映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』あらすじとネタバレ感想

セント・オブ・ウーマン 夢の香りの概要:1992年製作のアメリカ映画(原題:Scent Of Woman)。アル・パチーノが主役で盲目の元軍人役を演じていることでも有名な作品。本作でアカデミー主演男優賞を受賞した。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り あらすじ

セント・オブ・ウーマン 夢の香り
映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』のあらすじを紹介します。

アメリカ・ボストンにある全寮制の名門の通っているチャーリー(クリス・オドネル)。
裕福な家の子が多い中、チャーリーは苦学生であり奨学金で通っていた。
次の感謝祭で帰省する金が無いチャーリーはアルバイトの広告を見つけた。
それは盲目の元軍人であるフランク中佐の世話役であった。

彼は気難しく他の家族とは同居せず、敷地内の離れで暮らしている。
休暇で姪一家が旅行へいくも同伴を拒否したため、その間世話をするという内容なのだ。
頑固でへそ曲がりのフランク中佐の世話は容易ではなく、アルバイトとして割り切らないとできなかった。

感謝祭の前日のこと。
チャーリーは駐車場で校長の車にイタズラをする現場を目撃。
犯人は同級生たちだった。
仲間を売ることをためらっていたチャーリーに校長は、犯人を言えばハーバード大学への推薦、言わなければ退学のどちらかだと話す。
悩んでいるチャーリーを中佐は街に連れ出し、豪遊する。
このことがきっかけで2人は年の離れた友情とも言える関係を築いていく。

そして感謝祭あけの校長尋問の日。
チャーリーは全校生徒の前で壇上に座らされ裁判のような尋問をされる。
直前まで悩んでいたチャーリー。
その時フランク中佐が現れ、彼の素晴らしさを演説し始めた。
こうしてチャーリーは厳しい場面を彼のおかげで乗り切ることができたのであった。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1992年
  • 上映時間:157分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:マーティン・ブレスト
  • キャスト:アル・パチーノ、クリス・オドネル、ジェームズ・レブホーン、ガブリエル・アンウォー etc

セント・オブ・ウーマン 夢の香り ネタバレ批評

映画『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』について、感想批評です。※ネタバレあり

若者に見て欲しいNHK的教育ドラマ

一言で言うと「道徳映画」である。
この映画をエンターテインメントとして評価するよりも、教育的現場で教材として利用して欲しいという思いが強い。
話自体は中学生でも理解できるわかりやすい内容だが、非常に道理が通っていて説得力がある。
盲目で気難しい元軍人を相手に何を考えているのか試行錯誤し、それを理解した中佐が不器用なりにチャーリーを思いやる心の変化が静かに温かく動いていき感動的なのだ。

友人を庇うのか、自分の進学が大事なのか。
本来大人がそんな酷な二者択一を迫ってはいけないのに、この校長は自身の怒りからそれをしてしまう。
権力に逆らえず友人を売れず悩む彼。

重要性はさておき、若者なら同じような場面に立たされたことがある人もこれからそういう場面に出くわす人もいるだろう。
フランク中佐の最後の演説で全てが報われるという筋書きは、青春映画ともヒューマンドラマとも言える気持ちの良い仕上がりになっている。

自殺しようとする中佐とチャーリーのやりとりに思わず涙

チャーリーに頼みニューヨークに連れ出してもらったフランク中佐。
そこでフランクは有名な高級ホテルに宿泊し、高級レストランで食事をし、女性との夜を楽しむ。
そんな彼の行動に無理やり付き合わされたチャーリーだったが、共に時間を過ごしていくうちに中佐の心の中の孤独との葛藤や闇に気づいていく。

そして旅が終わりかけたその時、ホテルの外にいたチャーリーは中佐の様子がいつもと違うことにふと気がつき急いで部屋に戻った。
するとそこに自分の顳かみに銃を突きつけ、今にも自殺をしようとしている中佐の姿があった。

必死で止めるチャーリーに涙ながらに抵抗するフランク。
なんとか食い止め一緒に帰ることになったが、中佐の心の傷の深さにショックを受けるというシーンがある。
リアルな演技は迫力があり、一番の見せ場であるだろう。
この映画で確実にアル・パチーノはその演技力を世界に見せつけたのだ。

セント・オブ・ウーマン 夢の香り 感想まとめ

この映画を鑑賞したときは中学生だった。
たまたまビデオ屋でランキング上位だったので借りてみたのだ。
まだそんなに映画に詳しくもなく、俳優自体も知らず鑑賞したのだが本当に感動したのを覚えている。
特にニューヨークに出かけてチャーリーという純粋な青年が中佐の心の葛藤を見抜いたとき、人の姿は目に映っているその人が全てではないということを学んだ。
それは多感な学生時代には大きな影響を与えたのだ。
心の中は完全には読めないが、思いやり推測することは出来る。
それが人に優しくするということなのだろうと。
その経験からこの良質な道徳的映画はぜひ若者に見て欲しいと今でも思うのである。

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