どころといえば、やはり目を背けたくなるほどのグロテスクなゲーム内容です。本編冒頭に開始されるお約束のゲームは、なぜか公衆の面前で行われ、いつもとテイストが異なっていますが、仕掛け自体は相変わらず非情な作りとなっております。
今回は、3D作品ということもあり、それを生かした器具も存在します。目に近づいてくる棒の先端に、観客は生存の危機に瀕した人間の感情を疑似体験できるのではないでしょうか。

ホフマン刑事VSジルVS警察

メインのゲームと並行して、ホフマン刑事を追う警察の捜査とジル殺害に動くホフマン刑事の動向が展開されていきます。
ジルは、復讐に燃えるホフマンを恐れ、警察に身柄を保護させます。しかし、警察署の中に身を隠すジルを殺すため、ホフマンがとった敵陣に乗り込む策略には、度肝を抜かされることでしょう。

真の後継者とは

ホフマン刑事は前作でジグソウの意志を継いだジルによって殺されかけます。この時点で、ジグソウの思想をホフマンは正確に理解し、共有できていないと判断されていたのですね。
では、この殺人ゲームの真の後継者とは一体誰なのか。
ソウのストーリーは、奇想天外で展開を読むのが難しいです。しかし、ジグソウはゲームによって人に生きることの大切さを気づかせようとしていました。ならば、ゲームを継ぐ人間も、その思想に共感しているはずです。そうなると、後継者も死の淵から生還した経験があるのではないでしょうか。後は個人で推察してみてください。

まとめ

ジグソウは、生きるということに執着していました。それは、赤ん坊を流産で亡くしたことや病気によるものです。生きることを諦めないからこそ、人生をいいかげんに過ごす人間が許せなかったのでしょう。ただ、更生のさせ方が猟奇的で極端な思想であり、万人受けはしませんし、そのやり方が当人の人生を改めさせるとは限りません。結局ジグソウのゲームは、独りよがりの殺人にすぎません。

ただソウシリーズの面白さというのは、そういう生へのメッセージ性にあるのではなく、グロテスクな映像演出に頼らない、緻密なストーリーにあると思います。しかし、ファイナルにおいては3Dの方に入れ込みすぎて、登場人物の行動や展開が雑になっていると感じてしまいました。それはそれで、突っ込みどころが多くて面白いのですが。

最後までどんでん返しが続くので、少しも気が休まることのない映画ですが、物語の展開が速いので、あっという間に感じますし、ここで終わりなのかと思いも抱くでしょう。もしかしたら続編も考えられますね。

絶対に痛い仕掛けに悶絶しながらソウシリーズの完結を見届けて欲しいです。