映画『シーサイドモーテル』あらすじネタバレ結末と感想

シーサイドモーテルの概要:生田斗真主演のモーテルを舞台にした、オムニバス形式のコメディ。共演は麻生久美子、山田孝之、鳴海璃子、玉山鉄二。原作は岡田ユキオ。守屋健太郎監督の2010年製作日本映画。

シーサイドモーテル あらすじネタバレ

シーサイドモーテル
映画『シーサイドモーテル』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

シーサイドモーテル あらすじ【起・承】

シーサイドモーテルの103号室。自称詐欺師の営業マン亀田雅之(生田斗真)は、地方営業に来ていた。

彼が売るのは、「クラゲンZ」という名のスキン・クリーム。2個で、3万5千円する高級クリームなのだが、原価はわずか200円だという。これを売り切るまでは、会社に戻ることは出来ない。

そんな亀田のもとに、キャンディ(麻生久美子)と名乗るコール・ガールが現れた。
前金で4万円、というのだが、亀田はコール・ガールを呼んだ覚えはない。

だが、キャンディと話してゆくうちに2人は打ち解けていく。
“あんたさ・・今の仕事、楽しい?”
“このまま、私と逃げようよ!”
だが、部屋を間違えてしまったと思い、キャンディはペンダントを残し出ていった。

209号室。シーサイドモーテルに滞在して3日目。水が断水しているようだ。
猫のタトゥーをつけた二宮瑠衣(鳴海璃子)は、ギャンブラーで借金まみれの恋人朝倉陽介(山田孝之)と過ごしていた。

2人は、パイナップルがたくさんのったピザを注文したのだが、そのピザの宅配員に紛れて、借金取りをしている2人組の男に侵入されてしまう。

2人組の男は、やくざの相田敏夫(玉山鉄二)とその子分、チー坊(柄本時生)だった。
彼らは、朝倉と瑠衣の手足を縛って自由を奪うと、朝倉を尋問し始めた。

しかし、朝倉が強情なので、彼らは謎の男、ペペ(温水洋一)を呼び、借金の踏み倒しをなんとか阻止しょうとした。

この謎の男は、尋問の天才で恐れられていた。尋問に答えられなければ、爪を1つずつはいでゆくらしい。

そこで、朝倉は、最後の賭けをしょうと言い出す。“このモーテルの前を男が5人通ったら俺の勝ち。もし、女が1人でも来たら負けだ!”と。

シーサイドモーテル あらすじ【転・結】

203号室。スーパー太田の店長、太田勝俊(古田新太)は、年下の妻・美咲(小島聖)と宿泊していた。妻・美咲がスロットに出かけている間、女を部屋に呼ぼうと考えていた。

そわそわと落ち着きのない夫を見て、美咲は夫に女装とメイクをすることを思いつく。
そして実行すると、“私が帰る前にメイクが落ちていたら、離婚だからね!”と言い放って出かけていった。
ところが、いくら待ってもコール・ガールは来ない。
その代わりに警官が2人来て、“太田美咲さんとお知り合いですか?”と尋ねた。
夫婦だと答えると、美咲が愛人とドライブ中に事故に遭い、死んだと聞かされてしまう。

102号室。キャバクラの常連客、石塚達也(池田鉄洋)は、今日こそキャバ嬢のマリン(山崎真実)と関係を結ぼうと試みるが、断水している部屋は嫌だと言われてしまう。

数時間後、2人は関係を持つが、その途中、石塚は裸で吊るされたまま、マリンに置き去りされてしまう。石塚は、ギックリ腰のため救急車で病院へ搬送された。

再び、103号室。亀田は、仕事をする気もないまま、キャンディの残していったチラシを眺めては溜息をついていた。“誰がコールするか?”と言うものの、キャンディの事が気になって仕方がない。

そこで、部屋に落ちていたキャンディのネックレスを発見。これを渡すのを口実についに電話してしまう。

早速、キャンディが102号室にやってきた。
“あんたは俺のプライドをズタズタにしたんだよ!”と言いながらも、再会できたことがなぜか嬉しくてたまらない。

“あんたはなんで、この仕事始めたの?”
“好きなの・・エッチが。”と答える、キャンディ。

2人は仕事のことや、部屋に掛かっている“南の島”の写真について話した。キャンディは、“南の島”を知っている様子だった。だが教えてくれない。

2人はついに結ばれ、朝を迎えた。そして、“朝日が昇る頃、戻ってくるわ。水着と日焼け止めを持って。”と言い残して、キャンディは帰っていった。

再び、209号室。朝倉の最後の賭けの結果は負け。そのため、謎の男から尋問を受け、爪をはがされてゆく。痛みに叫ぶ、朝倉の姿を見て、瑠衣は自分も殺されるのではないかと不安になってしまう。

