映画『サヨナラの代わりに』あらすじネタバレ結末と感想

サヨナラの代わりにの概要:2014年製作のアメリカ映画。35歳にして難病ALSに冒されてしまったケイトと、介護のため雇った歌手志望のベックが病を通して心を通わせていくヒューマン感動ストーリー。

サヨナラの代わりに あらすじネタバレ

サヨナラの代わりに
映画『サヨナラの代わりに』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

サヨナラの代わりに あらすじ【起・承】

ケイトは35歳、料理も上手く、ピアノも弾けて友人にも囲まれる素晴らしい女性だ。
夫はハンサムな弁護士で性格も良く、何不自由の無い暮らしをしている。
まさに幸せの絶頂である。

そんなある日、ケイトの自宅で開かれた誕生パーティーで友人に促され久しぶりに弾いたピアノ。
異変はそこで起こる。
ピアノを演奏した指が痙攣していつものように演奏できなかったのである。

1年半後。
歌手志望で、破天荒な女子大学生ベックがケイトの自宅を訪れた。
大学でアルバイトの募集を見て来たのだ。
それは難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したケイトの身の回りの世話をするアルバイトである。
発症してから時間が経ち、最近では歩行も困難である。
見るからに介護を出来そうも無いベックに夫は大反対。
しかし前のヘルパーを勝手にクビにしたケイトは、夫の反対を押し切ってケイトを雇うことにした。
ケイトの思ったことをそのまま言う性格が気に入ったからだ。

ベックは料理もトイレの介助もまともに出来なかった。
それでもケイトは彼女を解雇すること無く、我慢強く色々教える。
ベックは口うるさい雇い主だと、友人にも愚痴っていた。

アルバイトと学生生活の傍ら、ベックは歌手を目指してライブハウスに通っていた。
しかし緊張するとステージでは全く歌うことが出来ない。
その日も出演予定のライヴバーで友人といた。
するとベックの携帯にケイトから空メールが送られて来る。
ケイトは指もまともに動かすことが出来ないため、メールも打てないのである。
異変を感じたベックは心配になり、ケイトの自宅に急いだ。

ベックが自宅に着いた時、まだケイトの夫は不在で彼女は階段の下に倒れていた。
トイレが間に合わなかったというケイトをシャワー室に連れていき、その後ベッドまで運んだ。
ケイトはベックに夫の書斎からタブレットを持ってくるよう頼む。
指が不自由な自分の代わりに、夫のメールを開いてくれと頼んだのだ。
人のメールを見ることは良くないと断るベックだったが、ケイトの必死さが伝わり渋々言う通りにした。

そのメールには同僚の女性からの、明らかに男女の関係にある内容のメールが含まれていた。
ケイトはベックに今すぐ自分を連れ出してくれと頼む。
そしてベックは自分のアパートにつれて行った。

サヨナラの代わりに あらすじ【転・結】

ケイトは夫と別居することを決意。
ベックは一人になったケイトの自宅で同居生活をすることを決めた。
その日からベックはALSについて勉強し、トレーニングのために水泳にも一緒に行くことにする。

ある日プールで黒人夫婦と出会った二人。
妻のマリリンがALSであり、夫が介助しているのだ。
この夫婦と私生活でも会うようになり、病気のこと、生活のことを共有しながらの付き合いは明るく楽しいものだった。
ケイトはベックの周りの友人達とも交流を持ち始める。
ベックは彼女を支えていた。
しかしケイトの病は徐々に進行し、話すことも困難になっていった。
ケイトはベックに自分は病院でチューブに繋がれて死にたくないのだと話した。

ある日、ベックの両親は彼女を尋ねてくる。
ベックの友人から住み込みで働いているケイトのことを聞いたのだ。
そこでケイトはベックが大学を辞めたことを初めて知る。

ケイトはベックのことを思い、彼女をクビにした。
それは大学を辞めさせてしまったということと、ベックが大学教授と不倫関係にあったということを知ってしまったからである。
ケイトは実家に帰ることにする。

