『ショーシャンクの空に』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

真面目な銀行員の男が、妻とその愛人を射殺した罪で投獄されてしまう。男は無罪を主張するが聞き入れられない。秩序に乱れた刑務所内で絶望感に溢れながらも、次第に生きる希望を見出し懸命に生き抜く姿を描く。

あらすじ

ショーシャンクの空に』のあらすじを説明します。

銀行員であるアンディは妻とその愛人を殺害した冤罪により終身刑2回の判決を受け、ショーシャンク刑務所に投獄される。冤罪によって刑務所に投獄されたがアンディは外への希望を捨てずにいた。
初めは刑務所の空気に馴染めず孤立していたが「調達屋」として慕われていた囚人レッドとの調達のやり取りを通して次第に仲を深めていく。レッド自身は仮出所の許可の審査が下りないで何年も過ごしていた。刑務所内での立ち位置もあってか外への微かな関心も薄れていく。しかし、アンディは表面に出す事は無くとも外に出る事に希望を捨てずにいた。仲良くなったアンディに注文したロックハンマーやポスターの謎。
 次第に刑務所内の受刑者労働においても元銀行員の経験を発揮し刑務官らの税務処理や所長の所得隠ぺいなども任されるほどになる。目的は外に出る事だが、出来る作業であれば受刑者である身分であっても積極的なアンディ。この仕事ぶりが評価される事によって刑務官は優遇措置をアンディに与えるのか。立ち位置が出来てきた頃、囚人の証言からアンディの冤罪を立証できる可能性が浮上する。果たしてアンディは希望通り外の世界へ行く事は出来るのだろうか…。

評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★☆☆☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1995年
  • 上映時間:143分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:フランク・ダラボン
  • キャスト:ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー、ボブ・ガントン、ジェームズ・ホイットモア etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ショーシャンクの空に』のついて、4つ考察・解説します。※ネタバレあり

外の世界

基本的に私たちは「刑務所に服役なんてしたくない」という概念があります。しかし、本作品では受刑者は刑務所内の規律に慣れてしまい外の世界に少なからず恐怖を抱いているシーンがあります。実際に自殺した受刑者を描いたり、レッドも外で自殺を考えたりと…。
 全部が全部そうだとは言い切れませんが環境に馴染むというのはこういう事なんだと思います。アンディの受刑期間が20年近い中、外に希望を持ち続けられたのは外で生きてきたアンディは社会的な成功と自信を過去に経験していたんでしょうね…。

アンディと言う人間

仕事は全力でこなし、夜は寝ないで壁をほじる。看守の前では優等生で信頼を得つつ、夜はそれでも寝ないで壁をほじり続ける。相当、外の世界に執着した男です。その人間離れした精神と体力を少し分けて欲しいぐらいです。
 一言で言えば「野心家」。ただ、冤罪で捕まっているからというのも後押ししたと思いますが…。もし刑務所に服役していなくても社会的に成功を収め続けていたと思われる。結局は外に出て海辺でお店を始めるので成功すると思われるが。それが早いか遅いかの違いだろう。
ただ、あの刑務所のアンディの状況で脱獄出来る人は居ないと思うが…。

仮釈放の基準

本編中、2回ほどレッドが仮釈放審査されるシーンがあります。その2回ともレッドの答えは「もう大丈夫です」「更生しました」「これからは真面目な人間になります」等の通り一遍なものばかり。本当に仮釈放されたくて反省の言葉を述べているのか、それともこう答えれば仮釈放されないと分かっていてわざとなのか、判断は個人の解釈もありますし難しいところです。しかしブルックス老人の話やアンディに対する態度からいって、これらの言葉は演技であり本心ではないと私は思います。もしかしたら初めての仮釈放審査でこう述べたにも関わらず許可が下りなかったことが、レッドが夢や希望を持つことを諦めたきっかけになったかもしれません。そして誰にでも言えるような薄っぺらい言葉では、到底許されないことを悟ったのでしょう。アンディが脱獄したのちの審査で、レッドは初めて「更生とは何か?」「自らの罪は一生消えない」「仮釈放など自分には何も意味がない」と自分の本心を口にします。早く仮釈放不可のハンコを押してくれというレッドですが、押されたハンコは「Approved(許可)」。レッドは自分と向き合う覚悟をしたことで、希望を持つチャンスを与えられたのです。

原作は『スタンド・バイ・ミー』『グリーンマイル』を著したスティーヴン・キング

アメリカのモダンホラー小説家であるキングが書いた原作のタイトルは『刑務所のリタ・ヘイワース』で、本編にも実際の彼女の映画やポスターが男性ばかりの刑務所に色鮮やかな刺激をもたらしています。製作当初はタイトルも原作通りの予定だったため、リタ・ヘイワースのドキュメンタリーだと勘違いし、彼女役のオーディションを熱望する者まで現れたらしいです。このためタイトルから名前は消され、映像内のみの出演となりました。キングは同じく刑務所内の物語として『グリーンマイル』を記しています。これは看守と受刑者の話なので今作とはまた視点が違いますが、刑務所内の抗争や葛藤、中の人間たちの心の通わせ方など非常に似通った部分もあり、その描写は常に私たちに問いかけをくれるようです。そしてアンディの妻と愛人を射殺した真犯人は『スタンド・バイ・ミー』で主人公の親友クリスを殺害した犯人と同一人物だと原作では描かれています。同じ作者ならではの衝撃の展開です。

まとめ

伏線の張り方が非常に上手いです。またストーリーの完成度がかなり高い作品です。作り方が漫画作品の「ONE-PIECE」と似た印象を受けました。
 逆に言えば、出来すぎた感は出ていますね。しかし何回も見直せば腑に落ちない点は多々ありますが最後の伏線のためにしょうがない…と思えるでしょう。
ストーリーの完成度は高いと言えど中盤は正直言って飽きました。刑務所内の物語にしては派手な事件も少なくリアルの追求になっているかですかね。規律がしっかりできていて物足りなく感じるかもしれません。
 この作品に出会えて良かった事はアンディの生き様を観れた事です。この作品を観てアンディみたいに生きようと思う人も多いと思います。各故、私自身もその一人ですから。
アンディはなかなかの鉄人ですので是非この作品を通してアンディを観て貰いたいです。

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