映画『シリアル・ママ』あらすじネタバレ結末と感想

シリアル・ママの概要:見た目は良き母、その実態は気に入らないご近所さんや相手へ鉄槌を下すシリアルキラー。事あるごとに殺めてしまう彼女は狂人なのかそれともヒーローなのか。事件は裁判にまで発展し驚きの結末を迎える。

シリアル・ママ あらすじネタバレ

シリアル・ママ
映画『シリアル・ママ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

シリアル・ママ あらすじ【起・承】

ビヴァリーは歯科医の夫、2人の子供を持つ模範的な母親である。平和な食卓、穏やかな会話。

そこに警察がやって来る。最近ヒンクル夫人にひどいいたずら電話をかける者がいるらしく、何か心当たりはないかと尋ねる。

心配するビヴァリー。ところが家族を送り出した途端に彼女は豹変する。近隣に住むヒンクル家に電話をかけ、声色を変え卑猥な罵詈雑言を浴びせる。なんと事件の犯人はビヴァリーであった。

息子の通う高校の担任教師から呼び出されるビヴァリー。息子がスプラッター映画映画が好きという理由から精神面を疑われたことに憤慨し、車で教師を轢き殺してしまう。

再び訪れる警察。なんとビヴァリーが轢いたという証言があったらしい。しかし目撃者は薬を常用しており、証言には信頼性がないとされる。

ある日ビヴァリーは蚤の市に参加する。するとそこで自分の娘を振り、新しいガールフレンドとデートしているカールを見つける。

ビヴァリーは近くにあった火かき棒を手に取ると、そのまま用を足していたカールを刺し殺す。

次第にビヴァリーの異変に気付く家族。

シリアル・ママ あらすじ【転・結】

夕食中に出かけたビヴァリーは歯科医である夫を急に呼び出し、バードウオッチングの邪魔をしたスタナー夫妻が鳥肉を食べているのを見て殺害する。

日曜日の教会でのミサでビヴァリーを捕まえようと忍び寄る警察。ところがビヴァリーがクシャミをしただけで周囲は阿鼻叫喚する。

混乱を乗じ息子の勤めるビデオ店に逃げるビヴァリー。

ひとまず息を潜めようとするものの、ビデオをきちんと巻き戻さない客を見つけ後をつけて殺害してしまう。そこを偶然見つけてしまう息子の友人スコット。

必死にライブハウスまで逃げ込むも焼き殺されてしまうスコット。しかしとうとうビヴァリーは逮捕されてしまう。

始まる裁判。しかしビヴァリーにとっては裁判の内容よりも、秋なのに白い靴を履く陪審員女性が気にくわない。

弁護士もとうとう匙を投げるが、ビヴァリーは自分で弁護を始める。無実を主張するビヴァリー。

多くの殺人事件に目撃者がいるにもかかわらず、ビヴァリーは次々と証人を罠にはめ、懐柔しやり過ごす。

とうとう無実を勝ち取るビヴァリー。彼女をモデルとしたドラマも作られるそうだ。

そこに現れた白い靴の女性。彼女が気にくわないビヴァリーは電話を使いその場で殴り殺す。

何食わぬ顔で戻るビヴァリー。死体を見つけ上がる悲鳴。ビヴァリーはただ笑うだけであった。

シリアル・ママ 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1994年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ジョン・ウォーターズ
  • キャスト:キャスリーン・ターナー、サム・ウォーターストン、リッキー・レイク、マシュー・リラード etc

シリアル・ママ 批評・レビュー

映画『シリアル・ママ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

庶民的すぎる殺害理由

電話越しに卑猥な言葉で相手を責める衝撃的なシーン。一体何がビヴァリーをそこまで駆り立てるのか。

ビヴァリーが相手を殺す理由はどれも大したものではない。例えば相手から身内への嫌味を言われたから、ビデオを巻き戻さなかったから、車の運転をするときにシートベルトを締めていなかったからとどれも日常生活で私たちが感じる我慢できるストレスレベルで耐えきれず殺してしまう。

ビヴァリーはどこの家庭にもいる母親、という面を持つ一方でこのように後先考えず衝動的に殺してしまう典型的なサイコパスと言える。

ビヴァリーと周囲の異常性

ビヴァリーもなかなかに異質な存在であるが、彼女を取り巻く周囲もまた異質である。

例えばビヴァリーの家族は、彼女の異常さに気づき殺人を阻止しようと考えるもどこか緊張感がない。

またビヴァリーが起こした事件の証人もヤク中や覗き魔といった社会的信頼性に欠けるものが多く、結果としてビヴァリーの都合のいいように進む。

民衆のビヴァリーへの態度はむしろ好意的なものが多い。彼女を模したTシャツを作成したり、あるいは彼女をモデルとしたドラマの制作がすすんだりと、まるで彼女をヒーローのように持ち上げている。

日本ではあまりない光景だが、ことアメリカという国に関しては上記のような傾向が強いように感じる。

ちょっとしたルールを守らないご近所さんや他人に憤ったことは何度もある。おそらくそうした何かしらの経験を持つ人は多い。

ビヴァリーのある意味では純粋な思いが大衆を惹きつける要因となったのかもしれない。

シリアル・ママ 感想まとめ

「ピンク・ドフラミンゴ」で名高いジョン・ウォーターズ監督にしてはきれいな範囲で収まっている作品である。本作品はコメディ色が強く、音楽に合わせラム肉で人を殴るシーンや、鬼気迫った顔で包丁を持ち外に飛び出すシーンはともかく強烈で一度見てしまうとなかなか頭から離れない。いわばかなりの中毒性を観客に残す作品でもある。
同じウォーターズ作品の中でもかなりきれいな部類に入るヘア・スプレーという作品は、鑑賞後爽やかな気持ちになれるのでおすすめである。

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