相田は、朝倉の幼馴染で彼を助けてやりたい気持ちもあったが、怒りで朝倉に注射をして殺してしまう。
死体処理は、子分のチー坊が担当したが、“クロゲンZ”をゴミ箱に捨てようとしていた亀田に運ぶ途中を見られてしまう。

一方、爪をはがされた朝倉は、注射で一時的に眠らされただけで無事だった。なんと、謎の男が1枚絡んでおり、大金を手にしていたのだ!しかし、欲にくらんだ朝倉は謎の男を殺し逃げようとした。

ただ、爪をはがされたせいで、朝倉は車の運転をすることが出来ない。
やがて暴走した車は、愛人とドライブ中だった太田美咲の車とぶつかって事故を起こしてしまう。この事故で、4名全員が死亡した。

4週間後。亀田は、シーサイドモーテルで友達になったチー坊と共に“南の島”に来ていた。
ここでも、スキン・クリームを売っているが、1個も売れる気配がしない。

“誰かを待っているの?”
“ああ、インチキでもいつか本物になるんだ!”

キャンディは別れた数日後、シーサイドモーテルの103号室を訪れていた。
その部屋に亀田はいなかった。

だが彼女も、いつか“南の島”にゆくつもりなのだ。

シーサイドモーテル 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:守屋健太郎
  • キャスト:生田斗真、麻生久美子、山田孝之、玉山鉄二 etc

シーサイドモーテル 批評・レビュー

映画『シーサイドモーテル』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

生田斗真にはファンタジーが似合う!インチキでもいつか本物になる物語

生田斗真扮する、自称詐欺師のセールスマンが、シーサイドモーテルで明日への希望と愛を見つけるファンタジーです。

役者は良いのだけど、邦画にありがちな、物語のまとめ方がお粗末です。
まず、4組のカップルが織り成すオムニバス形式なのですが、混線しすぎて面白くない!
シンプルに3組のカップルでも良かったのではないか。

加えて、漫画が原作ということもあるのか、ヤクザの2人組の描き方が劇画的でリアリティに欠けています。

見どころとしては、謎の男を演じる温水洋一が、彼の印象とは180度違った怖い男を演じている点が面白い!尋問して爪をはいでゆくなんてゾクッとしますね。

物語を彩る、コール・ガールのキャンディ役の麻生久美子がキュートで小悪魔的な魅力を振りまいています。こんなかわいい女の子だったら、きっと心を許しちゃう。

舞台から映画への飛躍~生田斗真を巡る冒険

なぜか目が離せないという俳優がいます。それが、本作で主人公を演じた生田斗真。
ジャニーズ出身で、独自の俳優道をまっしぐらに進んでいます。

舞台で培った演技力と感性の良さが光っています。生田斗真の魅力は、イケメンであることに加えてコミカルな演技が素晴らしいところ。劇中で、麻生久美子演じるキャンディに心惹かれてゆく過程がいい。

実際にコール・ガールと客が恋愛関係になることはないだろうけど、“悩める青年像”を演じさせたらピカイチなのだ!

また、本作が公開された2010年には、「人間失格」、「シーサイドモーテル」、そして「ハナミズキ」の3作品に主演しているのも注目ポイントだろう。

そんな生田斗真の最新作は、清水玲子原作、大友啓史監督の「秘密 THE TOP SECRET」です!生田斗真をはじめ、岡田将生や松坂桃李らイケメン揃いなのも見逃せない。

更に、2017年公開予定の「彼らが本気で編むときは、」での、トランスジャンダー役にも注目して欲しい。

シーサイドモーテル 感想まとめ

今後の邦画界を盛り上げてくれる存在が、生田斗真なのだと思う。
本作は、設定や展開は面白いのに全体として観ると、まとまりきれなかった印象があります。

例えば、ヤクザの2人組に借金を抱えたギャンブラーの男が襲われる展開もリアリティがなく、雑な演出で終わってしまう。

加えて、麻生久美子演じる、コール・ガールのキャンディはメルヘンな女の子。普通なら恋に落ちないハズの2人が落ちるのは夢の中のよう。

まさに、“インチキでも、いつか本物になる”と信じたいファンタジーだろう。
どこかに行きたいけれど、行けない夏に観るのもいいかもしれない。

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