映画『スカーフェイス』あらすじネタバレ結末と感想

スカーフェイスの概要:キューバからやってきた貧しい男がアメリカで麻薬王としてのし上っていく。しかしそれは破滅への道でもあった。主演はアル・パチーノ。ブライアン・デ・パルマ監督作品。1983年公開のアメリカ映画。

スカーフェイス あらすじネタバレ

スカーフェイス
映画『スカーフェイス』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

スカーフェイス あらすじ【起・承】

1980年5月、カストロ議長はキューバの港の封鎖を解除し、反カストロ主義者のトニー・モンタナ(アル・パチーノ)もボートピープルとしてフロリダに着く。犯罪歴のあるトニーは仲間のマニー(スティーヴン・バウアー)とともにフリー・タウンに送られ、そこで政治犯のレベンガを殺して労働許可証を得る。

レベンガ殺しを依頼してきたオマールは麻薬王フランクの手下で、トニーにコロンビア人からコカインを受け取る仕事を依頼してくる。その取引には罠があり仲間が惨殺されてしまうが、トニーはコロンビア人たちを殺してコカインを手に入れる。

フランクはトニーの度胸を気に入り、トニーをそばに置く。羽振りが良くなったトニーは5年ぶりに母親と妹ジーナの暮らす家を訪ねるが、母親はトニーが堅気ではないことを見抜いて彼を追い返す。しかしジーナは兄を慕い、トニーも妹を大切にしていた。

トニーはボリビアのコチャバンバで大量のコカインを製造しているソーサとの巨額な取引をまとめようとするが、フランクは額の大きさに尻込みをする。ソーサはフランクよりもトニーを信用しており、トニーはフランクと手を切って独自でソーサと取引を始める。

トニーを恐れたフランクは殺し屋を雇ってトニーを始末しようとするが失敗し、逆にトニーに殺される。トニーはずっと狙っていたフランクの情婦エルビラ(ミシェル・ファイファー)も奪い、麻薬王としてのし上がっていく。

スカーフェイス あらすじ【転・結】

トニーはエルビラと結婚し厳重な警備で守られた大邸宅で暮らし始める。しかし人が信用できなくなり、コカインを常用するようになっていく。

エルビラもすっかりジャンキーとなりトニーを苛立たせる。ずっと右腕だったマニーとの関係も壊れ始め、トニーは孤立していく。そしてエルビラとの関係も破綻する。

トニーは裏金の証拠を警察に握られ、脱税で摘発されていた。麻薬取り締まり委員会はすでにソーサとその裏にいる大物政治家たちの存在も突き止めており、ソーサは委員会の最高顧問の暗殺を企てる。トニーは暗殺を手伝う代わりに実刑を免れることになっていた。

ソーサ専属の殺し屋と手を組んで暗殺を実行するはずだったが、爆弾を仕掛けた最高顧問の車には彼の妻と子供まで同乗してくる。トニーはどうしても子供を巻き込むのが嫌で殺し屋を銃殺してしまう。

トニーの屋敷にはジーナが出て行ったと母親から連絡が入っていた。トニーはジーナがいるという家を訪ね、そこでマニーに迎えられる。2人の関係を知らなかったトニーは瞬間的に激昂しマニーを射殺してしまう。マニーとジーナは昨日結婚したところだった。

半狂乱のジーナを連れて屋敷に帰ったトニーは、マニーを殺してしまったショックでコカインを大量に摂取する。すでに屋敷内にはソーサが差し向けた数十名の部下たちが侵入しており、トニーの部下たちは次々と殺されていく。正気を失ったジーナはトニーに銃口を向けるが敵に蜂の巣にされ、残されたトニーは巨大なマシンガンで敵を撃ちまくる。しかしトニーも大量の銃弾を浴びついに絶命する。

スカーフェイス 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1983年
  • 上映時間:170分
  • ジャンル:フィルムノワール、アクション
  • 監督:ブライアン・デ・パルマ
  • キャスト:アル・パチーノ、スティーヴン・バウアー、ミシェル・ファイファー、ポール・シェナー etc

スカーフェイス 批評・レビュー

映画『スカーフェイス』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

トニー・モンタナというカリスマ

トニーは非常に頭の切れる男でその度胸も並大抵ではない。貧しい生まれ育ちで犯罪歴もあるが“世界の全てを手に入れる”という恐ろしく大きな野望を持っている。それを実現するために彼は麻薬の密売に手を染めていく。

最終的には自滅していくが、ひとまず彼はその世界で成功を収める。何の後ろ盾もない男がここまでのし上がれた理由はトニーの持つカリスマ性にある。トニーのカリスマ性の最大の特徴は“死を恐れていない”ことだ。そのためどれほどの大物を目の前にしても卑屈にならないし、ピンチにもひるむことがない。こういう男は男を惹きつける。破滅型ではあるが、トニー・モンタナという男の生き様はやはりかっこいい。

壮絶なクライマックス

そのトニーがマシンガンを持った数十名の敵を相手にこれでもかというくらいの銃撃戦を繰り広げるのが本作最大のクライマックスだ。

“Say hello to my little friend!(これが挨拶だ!)”と叫びながら巨大な銃弾でドアごと敵をぶっ放し、堂々と敵の前に姿を現すトニーに痺れる。その後もどこまでもひるむことなく敵を煽り、撃ちまくりの撃たれまくりだ。血みどろになっても“俺はトニー・モンタナだ!俺にかなう者はいない!”と叫び続けるトニー。熱いぜ。

ここからトニーは丸腰でひたすら銃弾を浴びる。その時のアル・パチーノの演技がすさまじい。銃の撃ち方が渋いというのはよく見かけるが、撃たれ方に目が釘付けというのはなかなかない。トニーのいる広いエントランスの階段上はまるで舞台のようで、このシーンの迫力はただ事ではない。ラストも完璧。このクライマックスはブライアン・デ・パルマ監督の演出とアル・パチーノの魂の演技が見事にマッチした銃撃戦の名シーンになっている。何回見てもその迫力と熱気に圧倒される。

スカーフェイス 感想まとめ

こういう作品を“見ごたえのある映画”というのではないだろうか。ちなみに私はすでに5回以上は見ているが、何度見てもグッとくる。そしてアル・パチーノがとにかくいい!ハングリー精神丸出しの鋭い目つきをしていたトニーが失うことを恐れ始め、やがてジャンキーとなり病的な目つきに変化していく様や、親友と妹を失った時の狼狽ぶりなど…言い出すときりがないほど、本作のアル・パチーノは素晴らしい。

残虐なシーンも多く内容もかなり破滅的なのだが、男の生き様を泥臭くも繊細に描いた秀作だ。この手の映画が好きなのに未見の人は、まずは見るべし。

Amazon 映画『スカーフェイス』の商品を見てみる