ケイトの夫は自分の過ちを後悔し、ケイトにありのままの思いを伝えることにした。
ケイトもまた夫への思いが捨てきれず、受け入れた。
こうして二人は元の家で暮らすことにする。
そこへベックが手紙を持ってやって来た。
仲良くしていた夫婦の妻・マリリンが亡くなったのだと言う。

この知らせはケイトにとっても残念であった。
その後ケイトもまた呼吸困難で病院に運ばれてしまう。
呼吸装置をしなければ今夜も持たないだろ内いうことである。
ベックにも知らせが入り病院にかけつける。
ケイトが元気な時に書いた手紙の内容には、自分の最後の選択をベックに任せるということだった。
ベックは肉親を差し置きそんなことは出来ないと悩むが、覚悟を決める。

ベックはケイトを自宅に連れて帰った。
そこで夫と三人で当たり前のように過ごすことにする。
ベックがケイトの前で弾いたつたないピアノに、ケイトはそっと自分の手を重ねて弾く。

もしかしたら今夜で最期になるかもしれない。
寝室で寝る準備をしたとき、ケイトはベックに「今夜は部屋に入らないで。助けも要らない」と言う。
そしてベックはケイトに「自分を最後まで信じてくれてありがとう」と言い、部屋を出て行った。
夜中、咳き込み苦しそうなケイトの様子に耳を塞ぐベック。
しかし約束を破り部屋に入り、ケイトを抱きかかえる。
翌朝、ベックは亡くなったケイトを抱いて呆然としている。

彼女はケイトの残してくれた思い出を胸に、ステージに立ち歌うのだった。

サヨナラの代わりに 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ジョージ・C・ウルフ
  • キャスト:ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサム、ジョシュ・デュアメル、ロレッタ・デヴァイン etc

サヨナラの代わりに 批評・レビュー

映画『サヨナラの代わりに』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

感動作品としては中の上

難病であるALS患者を取り上げていることで、当然命にかかわる物語であることは容易に想像がつく。
また風変わりな介助人の出現で、これは患者との間に見えない絆ができてしまうというのも想定内である。
この手の作品の手口としてはあまりにオーソドックスであり、御決まりみたいなものだ。

もちろんケイトが弱っていく様は見ていても辛く込み上げるものもある。
人工呼吸器の延命措置も良いのか、悪いのか。
この辺の鑑賞者の考えを映画に反映させず、あくまで製作者サイドの考えを映像化しているところは評価出来、しかもかなり丁寧に病気のことを描いているのも良かった。
だがあくまで病の描き方である。

何故ベックだったのか?

作品のまとまりとしては多少荒さが目立つ。
何故ベックを雇ったのだろう?
その前まで来ていた介助人は、自分を重病人扱いして話を聞いてくれなかったと言っていたケイト。
しかしベックがケイトの話を聞いてくれ、尊重してくれたのかというとそんなシーンは最初には無い。
ケイトが旦那の反対を押しきってまでベックにしたエピソードが無いためわかりにくい。

ヒラリー・スワンクの名演技

アカデミー賞女優の彼女だからこそ出来た難役。
病気による生活の支障や、話し方まで、リアルに演技してくれた。
病気のことをよく知らない私たちでもドキュメンタリーを見ているかのような実感を得られるのはさすがである。

特に病気が進行し、次第に弱っていく姿を演じることは非常に難しかったはずである。
しかし見ている者に不自然さを感じさせることなく魅了した。
大した女優である。

サヨナラの代わりに 感想まとめ

病気を描いている映画は大体流れも、結末も決まっている。
だからこそ見たくないのだ。
本作品も結局は死に向かい合い、どのように覚悟を決めて後悔するかを描いている。
あまり前向きにもなれないし、やっぱりという思いもあるのだがALSという病を知ってもらうには必要な映画であろう。

娯楽作品としてではなく、あくまでシリアスな病のドキュメンタリーとして見ると納得できるかもしれない。
そしてヒラリー・スワンクの女優魂を感じたい人には是非見てもらいたい作品の1つであることは間違い無い。

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