映画『スコア』あらすじとネタバレ感想

6^スコアの概要:「スコア」(原題:The Score)は、2001年のアメリカ映画。監督は「リトルショップ・オブ・ホラーズ」、「ビッグムービー」のフランク・オズ。主演は「カジノ」、「ヒート」などのオスカー俳優、ロバート・デ・ニーロ。「真実の行方」、「アメリカン・ヒストリーX」のエドワード・ノートン。「波止場」、「ゴッドファーザー」などのオスカー俳優、マーロン・ブランド。アンジェラ・バセット、ゲイリー・ファーマー、ポール・ソールズ、ジェイミー・ハロルドなど。アメリカのジャズシンガーである、カサンドラ・ウィルソンとモーズ・アリソンが特別出演している。

スコア あらすじ

スコア
映画『スコア』のあらすじを紹介します。

この世に開けることのできない金庫はないという超一流の泥棒、ニック(ロバート・デ・ニーロ)は、闇の中で冷静に仕事をこなしていく。そんなある日、25年来のパートナーであり長年の友人であるマックス(マーロン・ブランド)は、ニックに不可能としか思えない盗みの話を持ちかける。報酬は400万ドル。ニックにとってこれまでで最大のヤマであったが、彼は25年間続けてきたこの泥棒稼業から足を洗い、恋人のダイアン(アンジェラ・バセット)と地元のモントリオールでジャズ・クラブの経営を始めようと考えていた。マックスの持ちかけた仕事はモントリオール税関の金庫に保管された、フランス王家に伝わる秘宝を盗み出すというものだった。ニックはこれを最後の仕事と決意し、また倒産の危機にあるマックスも自分の今後の人生を賭けた大勝負だった。ある日ニックは障害者を装う税関の男、ジャック(エドワード・ノートン)に出会う。ニックは地元での仕事であるにも関わらず、得体の知れない若者に自分の名前と仕事を教えたマックスに怒りをぶつける。その仕事を成功させるためには内部情報に詳しいジャック、そして金庫を開けることのできるニックの協力が絶対条件でだったが、計画を進めるに連れニックは向こう見ずなジャックに不信感を抱く。ニックは税関のセキュリティシステムの解除と、暗号のパスワード解読を信頼できるハッカーに依頼する。解読まであと一歩のところで別のハッカーに妨害され5万ドルを要求されるが、事を荒立てたくないニックは素直に5万ドル払うようにジャックに命じる。しかし拳銃を見せ威嚇してきたハッカーに対し、ジャックは応戦する構えを見せるが、ニックは向こう見ずなジャックに、この仕事は自分を抑えることが必要だと諭す。刑務所に入ることの辛さを知るニックの話に耳を傾けるジャックだったが、彼は独自のルートでブツを運びだそうと提案する。ニックは普段と違う行動をすると足が付きやすくなることを恐れその提案を却下し、二人の溝は埋まらないまま決行日を迎えることになる。しかしニックは、作戦当日にマックスが街の実力者テディと揉めている噂を聞き問い詰める。実は今回のヤマは3000万ドルであったと告白するマックス。彼もまた今回のヤマで全てを清算し”まっとうな”仕事につこうと考えていたのだ。専門家の鑑定により、狙っている獲物の警備がより一層厳しくなり計画は不可能に近づいていく。3人の目的は世界最大級の警備を誇るモントリオール税関、特殊警備員24人、監視カメラ9台、異なる警備システム4つに守られた3000万ドルの”ビッグ・スコア”を手に入れること。それは3人にとって今の生活から抜け出すためには絶対必要なものである。そしていよいよ作戦決行の日を迎えた。

スコア 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:125分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:フランク・オズ
  • キャスト:ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランド、アンジェラ・バセット etc

スコア ネタバレ批評

映画『スコア』について、感想批評です。※ネタバレあり

大がかりなアクションのないサスペンスの秀作

映画の背景というのは意外な部分で作品に大きな影響を及ぼしてくるものだ。ハリウッド制作のクライムサスペンスという設定ならば、大都市であるニューヨークやロサンゼルスという舞台が用意されるのが王道であろうが、カナダのモントリオールという設定が本作の出来映えに大きな影響を及ぼしているように思われる。銃を乱射しまくるようなアメリカの都市ではなく、大都市ながら静かなカナダのモントリオールという部分では、ロバート・デ・ニーロとマーロン・ブランドという、老いた二人の名優が演じる泥棒役によく似合う街ではないだろうか。そして二人を対比するかのような若気の至りで行動するエドワード・ノートンが、作品の中にアクセントを付けるように描かれており、アクションの薄いクライムサスペンスながら人間模様を見せてくれる作品として味わい深い映画になっている。プロの泥棒という設定ながら、背後に巨大組織が絡んでいないところが話をシンプルにして、プロットを楽しめる作品となっている部分は良かったと感じる。マフィア絡みにすると監督の役不足が露呈してくるだろうから、大きく盛り上がる部分は少ないながらも、役者の存在感で緊迫感を味わえたという点で及第点ではないだろうか。

デ・ニーロの映画に外れなしという見本

犯罪者の役を任せればデ・ニーロを上回る役者はいないだろう。正義の味方を演じられる役者は多いが、大物犯罪者を演じられる役者というものはそういるものではない。今さらながらであるがロバート・デ・ニーロの凄さというのは、単純にギャングのボスを演じられる存在感だけでなく、その悪役の中にヒーロー像というものを備えている希有な役者というところにある。少々シナリオが悪かろうがその存在感だけで映画の価値を数倍跳ね上げてしまう力は、過去の俳優の中でもそうお目にかかれるものではない。本作もそれほどのシナリオではないものの、デ・ニーロの存在感が映画の価値を大きく高めた典型であると言えるだろう。名優マーロン・ブランドは友情出演といったニュアンスだろうが、本作が遺作になったという点では観ていて感慨深い。

スコア 感想まとめ

犯罪映画というと派手なアクションが付きもののように思われるが、本作はプロット重視で話が淡々と進んで行くところの静かなスリルに好感が持てる。いわゆる映画の空気感を重視して作られているところが佳作となっている要因だろう。監督の我というものが押さえられて、ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンの対比的な描き方でドラマ性に重きを置き、マーロン・ブランドというアメリカ映画の重鎮を象徴的に据えているのも、映画ファンにとっては嬉しい部分である。あっと驚く派手などんでん返しもないが、懲りすぎた演出に頼ることなくスンナリと終わるような、役者で魅せてくれる映画もたまにはいいものです。音楽もいい。

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